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元禄御畳奉行の日記 の商品レビュー

3.9

18件のお客様レビュー

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2025/03/18

副題~尾張藩士の見た浮世。 ノンフィクションと言うか歴史書です。 元禄の名古屋城下に生きた朝日文左衛門の二十六年八ヶ月、三十七冊、およそ二百万字にわたる膨大な日記「鸚鵡籠中記」を神坂次郎氏が抜き書き、解説した本です。 この朝日文左衛門、百石の御本丸御番(警護役)、その後昇進してお...

副題~尾張藩士の見た浮世。 ノンフィクションと言うか歴史書です。 元禄の名古屋城下に生きた朝日文左衛門の二十六年八ヶ月、三十七冊、およそ二百万字にわたる膨大な日記「鸚鵡籠中記」を神坂次郎氏が抜き書き、解説した本です。 この朝日文左衛門、百石の御本丸御番(警護役)、その後昇進してお畳奉行(+40俵)になった中流武士。若い頃は武芸十八般に手を出すもどれもモノにならず、飲み・打つ・買うに加え芝居が大好き、さらにゴシップネタが大好きで、事件を聞けばすっ飛んで行き、それらを丹念に日記に書き込んだ。 最初の方は面白い。武芸にすぐに飽きる文左衛門が唯一長続きした弓道。しかし師範の娘が狙いだったらしく、結婚したらすぐに稽古を怠る話とか、自分が家長になるために、父親の苦手とする親戚に働きかけ、父親に隠居すすめさせるとか。御本丸御番と言っても九日に一度の出仕で、同役と弁当を競い合うくらいしか仕事は無く、酒も嗜む位いなら許されていたようです。お畳奉行として上方に出張した時は、御用商人と連日の酒宴、遊女屋通い、芝居に入り浸り、それらは詳しく日記に記すものの、仕事の話はわずか一行。そんな日記から当時の武士(少なくとも文左衛門の)の様子が浮かび上がります。なんだか時代小説の清廉潔白な武士像がガラガラと音を立てて崩れて行くようです(笑)。 中盤あたりから心中だとか殺人事件の様なやたらと重苦しい話が多くなり、かつ読み下し文というか原文にあまり手を加えず掲載されているので読みづらく。かなり苦戦しました。まあ奇書ですね。ちなみに横山光輝によってコミック版が出ているようです。

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2025/03/13

名古屋城下の藩文庫に長い間眠っていた日記 こんな面白い日記を読めて作者に感謝 元禄の記録魔サラリーマン武士朝日文左衛門 家庭、藩の騒動、接待、ゴシップ、心中などなど あらまあ〜とびっくりする内容だった 元禄の華やかさの一方で貧窮に喘ぐ人たちがいる 文左衛門は毎日見たこと、聞い...

名古屋城下の藩文庫に長い間眠っていた日記 こんな面白い日記を読めて作者に感謝 元禄の記録魔サラリーマン武士朝日文左衛門 家庭、藩の騒動、接待、ゴシップ、心中などなど あらまあ〜とびっくりする内容だった 元禄の華やかさの一方で貧窮に喘ぐ人たちがいる 文左衛門は毎日見たこと、聞いたことを日記に書く 約27年、日数で8863日!

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2024/07/30

『鸚鵡籠中記』は、これまで読んだ歴史系の本に、参照した史料として紹介されていたので、書名は記憶に残っていた。その書を記した朝日文左衛門が見た元禄から享保までの風俗などを、武士学入門、御畳奉行どの、元禄社用族などに章立てて紹介する本書。密通、心中の章では、当時の女性の哀しさや、女性...

『鸚鵡籠中記』は、これまで読んだ歴史系の本に、参照した史料として紹介されていたので、書名は記憶に残っていた。その書を記した朝日文左衛門が見た元禄から享保までの風俗などを、武士学入門、御畳奉行どの、元禄社用族などに章立てて紹介する本書。密通、心中の章では、当時の女性の哀しさや、女性が脇差で腹掻っ捌く事例を読むにつけ、逞しさを実感。酒と芝居、心中事件まで楽しんでしまう文左衛門。百石と少禄ながら優雅な生活に思える。日記の文面からは生来の人の好さや、バレバレの暗号を記すお茶目さは、読んでいて楽しかった。

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2024/04/24

1984年9月。出版当初話題になった本だが、図書館のリサイクル本でようやく読んだ。 酒と女が大好きで好奇心旺盛の尾張藩士朝日文左衛門の長年にわたる日記から当時の世相を生き生きと描き出す。芝居小屋のある地域とか事件の起こった地名とか(大須、若宮、日置、尾頭等々)、知っているところば...

