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分解された男 の商品レビュー

3.6

25件のお客様レビュー

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何というか、そんじょ…

何というか、そんじょそこらにある小説とは全然違うタイプの作品で、いい意味でぶっ壊れています。ストーリー自体は普通のSFミステリーなのですが、文章の書き方が特異的で読んでて唖然とします。私はおもしろく読めましたが、人によっては全然読めないかもしれません。

文庫OFF

2022/01/05

近未来、読心エスパーが当たり前にいる世界が舞台。コンゲーム、ピカレスクものと思わせて実はディストピアもの。非エスパーの実業家ベン・ライク目的達成のためには殺人をも厭わず行う。そんな彼を訴追すべく動くエスパー刑事のパウエル。ベン・ライクは素晴らしく憎たらしく描かれており、パウエルの...

近未来、読心エスパーが当たり前にいる世界が舞台。コンゲーム、ピカレスクものと思わせて実はディストピアもの。非エスパーの実業家ベン・ライク目的達成のためには殺人をも厭わず行う。そんな彼を訴追すべく動くエスパー刑事のパウエル。ベン・ライクは素晴らしく憎たらしく描かれており、パウエルの捜査がうまく行くことを願いながら読むが、そもそも、エスパーに簡単に心を読まれる社会はディストピアであろう。また、「分解」刑の真実も一見人道的に見えて非人道的だと思う。ハッピーエンドのようなエンディングを迎えているが、その違和感は否めない。それとは別に、終盤の展開の唐突さが星3つ。

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2017/02/14

生きるって何だろう、自我ってどういうことなんだろう。読み終わったら頭がボーッとしてしまった。終盤のめくるめくイメージが凄い。

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2016/08/13

ほぼ古典と言ってもいいSFサスペンス。 登場人物の緊迫したやりとりがスリリングで良かった。但しミステリ的にはやや甘い部分も感じられた。 訳文は古めかしいが、寧ろ懐かしさを感じる古さなので気にならない……というか好きだw

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2015/10/15

殺人を犯した大企業の社長と強力なエスパー能力をもつ刑事の丁々発止のやりとりを楽しめるSFミステリ。変わった文字表現が効果的に使われていたり、万能に見えるエスパー能力の穴を突いていたりしてとても面白い。エスパー能力を使って人の深層意識の中へ下りていくシーンの描写から伺えるベスターの...

殺人を犯した大企業の社長と強力なエスパー能力をもつ刑事の丁々発止のやりとりを楽しめるSFミステリ。変わった文字表現が効果的に使われていたり、万能に見えるエスパー能力の穴を突いていたりしてとても面白い。エスパー能力を使って人の深層意識の中へ下りていくシーンの描写から伺えるベスターのイメージ力と表現力は、60年経っても鮮烈。一部の訳文に古さを感じるものの、それもまたこの本の味になっている。

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2015/07/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

二十四世紀の未来、人々の間にエスパーの存在が知られ、その能力にあった職業につく時代。ベン・ライクはモナーク産業という宇宙的巨大会社の社長であるが、ライバル社のド・コートニー・カルテルに歯がたたない状態だった。ド・コートニー・カルテルの社長クレイ・ド・コートニーに提携を持ちかけたが断られたベンはクレイ・ド・コートニーを殺害する決意をする。悪魔的な才能と同時に人を引きつけるカリスマをも持ち合わせたベンはなんとかクレイ・ド・コートニー殺害を実行したが、その現場を娘のバーバラ・ド・コートニーに目撃され逃げられてしまう。そこに殺人事件の捜査官として第一級のエスパーであるリンカン・パウエル捜査部長が乗り込んでくる。パウエルはエスパーの才能を用いてすぐにベンを容疑者として取り調べるが、ベンも同じく第一級の精神科医の助けを得てこれに対抗する。また、思考を読み取られないよう歌を頭のなかに繰り返させる。 お互いがライバルだと認識し、相手を出し抜こうとするなか、バーバラの行方を双方とも追いかける。ベン”分解”刑を回避し、ド・コートニー・カルテルの乗取りを達成させるため、必死に犯罪の痕跡を消し去る。対するパウエルは警察の威信を守り、エスパーの地位をも守るためベンの有罪の証拠を探る。 パウエルはバーバラを保護し、ベンの協力者も味方につけて証拠を固める。その中でベンはクレイ・ド・コートニーの実の息子であり、バーバラの兄だと判明する。そして、パウエルは他のエスパーの助けを借りてベンを”分解”刑に処した。ベンの夢に出てきた顔のない男は、無意識のうちにクレイ・ド・コートニーを父だと感じたベン自身の良心のあらわれで、父親殺しを押しとどめようとするためのものだった。ベンは”分解”刑の結果、それまでの精神を破壊され、別人として生きることになる。

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2014/11/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] 人の心を透視する超感覚者の出現により、犯罪の計画さえ不可能となった未来。 全太陽系を支配する一大産業王国の樹立を狙うベン・ライクは、宿命のライバルを倒すため殺人行為に及ぶ。 だがニューヨーク警察本部の刑事部長パウエルが、この大犯罪を前に立ち上がった。 超感覚者対ライクの虚々実々の攻防戦。 第一回ヒューゴー賞に輝く傑作。 [ 目次 ] [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]

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2014/02/11

いやー、古い! でも、この古さがまたいいんだなあ。昭和を感じさせる訳文も味わい深く、楽しく読みました。

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2014/01/24

1950年代に書かれた近未来SFは、登場人物が「公衆電話」を探してしまうという、悲しい発見があった。 第1回ネビュラ賞受賞作。24世紀のニューヨークが舞台。太陽系一の富豪が犯した殺人事件の真相解明に、NY警察が挑む。前半から中盤の疾走感は興奮するが、終盤は妙に乾燥肌っぽいアバウト...

1950年代に書かれた近未来SFは、登場人物が「公衆電話」を探してしまうという、悲しい発見があった。 第1回ネビュラ賞受賞作。24世紀のニューヨークが舞台。太陽系一の富豪が犯した殺人事件の真相解明に、NY警察が挑む。前半から中盤の疾走感は興奮するが、終盤は妙に乾燥肌っぽいアバウトさ。楽しめなかった。

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2013/06/30

テレパシーを使い犯罪を未然に防止する近未来。殺人を計画し実施した犯罪者と警察の攻防戦。 非常に読みにくい。訳が悪いのもあるかもしれないが、ストーリーもこんなんで騙せるの?という感じで魅かれなかった。

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