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赤めだか の商品レビュー

4.3

216件のお客様レビュー

  1. 5つ

    89

  2. 4つ

    80

  3. 3つ

    24

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2020/12/13

太田上田で太田さんが紹介していたので読んでみた。 対志らくの分量は思っていたよりも少なかったが、色々な思いは感じ取れた。 そして、二つ目昇進時の戸田競艇での勝負論がやはり興味深い。博打の才能とはいくら儲けたかではなく、いくら買えたかだ、というのは非常に面白い指摘。

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2020/11/16

 著者の立川談春さんは、言わずと知れた立川談志師匠のお弟子さん、その前座時代のエピソードを綴ったエッセイです。  談春さん本人の失敗談・苦労談はもちろん、兄弟弟子連中をネタにした取って置きの話もこれでもかと紹介されていますが、やはり期待どおりの談志師匠に纏わる話も満載です。  立...

 著者の立川談春さんは、言わずと知れた立川談志師匠のお弟子さん、その前座時代のエピソードを綴ったエッセイです。  談春さん本人の失敗談・苦労談はもちろん、兄弟弟子連中をネタにした取って置きの話もこれでもかと紹介されていますが、やはり期待どおりの談志師匠に纏わる話も満載です。  立川流を旗揚げした談志師匠の心意気と、それに心酔した談春さんたち若き弟子たちの劇画のような暮らしざまが、怒涛のごとくに伝わってくるエッセイでした。

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2020/04/11

エッセイは苦手だけどこの本に至ってはとても面白くて談春さんのお人柄がでていたのかな。 サワコの朝に出演なさっていたことをきっかけに手に取った本。立川一門であることの誇りだったり咄家ならではの苦労、志らくさんとのやりとりが背伸びをせずに書かれていたのがとても良かった。真打ちになるこ...

エッセイは苦手だけどこの本に至ってはとても面白くて談春さんのお人柄がでていたのかな。 サワコの朝に出演なさっていたことをきっかけに手に取った本。立川一門であることの誇りだったり咄家ならではの苦労、志らくさんとのやりとりが背伸びをせずに書かれていたのがとても良かった。真打ちになることはもちろん、二つ目も大変なんだなぁと。師匠に対するあふれでる想いがにじみ出ていてそこをたどるのもまた一興なりぃ。

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2020/01/22

立川談春師匠の修業時代のエッセイ。 対談番組に出演されていたのをお見かけしたので、およそ10年ぶりに読みました。 師匠の談志は、柳屋小さんの弟子。若くしてその才を謳われ、天才と言われた方です。(この点で、敬愛する小三治師匠とは対照的です) 入門してからの談志師匠と弟子たちのや...

立川談春師匠の修業時代のエッセイ。 対談番組に出演されていたのをお見かけしたので、およそ10年ぶりに読みました。 師匠の談志は、柳屋小さんの弟子。若くしてその才を謳われ、天才と言われた方です。(この点で、敬愛する小三治師匠とは対照的です) 入門してからの談志師匠と弟子たちのやり取りが軽妙な筆づかいのうちに語られますが、まさに落語そのもの。抱腹絶倒しながら、ほのぼのとさせられ、ちょっぴり涙させられます。 談春師匠の第一作とのことですが、当時から世評高く、講談社エッセイ賞をとられたのも納得です。 再読して今回印象的だったのは巻末近くで語られる歌手のさだまさしさんとのやり取り。弟弟子の志らくさんに真打ち昇進で先を越され、自分の境遇を嘆く場面でした。 さだ) 談春、一体自分を何様だと思っているんだ。立川談志は天才だ。俺たちの世界でたとえるなら作詞、作曲、編曲、歌に演奏どれをとっても超一流。そんな凄い芸人が五十年の間に二人も三人も現れるわけないだろう。憧れるのは勝手だがつらいだけだよ。談春は談志にはなれない。でも談春にしかできないことはきっとある。そのために談志の一部を切り取って近づこうとするのは恥ずかしいことでも逃げでもない。自分にしかできないことを本気で命がけで探してみろ。 談春) でもオレもう少しなんとかなりたい、オールマイティーに近づきたい。 さだ) あのな、誰も自分のフィールドに自信なんて持てない。自分の長所を伸ばすことだけ考えろ。長所がマラソンならマラソンで金メダルとるための練習をすればいいんだ。マラソンと100メートルどっちが価値があるかはお前が死んだあとで誰かが決めてくれるさ。お前、スタートラインに立つ覚悟もないのか。 談春) あります。 さだ) それなら早く真打ちになれ。そこがスタートラインだろう。 年明け早々、背筋を伸ばしてもらえた心持ちにしていただきました。

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2019/05/26

二冊続けてのエッセイ。 っていうか半生記? 「絶対読んだ方がいいって」と、酔っ払いに半ば強引に渡された。 しばらく前にドラマになっていたなぁというくらいしか印象は無く、立川談志さんも談春さんもテレビで見たことある程度しか知らない。 当然のことながらご本人の落語を聞いたことも無い...

