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怖い絵(2) の商品レビュー

3.9

88件のお客様レビュー

  1. 5つ

    16

  2. 4つ

    38

  3. 3つ

    26

  4. 2つ

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2017/03/20

これまで普通に観ていた絵の数々が 中野京子さんの詳しい説明で 俄然恐怖の対象になった。 夜寝る前には怖くて読めない。。。 ちなみに ベックリンの「死の島」は 怖かろうが不気味だろうが何だろうが なんだかとても好きだ。 ゲルマンの人たちもそうらしく やはり私にはゲルマン的な妄...

これまで普通に観ていた絵の数々が 中野京子さんの詳しい説明で 俄然恐怖の対象になった。 夜寝る前には怖くて読めない。。。 ちなみに ベックリンの「死の島」は 怖かろうが不気味だろうが何だろうが なんだかとても好きだ。 ゲルマンの人たちもそうらしく やはり私にはゲルマン的な妄想癖がある(^^;)

Posted byブクログ

2016/05/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

幻の初代英国女王の、処刑画の美しさときたら!当時のイギリス情勢を知ると、尚のことこの16歳の少女に悲しみを覚える。 この絵の描かれた当時、こんなことがあって、だからこの絵のこれは、これを暗示してて、じゃあこの絵って本当はさ… というミステリーの仕掛けのような、ドキドキが詰まった本です。 あーすごい面白いー早く次の読みたい!

Posted byブクログ

2016/04/06

怖い絵というタイトルではありますが、絵画の多角的な見方を教えてくれる、深い意味で役に立ってくれる本です。 美術館に絵を観に行くことは好きですが、それでもそれがどんな作品かは短いキャプションでは理解しきれません。もっとも、説明されるものがすべてではないですし、絵というものは好きに見...

怖い絵というタイトルではありますが、絵画の多角的な見方を教えてくれる、深い意味で役に立ってくれる本です。 美術館に絵を観に行くことは好きですが、それでもそれがどんな作品かは短いキャプションでは理解しきれません。もっとも、説明されるものがすべてではないですし、絵というものは好きに見れば良いもの、かもしれません。 けれど、一見では気づけない「こういう背景があって」「こういう意図がある」ことを優しく説明されると絵の魅力が増すように思います。表紙の絵もどこがというわけでなく惹きつけてくる魅力…引力があります。それがどういう由来かを説かれると、より絵を面白く、楽しめるようになると思うのです。 そういう肩の力を抜けた絵画の楽しみ方を提供してくれる本だと私は思います。

Posted byブクログ

2015/06/19

あー、怖かった!その2。 でも怖さは1より緩和されているもよう※個人差があります。 画ではレッドドラゴン、物語ではブリューゲルが勝手に怖かった大賞。レッドドラゴンはもはやトラウマレベルなのでMVP。表紙になっている男性(アルノルフィニさんという名前らしい)は怖いというか不気味―...

あー、怖かった!その2。 でも怖さは1より緩和されているもよう※個人差があります。 画ではレッドドラゴン、物語ではブリューゲルが勝手に怖かった大賞。レッドドラゴンはもはやトラウマレベルなのでMVP。表紙になっている男性(アルノルフィニさんという名前らしい)は怖いというか不気味――目を合わせれば合わせるほど目を合わせたくなくなるので、嫌な上司で賞。

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2015/05/10

面白さは変わらず、絵画や歴史に関する知識も止まるところを知らず。 でも、一気に読みすぎなのか、たまに、そうかな?と思うところが…こじつけ過ぎというか穿ち過ぎというか。 でも異見であるならそういう目線で、自分なりに物語を楽しめという姿勢のお手本ですよね。

Posted byブクログ

2013/09/24

読書録「怖い絵2」4 著者 中野京子 出版 朝日出版社 P76より引用 “バルボラが着ている贅沢な衣装を見ればわかるが、彼らはいわ ば王侯貴族の「装飾」として、「ステイタス」として、「富の誇 示」として養われていたのである。なぜなら奴隷マーケットにお ける不具者の値段は、現代...

