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失敗の本質 の商品レビュー

4.2

28件のお客様レビュー

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2014/06/11

日本軍がなぜ負けたのかについて解説し、その原因が生まれた理由と、現在への反映を試みている。 物量で劣っているという点以外に多くの原因が見つけられている。 陸軍は白兵戦、海軍は戦艦戦を重視し、戦術の進歩についていけなかった。情報の入手と兵糧の軽視。目的のあいまいさと組織の人情主義。...

日本軍がなぜ負けたのかについて解説し、その原因が生まれた理由と、現在への反映を試みている。 物量で劣っているという点以外に多くの原因が見つけられている。 陸軍は白兵戦、海軍は戦艦戦を重視し、戦術の進歩についていけなかった。情報の入手と兵糧の軽視。目的のあいまいさと組織の人情主義。奇抜な考えが生まれない制度と雰囲気。 有事の際の官僚制の欠点をついているが、それに対応するにはどうするのかは考えないといけない。

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2014/02/23

日本軍といまの企業組織はまるで同じ。あ、これあるわー、と頷く分析がたくさん。察する、空気、人情、どれも日本の文化。最近の積極的平和主義とか危ないにおいがぷんぷんするし、過ちを繰り返さないためにも知識としていれておいたほうがいいと思う。

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2015/07/16

週刊ダイアモンドの記事から知った。 記事のほうがエッセンスが要約されて現代の話にマッチしている。現状の日本の組織が日本軍時代の反省点を全く生かせていないことに驚いた。なんとかしたいが。。。内部からそれを変えることが非常に難しいのも特徴であり、下克上で上に逆らって勝手な判断をする...

週刊ダイアモンドの記事から知った。 記事のほうがエッセンスが要約されて現代の話にマッチしている。現状の日本の組織が日本軍時代の反省点を全く生かせていないことに驚いた。なんとかしたいが。。。内部からそれを変えることが非常に難しいのも特徴であり、下克上で上に逆らって勝手な判断をすること自体も組織の特性、そしてそういうときにこそ大きな間違いが起きる・・・うーむ。考えさせられます。

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2013/09/11

失敗は成功のもとである。そして同時に失敗は、更なるドツボへの始まりにすぎない場合もある。 本著では太平洋戦争で米国に破れた数々の局所戦(レイテ海戦、沖縄、ミッドウェー等)を振り返り、次に組織、戦略における日本軍の失敗について総括する。結局日本は局地戦での失敗を次にフィードバックす...

失敗は成功のもとである。そして同時に失敗は、更なるドツボへの始まりにすぎない場合もある。 本著では太平洋戦争で米国に破れた数々の局所戦(レイテ海戦、沖縄、ミッドウェー等)を振り返り、次に組織、戦略における日本軍の失敗について総括する。結局日本は局地戦での失敗を次にフィードバックする事なく、戦いに敗れてしまう。 30年も前の本のようで、パッと見難解そうな印象を与えるが読み物としても面白い。 失敗をとらえ、自己修復する力。組織でも個人でも、この能力の有無は大きい。

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2012/12/09

何度も挫折して、やっと読み終えた。 20代の頃は、読み始めても挫折していたが、50代になってなんとか一読出来た。 役所広司主演の山本五十六の映画や白洲二郎のNHKドラマを観て、時代背景などが歳を重ねるとともにわかって来たからであろう。 日本軍の失敗の本質は、特定の戦略原型に徹底的...

何度も挫折して、やっと読み終えた。 20代の頃は、読み始めても挫折していたが、50代になってなんとか一読出来た。 役所広司主演の山本五十六の映画や白洲二郎のNHKドラマを観て、時代背景などが歳を重ねるとともにわかって来たからであろう。 日本軍の失敗の本質は、特定の戦略原型に徹底的に適応し過ぎて学習棄却ができず自己革新能力を失ってしまった。 まさに、過去の成功体験を忘れられずに変革が出来ないでいる政治や官僚体制、大企業病の失われた20年の今の日本は、まさに第二の敗戦である 来週の選挙で日本を変えよう! 2012-12-9読了

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2013/11/24

・初版は昭和59年(1983年)。まさかこの後、バブルが起こって、更に弾けて、その後、 日本が20年も停滞するなんて、著者たちもビックリでしょうね。 ・日露戦争で勝利した日本軍はその時の成功法則(大艦巨砲主義と白兵銃剣主義)に縛られ、その後の第2次大戦で大敗してしまう(特定環境...

・初版は昭和59年(1983年)。まさかこの後、バブルが起こって、更に弾けて、その後、 日本が20年も停滞するなんて、著者たちもビックリでしょうね。 ・日露戦争で勝利した日本軍はその時の成功法則(大艦巨砲主義と白兵銃剣主義)に縛られ、その後の第2次大戦で大敗してしまう(特定環境に適合し過ぎると、環境が変わった時に脆い。成功者の呪い。) ・日本軍の組織運営は、戦後の日本企業に引き継がれ、それが高度成長の原動力の1つとなったのではないか? だとしたら、成功に浮かれ、環境の変化について行けなくなった時、日本企業に危機が訪れるのでは? という警告の書。 (実際、日本はバブル崩壊後、失われた20年を過ごす訳ですが…) ・変化し続ける組織がだけが成功を維持できる、という論理は「ビジョナリー・カンパニー3」(2010年出版)と同じかも?