1984年9月。出版当初話題になった本だが、図書館のリサイクル本でようやく読んだ。 酒と女が大好きで好奇心旺盛の尾張藩士朝日文左衛門の長年にわたる日記から当時の世相を生き生きと描き出す。芝居小屋のある地域とか事件の起こった地名とか(大須、若宮、日置、尾頭等々)、知っているところばかりなので親近感が強く持てる。 エンターテイメントとして面白かったが、すべて実話である点、さらに興味深い。

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2021/12/25

元禄の俗物侍の数十年にわたる膨大な日記「鸚鵡籠中記」の解説本。原本はいまだ刊行されておらず、こうしたかたちでしか触れえないのは、歴史の息遣いを知る上で不幸であろう。 著者の解説自体は凡庸で、文章もまずい。半分近くを占める「鸚鵡籠中記」の引用しか、見るべきものはない。

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2021/11/08

尾張藩士の日記。37冊に及ぶという。 野次馬根性全開で、心中や藩主の未亡人の奔放な性の噂などが記された日記が何故かお城の奥深くに残されていたらしい。隠されていたのだけど、一部の藩士が楽しんでいたようだ。 磔を見に行った日記の末尾に、磔台の値段が書いてあるのがたまんない。 あっけな...

尾張藩士の日記。37冊に及ぶという。 野次馬根性全開で、心中や藩主の未亡人の奔放な性の噂などが記された日記が何故かお城の奥深くに残されていたらしい。隠されていたのだけど、一部の藩士が楽しんでいたようだ。 磔を見に行った日記の末尾に、磔台の値段が書いてあるのがたまんない。 あっけない幕切れもよい。

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2017/03/16

読了。 元禄御畳奉行の日記 尾張藩士の見た浮世 / 神坂次郎 尾張徳川家に250年間秘匿されていた朝日文左衛門の日記「鸚鵡籠中記」を読み解く本です。 なんか隠されてたみたいですね。 とにかく時勢を批判ありきでいろいろ書きまくってるからか隠されてたのかしらね。 公表されたのは...

読了。 元禄御畳奉行の日記 尾張藩士の見た浮世 / 神坂次郎 尾張徳川家に250年間秘匿されていた朝日文左衛門の日記「鸚鵡籠中記」を読み解く本です。 なんか隠されてたみたいですね。 とにかく時勢を批判ありきでいろいろ書きまくってるからか隠されてたのかしらね。 公表されたのは昭和の戦後からさらに20年くらいたったころだそうですね。 元禄の世から始まる日記です。 女、酒、賭け事を愛し、演劇などの娯楽を愛す。 さらに噂(ゴシップ)好き、あっちに事件があれば野次馬に行くこっちに事件があればやっぱり野次馬にいく、釣りを楽しみ、また仲間と酒を飲む。 まさしく某銀英伝2期のオープニングの如き 「時は変わり、所は移ろえど、人の営みに何ら変わりはない」 という印象につきます。 最後は酒の飲み過ぎによる肝硬変でおなくなりのようです。 24年ほど37冊にも及ぶ日記録のようですね。 生類憐れみの令も尾張でも発布されたようだけど江戸ほど厳しくはなかったもよう。 江戸中心の世でも、地方の各藩はいろいろなんでしょうね。 華の元禄文化と言われても文化だけで経済は衰退待ったなし状態だったようで。 この元禄御畳奉行の日記って横山光輝が漫画化してるんですね。amazon見て初めて知りました。

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2016/07/27

尾張に居たサラリーマン武士の日記について書かれたものです。 あとがきにもあったのですが、主家批判をしてたり、幕府批判?をしてたりしたのに、何故か藩でしっかり保存して禁書扱いになってたのが不思議ですね。 実在の登場人物が、他の資料と合わせてあっていたりしているので、創作にしては微妙...

尾張に居たサラリーマン武士の日記について書かれたものです。 あとがきにもあったのですが、主家批判をしてたり、幕府批判?をしてたりしたのに、何故か藩でしっかり保存して禁書扱いになってたのが不思議ですね。 実在の登場人物が、他の資料と合わせてあっていたりしているので、創作にしては微妙ですしね。 もっとも、書いた本人の役職表記がいろいろ微妙だったりするので、実在の人物を利用した日記風読み物の可能性も。 なかなかおもしろくて、江戸、特に元禄時代の武士から見た世間を読めます。 この日記を書いた文左衛門が野次馬根性丸出しだったり、芝居好きとかだったり、うわさ話や心中話、浮気やそういった話も大好きな上に、記録魔っていうのが面白いんでしょうね。 料理関連で一品一品全部書いてみたり、行かなくてもいいのに死体見に行ったり、酒飲むなって怒られてるのにすぐに酒飲んで吐いてたりと、なんというか楽しいです。 難点は非常に読みにくいことですかね。 あとがきにもありましたが、元々が漢文だったり和文だったり当て字だったり言い換えてたりと、暗号文的なのが多かったようで、それをある程度読みやすくしてくれは居ます。 が、それでも結構読みにくい。江戸時代の文書絡みの特徴的な読みのふりがなが少なかったのがちょっと残念。後の版では良くなってるかもしれませんが(それでも昭和60年の16版読んだのですが) なかなかおもしろくて良かったです。

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2016/06/12

大昔に買った(s63.4.25 25版)ものをいまさら読む。当時の文章・単語は難しく勉強しなければいかんですね。この手のむかしの文献をスラスラとよめるようにはなりないものです。内容は、、今とさして変わらず・・です。

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2013/12/05

筆まめといおうか、変態といおうか、武士なのに野次馬な人で、なんでも見に行き首を突っ込み日記に記録している。今から見ると当時をしる貴重な資料だが。。食べたものは逐一記録し、自殺や磔と聞けば見に行く。磔の柱の値段まで控えている。

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