風の帰る場所 の商品レビュー
インタビューというものは、インタビュアーの質によって如何様にも変わるものだということを教えてくれる本。 そして、子供向けアニメ映画監督、宮崎駿の頭の中は、子供向けとは程遠く哲学的であることを教えてくれる本。 日本のロック雑誌のパイオニア、ロッキンオン初代編集長である渋谷陽一が、...
インタビューというものは、インタビュアーの質によって如何様にも変わるものだということを教えてくれる本。 そして、子供向けアニメ映画監督、宮崎駿の頭の中は、子供向けとは程遠く哲学的であることを教えてくれる本。 日本のロック雑誌のパイオニア、ロッキンオン初代編集長である渋谷陽一が、巨匠宮崎駿に正面からぶつかって、他では聞けない本音と裏話をこれでもかと聞き出したインタビュー本。 記事を少しだけ抜粋。 ナウシカ、ラピュタ、トトロ、魔女の宅急便まで発表した後の1990年のインタビューより。 大人向けの映画を作らないのか、という話の流れの中で。 「子供は可能性を持ってる存在で、しかも、その可能性がいつも敗れ続けていくっていう存在だから、子供に向かって語ることは価値があるのであって。もう敗れきってしまった人間にね、僕は何も言う気は起こらない。と言ってしまうと、ちょっと言葉の上では走り過ぎてるのかもしれませんが。」 そしてこの後、中年を主人公にした『紅の豚』を撮ることになる宮崎駿。その後のインタビューがまた、大変に面白いのです。
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知ってはいたけど読まなかった本。「君たちは、、、」を観て、本当にこれでサヨナラかな、とセンチな気分になり読んでみた(その後、次回作を作る気マンマンとの事でビックリ)。相変わらずストレートと言うか容赦ない物言いにニンマリとする。また押井守と対談して欲しい。 今読むと、注釈があった方...
知ってはいたけど読まなかった本。「君たちは、、、」を観て、本当にこれでサヨナラかな、とセンチな気分になり読んでみた(その後、次回作を作る気マンマンとの事でビックリ)。相変わらずストレートと言うか容赦ない物言いにニンマリとする。また押井守と対談して欲しい。 今読むと、注釈があった方がいいような気もするが、なくても別に良いか。インタビュアーの渋谷陽一自身に知識が無いのだから。「もののけ姫」の絵本くらい読んどいても良かったのでは。 渋谷陽一は私にとって信頼出来るインタビュアーではありますが、もし吉田豪とか竹熊健太郎がインタビュアーだったらどうなったのだろう、、、とも思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
宮崎駿インタビュー集。宮崎を崇拝しているかのような愛情あふれる渋谷陽一によるもの。ナウシカから千尋までの心境を、それぞれの節目と、振り返りと両方。手塚治虫や押井守への批判など面白い。ものつくりをしている人の、ここまでは見せていいかなという葛藤がみられる。深淵までは不可能だが、色々想像できる。
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渋谷さんによる宮崎監督へのインタヴューをまとめた一冊。 ズバッと切り込む渋谷さんのインタヴューをウイットに富んだ返しで応える宮崎さん。 お二人のやりとりから、ジブリの名作達が如何にして生まれたかを知ることができた。 今では不動の地位を築いているジブリブランドもかつては大変な苦労を...
渋谷さんによる宮崎監督へのインタヴューをまとめた一冊。 ズバッと切り込む渋谷さんのインタヴューをウイットに富んだ返しで応える宮崎さん。 お二人のやりとりから、ジブリの名作達が如何にして生まれたかを知ることができた。 今では不動の地位を築いているジブリブランドもかつては大変な苦労をしてきたこと。 公開当時のトトロが泣かず飛ばずだったことには驚いた。 確固たる信念がありながらも常に自問自答を繰り返して産みの苦しみと向き合ってきた宮崎監督のクリエイターとしての矜持を感じる一冊。
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宮崎駿監督のジブリ映画に対する想いとか、製作時のエピソードとか、そういった読むと更に映画を楽しめる本。 ジブリ映画が好き!宮崎駿監督が好き!って人じゃなくても楽しんで読めると思う。 でも、これを読んだあとは誰かと「実はあの映画は〜」と話したくなるので、やっぱり好きな方に読んで欲...