読書録「怖い絵2」4 著者 中野京子 出版 朝日出版社 P76より引用 “バルボラが着ている贅沢な衣装を見ればわかるが、彼らはいわ ば王侯貴族の「装飾」として、「ステイタス」として、「富の誇 示」として養われていたのである。なぜなら奴隷マーケットにお ける不具者の値段は、現代のペット市場における珍種と同じく、 非常に高価だったからだ!”  ドイツ文学、西洋文化史の講師である著者による、絵画にまつ わる物語と隠された意味を解説した一冊。  外科医達の肖像画から夫婦の肖像画まで、パッと見ただけでは わかりにくい絵画の深い部分が記されています。  上記の引用は、宮廷の侍女たちを描いた絵の解説での一文。 ペットを家族の一員だと思いながら毎日を過ごしている人が読む と、人によっては目をひんむいて怒り出しそうな一文です。 しかし、飼いにくいとわかったら捨てられたペットが、野生化し て多くの人たちに嫌な思いをさせていることを考えれば、この文 章に思うところはあるのではないでしょうか。思うような人は捨 てたりしないでしょうけれど。  このシリーズも、もう一サイズ大きいほうが嬉しいです。 ーーーーー

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2013/05/25

西洋絵画やその作者、描かれた時代背景やモデルに致るまで、その絵画にまつわる悲喜こもごもなエピソードを紹介してくれる楽しいような、少しゾッとするような一冊。 図書館でたまたま借りたのですが、一作目と三作目もまた借りて読もうかと思います。 美術にも西洋史にも、それほど明るい訳では...

西洋絵画やその作者、描かれた時代背景やモデルに致るまで、その絵画にまつわる悲喜こもごもなエピソードを紹介してくれる楽しいような、少しゾッとするような一冊。 図書館でたまたま借りたのですが、一作目と三作目もまた借りて読もうかと思います。 美術にも西洋史にも、それほど明るい訳ではありませんが、絵の凄みや、人間の愛憎様々なドラマに引き込まれて、楽しく読めました。 章ごとの長さも短いので、気楽に読める感じです。

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2013/03/21

表紙の男からして、怖すぎでしょう。 この男の足元に死体が転がってても違和感ないと思うくらい。 しかもこれが、めでたいであろうはずの絵(なのに怖い)だと。 写真じゃないから、ほんとにこんな表情だったのかどうかは分からないけど、そういうふうに描かせるくらいだし。

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2013/03/15

あんがい時間かかってしまった。。お昼外で食べることが多くなったからかな。 知ってる絵が多くて、前作より楽しめました。エッシャーはやっぱりすげーなー。

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2012/12/26

本書は歴史の裏を知り尽くした著者が、西洋名画に秘められた恐るべき怨念・冷酷・非情をとき明かす美術エッセイの第2弾です。あの有名な絵の裏にこめられていた背景や実情を知るたびに自分の中に戦慄が走りました。 人気シリーズの第2弾です。ここではピカソの『泣く女』やミレーの『晩鐘』とい...

本書は歴史の裏を知り尽くした著者が、西洋名画に秘められた恐るべき怨念・冷酷・非情をとき明かす美術エッセイの第2弾です。あの有名な絵の裏にこめられていた背景や実情を知るたびに自分の中に戦慄が走りました。 人気シリーズの第2弾です。ここではピカソの『泣く女』やミレーの『晩鐘』といった有名な作品がなぜ?というものや、レンブラントの『テュルヴ博士の解剖学実習』といった、一見何の変哲もない解剖学の授業風景の中に潜む恐ろしいまでの当時の実情から、トマス・ハリスの小説で一躍有名となったブレイクの『巨大なレッド・ドラゴンと日をまとう女』など、絵画そのものがダークなオーラを放っているものまで、20点の絵を紹介しているものです。 レンブラントの絵で当時、解剖に使われていた『遺体』とその『調達方法』のおぞましさや、『復活屋』という闇の商売を行う人間たちが暗躍していたのだという事情。さらには『解剖法』という貧困が『罪』になるという恐ろしい法律が成立していたという事実に愕然としたことを覚えております。 さらに、ホガースの『精神病院にて』という絵では当時、心を壊した人間たちは完全な『珍獣』扱いで動物園よろしく『やんごとなき』ご身分の方々がいくばくかの入場料を払って見物に来ている様子が容赦なく描きこまれてあったりと本当に見ていて背筋の寒くなるような絵でございました。 そして、僕が映画およびトマス・ハリスの原作で知ったブレイクの『巨大なレッド・ドラゴンと日をまとう女』描きこまれている過剰なまでに隆起した筋肉は『登場人物の全員が剥いたカエル」でおなじみの板垣恵介先生のマンガを彷彿とさせ、さらに後ろのほうに絵が描かれている女性に対して何をしているのかをとく解説を読んでいると、この絵のおぞましさと作者の精神状態のすさまじさに恐れをなしてしまいました。 僕の目に留まったのは以上の絵でありますが、これは見る人によって、心に残る絵が違うと思われますので、そのところをよく加味していただければと思っております。

Posted byブクログ