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2012/08/27

太平洋戦争における日本軍という組織の問題点をターニングポイントとなった戦い毎に解析し、問題を振り返るもの。 全般に、ほぼ「組織内融和」、「二重目的」という2つの要因に集約している。 ① 「組織内融和」とは、是非の判断を行う際、人間の感情(特に「面目」や「恥」)を使用して実施する...

太平洋戦争における日本軍という組織の問題点をターニングポイントとなった戦い毎に解析し、問題を振り返るもの。 全般に、ほぼ「組織内融和」、「二重目的」という2つの要因に集約している。 ① 「組織内融和」とは、是非の判断を行う際、人間の感情(特に「面目」や「恥」)を使用して実施する「優先度判定」である、ととらえた。例えば、ある進軍の是非をとらえる際、「あいつは関係が深い後輩だから『無条件に』後押ししてやろう」とか、そういうものであろう。 それが組織を運営する上で問題だったか、というと、「根拠なく後押ししたらいけない」、ということなのだと思う。信頼関係が構築できていれば、後押しすることはよくある。 ② 「二重目的」とは、例えば、ある戦いにおいて「空母を減らす」、「基地を奪還する」のいずれを優先するかを明確にせず、「空母をへらし、基地を奪還する」と併記することである。どちらかは一方を達成するためのプロセスだと思われるが、これも①の「組織内融和」の弊害だと思う。 本の中には、これにより「空母を攻める」武器にするのか、「基地を奪還する」武器にするのか、武器の選択が徹底せず、作成が失敗した、とあった。 「組織内融和」を重視するか否か、これがある組織や団体の方向性を決定すると思われる。「組織内融和」を排除せよ、という訳ではなく、重視する性質をもった組織と、重視してはいけない組織がある、ということなのでしょう。

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2012/08/13

あまりに難解で、入ってこなかった。。。 文章の書き方が合わないのかな。 山本五十六のイメージが崩れたな。。。 組織運営が、幹部の感情で左右される。 それぞれの幹部のプライドが組織運営を阻害する。 極めて日本的と思えてしまう。 日本の組織の形は、このときからかと思ってしまう。 戒...

あまりに難解で、入ってこなかった。。。 文章の書き方が合わないのかな。 山本五十六のイメージが崩れたな。。。 組織運営が、幹部の感情で左右される。 それぞれの幹部のプライドが組織運営を阻害する。 極めて日本的と思えてしまう。 日本の組織の形は、このときからかと思ってしまう。 戒めになる。 まだ貯まっている他の書籍を読み終えたら、もう一度チャレンジしようか。 とりあえず、読むのにつかれた。。。

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2012/07/17

 学術的な本なので難しい部分はあったけど、組織論に少しでも関心のある人は読むべきだと思う。組織論のバイブル的な扱いも受けているし、日経でもこの本を解説するコーナーがある。  日本軍がなぜ大東亜戦争(第二次世界大戦)で敗北したのかを組織論的な観点から論じている。読み進めていると、「...

 学術的な本なので難しい部分はあったけど、組織論に少しでも関心のある人は読むべきだと思う。組織論のバイブル的な扱いも受けているし、日経でもこの本を解説するコーナーがある。  日本軍がなぜ大東亜戦争(第二次世界大戦)で敗北したのかを組織論的な観点から論じている。読み進めていると、「こりゃあ、酷いな」と日本軍の実態に驚くはずだ。陸軍では奇妙な人情主義がまかり通り、作戦で大失敗した指揮官が「かたき討ちさせてくれ」と懇願すれば、重要な作戦に再び起用する。海軍は日露戦争での日本海海戦の大勝利の経験が忘れられず、古くなってしまった決戦思想に執着する。  単に日本軍を批判する本ではない。日本軍の失敗から、組織のあり方を問い、組織運営の失敗による悲劇を繰り返さないための示唆に富んだ非常に良質な本だと思う。

Posted byブクログ

2012/01/10

旧日本軍の敗戦の原因の分析を今日の企業の経営につなげた経営学の本です。 【鹿児島大学】ペンネーム:library ------------------------------------------------------------ 鹿大図書館に所蔵がある本です。 〔所蔵情報...

旧日本軍の敗戦の原因の分析を今日の企業の経営につなげた経営学の本です。 【鹿児島大学】ペンネーム:library ------------------------------------------------------------ 鹿大図書館に所蔵がある本です。 〔所蔵情報〕⇒ http://kusv2.lib.kagoshima-u.ac.jp/cgi-bin/opc/opaclinki.cgi?fword=21186149107 -----------------------------------------------------------

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