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偽のデュー警部 の商品レビュー

3.9

23件のお客様レビュー

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歯科医ウォルターと彼…

歯科医ウォルターと彼の愛人のアルマは、ウォルマーの妻の女優リディアの殺人計画を立てる。彼らの綿密な計画の舞台に選ばれたのはアメリカへ向かう豪華客船だった。ところが、船内で意外な殺人事件が起こり、デュー刑事に扮していたウォルターは調査をせざるを得なくなる・・・。最後まで先の読めない...

歯科医ウォルターと彼の愛人のアルマは、ウォルマーの妻の女優リディアの殺人計画を立てる。彼らの綿密な計画の舞台に選ばれたのはアメリカへ向かう豪華客船だった。ところが、船内で意外な殺人事件が起こり、デュー刑事に扮していたウォルターは調査をせざるを得なくなる・・・。最後まで先の読めない本格的なミステリー。ゴールド・ダガー賞受賞作。

文庫OFF

極悪非道のクリッペン…

極悪非道のクリッペンと敏腕デュー警部の印象がその後の本題のストーリーにずっと影響します。そのデュー警部に成りすましたバラノーフの素人捜査がユーモラスで楽しいです。人間造型もしっかりしていてのめりこめます。

文庫OFF

2022/12/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「愛ですって?私はよく首を傾げるんですよ、愛って何なのだろうかってね」 「マジックのようなものじゃないかしら。人を圧倒する力。それが愛なのでは?」 面白かった。設定勝ちだと思う。確かにリディアを殺した描写なんて一切出てきていなかったな…。その説も考えたが、彼女を生かしておく理由などがわからず、深くは考察しなかった。 リヴィーは素晴らしいキャラクタだと思ったら、まさかの犯人。前の船の犯人が小柄だというは描写があったので、そうかなと思ったが。 船の沈没とかチャップリンとか実はとても重要だったのが良かった。 作中好きになれなかったのはぶっちぎりでアルマ。嫌な女だ笑

Posted byブクログ

2022/02/13

やや古いランキングには名前が挙がっていることが多い本作 期待が大きかっただけにちょっと残念なところもあった プロットは非常に面白い いわば倒叙形式からのひねりで、「犯人=探偵」が実現されている(←ネタバレではない) 犯人役があれよあれよという間に探偵役を務めることになってしまうプ...

やや古いランキングには名前が挙がっていることが多い本作 期待が大きかっただけにちょっと残念なところもあった プロットは非常に面白い いわば倒叙形式からのひねりで、「犯人=探偵」が実現されている(←ネタバレではない) 犯人役があれよあれよという間に探偵役を務めることになってしまうプロットはすばらしい しかし肝心の殺人事件の解決のほうは、お粗末で、「うーん」と唸ってしまう これでトリックだとか動機だとかに少しでも新味があれば あまりにもふつうの事件というか……そこでガックリしてしまった 画竜点睛を欠く、とはこのことかなあ

Posted byブクログ

2021/02/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

デュー警部のこともクリッペン博士のことも知らなかったけど、とても楽しめた。 ウォルターはクリッペンと同じ立場でありながらデュー警部として事件を解くことに。 ウォルターが慣れない事情聴取をするたびに相手からデュー警部大丈夫か?と思われてるのに、彼はうまくやってると思ってるところがおもしろかった。 ミステリとしてもしっかりと伏線が貼られていて見事。 また、様々な登場人物たちの目線で話は進むのだが、切り替わりがテンポよく飽きずに読める。また登場人物たちも個性豊か。ウォルターの新しい自分を見つけてから生々し始める姿や、アルマの心の移り変わりもリアル。 またリディアが生きてるとは全く思わなかったのでら最後は驚いた。リディアの元へ戻ったウォルターはどんな気持ちだったんだろう?夫の新たな一面を見て見直したリディアだけど、アルマが言うように、その瞬間はどんなに立派に見えてドキドキしても、時間が経てば退屈に思えてくるのだ。ウォルターがまた殻に閉じこもる日がこないよう願う。

Posted byブクログ

2019/04/12

チャップリンの現役時代、イギリスからNYに向かう豪華客船内で起こった殺人事件を、自身が殺人計画を持って乗り込んだ偽のデュー警部が探る、コメディタッチの本格ミステリー。

Posted byブクログ

2018/08/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

おもしろかった! 古い本だし海外物なので、よく読む最近の日本のミステリーとは全然違って、新鮮だった。 この人が犯人かな?という予想がことごとく外れて、予想外の結末。 リディアもアルマも自分勝手な女でイライラさせられるし、ウォルターがバレるんじゃないかとヒヤヒヤしたりもするけど、最終的には丸く収まってすっきり。

Posted byブクログ

2018/03/10

P.ラブゼイの著書は『最後の刑事』から入りました。 図書館で借りて、面白いんじゃねと。 文庫本で『デュー警部』は読みましたが、普通に傑作だった ようなそんな出来の良さでした。秀逸ですよ。

Posted byブクログ

2016/10/17

アメリカへと向かう客船から届いた電報。乗り合わせた高名な警部が船内で起きた殺人事件を捜査する、というけれど、その警部が客船に乗っているはずはなく…? 乗船までの描写が長く、これがどうなって冒頭の電報に繋がるのか、気にしているとあまり話にのめり込めません。変に勘ぐって、登場人物一覧...

アメリカへと向かう客船から届いた電報。乗り合わせた高名な警部が船内で起きた殺人事件を捜査する、というけれど、その警部が客船に乗っているはずはなく…? 乗船までの描写が長く、これがどうなって冒頭の電報に繋がるのか、気にしているとあまり話にのめり込めません。変に勘ぐって、登場人物一覧に載っているチャップリンが大きな役割を果たすに違いない、きっと乗船するまでに出てきた人物のうちの誰かがチャップリンなんだ!とアルマなみに妄想大炸裂。残念ながらそこまでとんでも展開にはなりませんでしたが、殺人事件があまりにあっさりと解決してしまったからといってがっかりする必要もありません。最後の章は語り手同様にキツネにつままれた気分になれます。 ミステリではあるけれど、楽しむべきは登場人物たちの悲喜こもごも。虚を突かれたときの驚きは端から見るとなんとも間抜けでおかしいものです。

Posted byブクログ

2016/05/11

初ラヴゼイ。森先生に影響を与えた本、100冊に入っていたので読んだ本作。歯科医ウォルターと、その患者アルマとの出会い。また彼の妻で女優のリディアとの会話のシーンなど・・まるで映画を観ているようなシーンが此処彼処にあり、大変良かった^^ 森先生の言ってた通りだw ミステリィの部分な...

初ラヴゼイ。森先生に影響を与えた本、100冊に入っていたので読んだ本作。歯科医ウォルターと、その患者アルマとの出会い。また彼の妻で女優のリディアとの会話のシーンなど・・まるで映画を観ているようなシーンが此処彼処にあり、大変良かった^^ 森先生の言ってた通りだw ミステリィの部分なんて謂わばオマケみたいなものだ、と。こうゆう作風の作品は初めてでとても新鮮。本当ユーモアたっぷりで翻訳ミステリで初めて面白いっ!と思えた作品でした。訳も読みやすくオススメ♪

Posted byブクログ