宮崎駿監督のジブリ映画に対する想いとか、製作時のエピソードとか、そういった読むと更に映画を楽しめる本。 ジブリ映画が好き!宮崎駿監督が好き!って人じゃなくても楽しんで読めると思う。 でも、これを読んだあとは誰かと「実はあの映画は〜」と話したくなるので、やっぱり好きな方に読んで欲しい。
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ジブリ映画が大好きで、子供のころから本当に何回も見ている。 大人になって見てみると、同じ映画なのに違う風景に見えてくる。 一つ一つのシーンやセリフが、違う意味合いをもって感じる。 そんな人はたくさんいるのではないだろうか? それはきっと映画を作った人の気持ちがくみ取れるようにな...
ジブリ映画が大好きで、子供のころから本当に何回も見ている。 大人になって見てみると、同じ映画なのに違う風景に見えてくる。 一つ一つのシーンやセリフが、違う意味合いをもって感じる。 そんな人はたくさんいるのではないだろうか? それはきっと映画を作った人の気持ちがくみ取れるようになったからだろう。 いや、ただの自身の勝手な解釈なのかもしれない。 この本は、その答え合わせが少しだけできます。 (以下抜粋。○:完全抜粋、●:簡略抜粋) ○人を殺した人間だから、殺すことの痛みがわかった人間だから。 それで膝を曲げるんじゃなくて、それを背負って歩いている人間だから、 この娘は描くに値するんじゃないかと僕は思っていたんですよ。(P.60-61) ○どっかで見極めなくちゃいけない。 お寿司と同じでね。腹いっぱい食うか、最後の二個くらい我慢してやめるか。 美学の問題ですよ。(P.148) ○なんか作品を作る中で無意識の奥のほうの 意識化できない部分で道筋は大体できているんですね。 だから、それを意識の上に拾い上げるのにやっぱり時間がかかるんですよ。(P.227)
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宮崎駿の「ハウルの動く城」を見て、宮崎さんの著作を読みたくなった。 この本は「風の谷のナウシカ」から前作「千と千尋の神隠し」までの制作話をまとめたもので、初出は雑誌「Cut」「SIGHT」で、その都度作品が公開された後に渋谷氏がインタビューをとっている。 つまり、「カリオスト...
宮崎駿の「ハウルの動く城」を見て、宮崎さんの著作を読みたくなった。 この本は「風の谷のナウシカ」から前作「千と千尋の神隠し」までの制作話をまとめたもので、初出は雑誌「Cut」「SIGHT」で、その都度作品が公開された後に渋谷氏がインタビューをとっている。 つまり、「カリオストロ」、「ナウシカ」、「ラピュタ」、「トトロ」、「魔女の宅急便」、「紅の豚」、「もののけ姫」「千尋」の公開直後のインタビュー集で、1990年~2001年のものである。
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渋谷陽一さんと宮崎駿さんの対話文となってます。 テレビでは見ることができない、宮崎さんの本音のようなものや葛藤を垣間見ることができ1冊。 作品で言うと「千と千尋の神隠し」辺りまでの話。 どういった思いで、名シーンを産み出してきたのか、どういったものに影響を受けてきたのか、アニメー...
渋谷陽一さんと宮崎駿さんの対話文となってます。 テレビでは見ることができない、宮崎さんの本音のようなものや葛藤を垣間見ることができ1冊。 作品で言うと「千と千尋の神隠し」辺りまでの話。 どういった思いで、名シーンを産み出してきたのか、どういったものに影響を受けてきたのか、アニメーションを作る上で大切にしていることは何なのか、そいった話を聞くことができる。
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なんだか、宮崎さんを少しかいまみれたきがしました。 著者とのインタビューなのですが、ニヒリズムとか、哲学的なことが多くてちょいとつらかった・・・爆
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図書館。 渋谷陽一との何年かにわたっての雑誌掲載をインタビューを まとめた形式。ノーカットとのこと。 作品として単純に楽しめたラピュタが一番好きだけれど ナウシカも捨てられない。 監督、なかなかタイヘンそうな方だなぁ。。
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