二冊続けてのエッセイ。 っていうか半生記? 「絶対読んだ方がいいって」と、酔っ払いに半ば強引に渡された。 しばらく前にドラマになっていたなぁというくらいしか印象は無く、立川談志さんも談春さんもテレビで見たことある程度しか知らない。 当然のことながらご本人の落語を聞いたことも無い。 談春さんの半生記でありながら談志さんの半生記。 談志さんは破天荒というイメージが強かったが、この本を読んでみると常に迷い悩み考えていたからこそ、自分の気持ちに正直に行動が出来ていたんだろうなと思う。 誰からも愛されていた魅力的な人物であると同時に、誰のことも愛していた人だったんだろうな。 小さん師匠との話、切ない。 誰よりも近くに感じている人との断絶。 修復出来ることを分かっていながら、それを出来ないもどかしさと諦め。 そういう人と出会えた幸せを感じているからこそ、つらい。 同じような出会いと断絶をしてしばらく経つだけに身につまされる。 過去の自分自身を離れたところから見ているようなエッセイ。 自画自賛をしているのではないのに、失敗も成功も全部含めて認めているというか慈しんでいるというか、とにかく不思議な語り口。 笑って泣いて、笑いながら泣き、泣きながら笑う幸せな本。 帯は初版のではないから受賞歴などが大きく書かれているのが残念。 この本はそこで売る本では無いと思う。 小さく追いやられているコピーは良い言葉なのに。 解説は無し。

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2019/05/12

修行とは矛盾に耐えること! 談志の無茶振りに耐え、現在の落語ブームを築いた張本人。 会社組織にも通じるものがあり、不覚にも涙した。

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2018/10/12

立川談春によるエッセイ。 落語家(立川流)の修業時代を中心に描かれており、談志(イエモト)への愛が伝わってくる。 同時に、「立川談志」という人間の凄さを初めて知らされた。 まだ間に合う。追ってみたいと思う。 [more] (目次) 第1話 「これはやめとくか」と談志は云っ...

立川談春によるエッセイ。 落語家(立川流)の修業時代を中心に描かれており、談志(イエモト)への愛が伝わってくる。 同時に、「立川談志」という人間の凄さを初めて知らされた。 まだ間に合う。追ってみたいと思う。 [more] (目次) 第1話 「これはやめとくか」と談志は云った。 第2話 新聞配達少年と修業のカタチ 第3話 談志の初稽古、師弟の想い 第4話 青天の霹靂、築地魚河岸修業 第5話 己の嫉妬と一門の元旦 第6話 弟子の食欲とハワイの夜 第7話 高田文夫と雪夜の牛丼 第8話 生涯一度の寿限無と五万円の大勝負 特別篇その1 揺らぐ談志と弟子の罪―立川流後輩達に告ぐ 特別篇その2 誰も知らない小さんと談志―小さん、米朝、ふたりの人間国宝

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2018/09/24

★さすがのリズム★著者の落語は聞いたことはないが、さすがのリズムと語り口。師匠に対する愛があふれているから、矛盾だらけの修行を面白おかしく読ませる。小さんと談志のほろっとさせる場面の入れ方も手練れ。しかし談志とはそんなにすごい人なのか。実感がないのが残念。

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2018/06/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

著者で、落語家の立川談春氏と、落語会の天才と呼ばれた立川談志氏との、師弟関係が語られているエッセイです。 談春氏は、17歳の時に談志氏の落語に衝撃を受け、弟子入りするわけなのですが、とにかく談志氏の数々の破天荒エピソードがすごい面白いです。 本のタイトルにもなっている「赤めだか」の話もとても好きです。 良い弟子とは?良い師とは? とても大切なことを、笑いながら学べる作品でもあります。

Posted byブクログ

2018/01/06

確か10年前の出版時に評判を呼んでいたはず。イエモト談志の元での修業時代の抱腹絶倒のエピソードが満載で一気に読まされた。 「関係者による裏側本」は、悪意を潜めた皮肉を込めた記述が多かったり、逆に、おもねる内容ばかりだったりして読後感が悪いものがあるけど、全くそんな風ではなく、辛辣...

確か10年前の出版時に評判を呼んでいたはず。イエモト談志の元での修業時代の抱腹絶倒のエピソードが満載で一気に読まされた。 「関係者による裏側本」は、悪意を潜めた皮肉を込めた記述が多かったり、逆に、おもねる内容ばかりだったりして読後感が悪いものがあるけど、全くそんな風ではなく、辛辣な部分もありながら愛情が籠もっていて、とても良かった。

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