赤めだか の商品レビュー
第24回講談社エッセイ賞受賞 落語家を目指す一人の男が、高校を中退し、立川談志に入門。 さまざまな試練を乗り越えて、一流の落語家になるまでを綴ったエッセイ。 落語については全く無知な私。。。 立川談春と言う落語家さえ知らなかった。。。 けれど、読み始めると、次第に、この人...
第24回講談社エッセイ賞受賞 落語家を目指す一人の男が、高校を中退し、立川談志に入門。 さまざまな試練を乗り越えて、一流の落語家になるまでを綴ったエッセイ。 落語については全く無知な私。。。 立川談春と言う落語家さえ知らなかった。。。 けれど、読み始めると、次第に、この人物に興味を持ち始め、 どんどん面白くなっていきました。 笑って、そして泣けて。。。知らない世界を垣間見られて、 読み応えたっぷりの1冊。 ついつい、メモしておきたくなるような人生の教訓も数々あり、 しみじみと心に染みたりもしたのです。 テレビのお正月番組でたまたま見る落語。。。 それくらいしか、縁のないものでしたが、 この本を読んで、ナマの落語を聴いてみたくなりました。 でも、意外なことに(なんていったら失礼ですが) この著者である、談春さんのの場合、 最もチケットがとれないといわれる落語家なのだそうで。。。 ちなみに5月の名古屋でのチケットを調べてみたら。。。 やっぱり、売り切れでした。。。残念。
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二つ目に昇進したときのお金を用意しなければならないエピソードが 死ぬほど笑った。 六日間も舟券を買わないで最後にかった舟券が大穴 やっといい袴が買えると思い 焼肉と吉原 だが最後に一年間ためていた家賃ですべてぱぁ 親に頭をさげて買ってもらう そうだよなぁ。人間くさくてとてもいい...
二つ目に昇進したときのお金を用意しなければならないエピソードが 死ぬほど笑った。 六日間も舟券を買わないで最後にかった舟券が大穴 やっといい袴が買えると思い 焼肉と吉原 だが最後に一年間ためていた家賃ですべてぱぁ 親に頭をさげて買ってもらう そうだよなぁ。人間くさくてとてもいい。
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どこぞで見た、ワセダ三畳の落語版という触れ込みに読んで納得。 談志というキャラが全てな気がするけど。 談志の噺を聴きに行きたくなった。
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愛すべき談志、そして弟弟子「志らく」との微妙な関係がたまらなくおもしろく一気に読んでしまった。泣けた。
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落語家の、師弟関係とはこういうものかっていう髄の話です。 08年のベストエッセイと言われています。 これは読み終わったら母行きだなあ。
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落語家、立川談春の随筆。幼少期には競艇選手に憧れ、少年時代に出会った落語家立川談志に憧れ、新聞配達をしながら前座として弟子入りする。正直、落語の世界は全くわからない。寄席に行ったこともなければ、本もCDも根多のひとつも知らない。唯一の接点は、昔見た「笑点」とドラマ「タイガー&am...
落語家、立川談春の随筆。幼少期には競艇選手に憧れ、少年時代に出会った落語家立川談志に憧れ、新聞配達をしながら前座として弟子入りする。正直、落語の世界は全くわからない。寄席に行ったこともなければ、本もCDも根多のひとつも知らない。唯一の接点は、昔見た「笑点」とドラマ「タイガー&ドラゴン」くらいのものだ。なんとなく敷居が高く取っつきにくい印象があるのだ。そんな素人の自分だが、この本は談春の幼少期から真打になるまでの平凡・順調ではない人生、人と人とぶつかり合いながら憧れ、反抗心、嫉妬、苦悩に満ちた人生を、笑いとともに語っている。落語協会から離れて立川流を始めた談志の下での修行はフィクションかと思うくらい想像外。前座時代の理不尽な指示に耐えながら。なんで魚河岸(シュウマイ屋?)で修行(しかも1年間も!!)するの?談志(イエモト)の人間臭さに惹かれて慕う弟子仲間や兄弟子。一癖も二癖もある芸人が集まれば何をするにも一筋縄じゃいかないところがまた(はたから見る限り)面白い。どの話も流れるような文章で読ませてくれるが、やはり最後の特別編、特に小さんと談志を巡る話に、胸が熱くなった。かつて談志を破門した小さん師匠を、自分(談春)の真打トライアル(自分で企画した試験のような会)のゲストとして招いた時の小さん師匠の言葉。「談春は…談志(ししょう)に惚れ切っております」一瞬の間「もっとも弟子が師匠に惚れるのは当たり前なのですが…」私も涙が出そうになった。ミステリばかり読んでるけれど、こういういい本に出会えるならエッセイも楽しい。
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今、読んでいる最中なのですが、途中で仕事や食事や睡魔などで読むのを中断するのがストレスになるくらい、面白いです。 一見、「サラリーマンより楽」と思える世界で飯を食えるようになるまでが実は一番難しいという事は、私が自分の専門分野の世界でなんとか飯を食えるようになって改めて感じてお...
今、読んでいる最中なのですが、途中で仕事や食事や睡魔などで読むのを中断するのがストレスになるくらい、面白いです。 一見、「サラリーマンより楽」と思える世界で飯を食えるようになるまでが実は一番難しいという事は、私が自分の専門分野の世界でなんとか飯を食えるようになって改めて感じておりますが、なるほど落語の世界も大変です。 でも、当人にとってはその「もがき」も含めて、やめられないほどいい人生なんですよね。
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落語家の青春、って感じの1冊です。立川談志師匠の含蓄ある言葉を読むためだけにでも買う価値があると思います。
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サラリーマンより楽だと思った。とんでもない、誤算だった。落語家前座生活を綴った破天荒な名随筆。 しゃべりのプロフェッショナルは文章を書かしても超一流。
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十七で高校中退して立川談志の弟子と相成った<談春>の青春期。 落語界というそれだけで特殊な世界なのに、十七歳の<談春>が飛び込んだんのはさらに深みの”立川流”。半分無茶苦茶だが半分実に深い事を言うイエモト”談志”。談春曰く”ブレる師匠”に翻弄される談春含む前座たち。仲間達・先輩...
十七で高校中退して立川談志の弟子と相成った<談春>の青春期。 落語界というそれだけで特殊な世界なのに、十七歳の<談春>が飛び込んだんのはさらに深みの”立川流”。半分無茶苦茶だが半分実に深い事を言うイエモト”談志”。談春曰く”ブレる師匠”に翻弄される談春含む前座たち。仲間達・先輩方・築地の卸の職人方と方々から支えられ、”真打”へと登りつめる。 理想の家族・近所関係を見せられたよう。 ちょっと前まではこんなんだったんだろうな。 何処をどう読んだって心地イイ、そんな青春期。 高野秀行著『ワセダ三畳青春期』の落語版といえば、読んだ人はピンと来るだろ
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