4-2-3-1 の商品レビュー
soccerの戦術理解書!!
今年のW杯こそ、優れた戦略と、リーダーシップの元で強烈な燃焼感が残る日本代表のゲームを見たい!!と願っている私にとってはとても楽しく読むことができた。各フォーメーションの長所や短所などもわかり、監督になったつもりで戦術を自分なり考える楽しみが出来た。またWカップ前に読み、観戦を楽...
今年のW杯こそ、優れた戦略と、リーダーシップの元で強烈な燃焼感が残る日本代表のゲームを見たい!!と願っている私にとってはとても楽しく読むことができた。各フォーメーションの長所や短所などもわかり、監督になったつもりで戦術を自分なり考える楽しみが出来た。またWカップ前に読み、観戦を楽しみたい。
小太郎
サッカーのシステムってちょっととっつきにくいですが、 そんなシステムを分かりやすく説明してくれている本です。 ちょっと古い本なので、最新の潮流は また違ったものになると思いますが、 歴史をさかのぼるという意味でも有益だと思います。 結局、システムって、「じゃんけん」みたいなもの...
サッカーのシステムってちょっととっつきにくいですが、 そんなシステムを分かりやすく説明してくれている本です。 ちょっと古い本なので、最新の潮流は また違ったものになると思いますが、 歴史をさかのぼるという意味でも有益だと思います。 結局、システムって、「じゃんけん」みたいなものなのかな。 どんな状況でも万能なシステムはなく、 相手との相性もあって、決まってくるもので、 だからこそ監督は試合を見ながら、 自チームのシステムを柔軟に変えていったり、 修正していく必要があるってことでしょうか。 それが現時点の自分なりの理解です。 もちろん、サッカーはシステムだけでやるわけではないので、 必要条件の一つに過ぎないってことは大前提として。 サッカーの奥の深さを垣間見ることのできる一冊でした。
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1998年から2006年までを主体に、3つのW杯と欧州の試合を見続けた著者が考察する戦術と試合結果との因果関係。一昔以上の話で、4-2-3-1は欧州では下火となっているようだ。恥ずかしながら、06年まで日本代表のシステムには目を向けることなく応援していた。勝敗に一喜一憂していたの...
1998年から2006年までを主体に、3つのW杯と欧州の試合を見続けた著者が考察する戦術と試合結果との因果関係。一昔以上の話で、4-2-3-1は欧州では下火となっているようだ。恥ずかしながら、06年まで日本代表のシステムには目を向けることなく応援していた。勝敗に一喜一憂していたのは、本書で指摘された勝利至上主義だったのかも知れない。日本代表が採用した3バックはMFが押し込まれて5バックに成り下がり、サイドをえぐって攻撃できなかったという知見に納得。
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サッカーは布陣でするものか、否か 番狂わせは、弱者の工夫なしには生まれない 4列表記の誕生 アリゴ・サッキの「プレッシングフットボール」 ブラジルがドイツワールドカップで負けた理由 攻撃サッカーのルーツ、オランダ ファンタジスタは布陣を嫌う サッカーは布陣でするもの、ではない? ...
サッカーは布陣でするものか、否か 番狂わせは、弱者の工夫なしには生まれない 4列表記の誕生 アリゴ・サッキの「プレッシングフットボール」 ブラジルがドイツワールドカップで負けた理由 攻撃サッカーのルーツ、オランダ ファンタジスタは布陣を嫌う サッカーは布陣でするもの、ではない? そのとき、ジダンは後悔したか? 4-2-3-1か、3-4-1-2か トルシエはなにがしたかったのか? ヒディンクコリア 日本代表、空白の8年間 布陣が選手を育てる 敗戦からなにを学ぶべきか ジャイアントキリング 負けるべくして負けたジーコジャパン オシムが目指したサッカー 著者:杉山茂樹(1959-、御殿場市、スポーツライター)
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「4-2-3-1」とはサッカーの布陣を示す表記方法。 数字が4つ並んでるところがポイントなんですね。 日本だと「3-5-2」「4-4-2」など「DF-MF-FW」の3段階の表記になる。 4段階で布陣を解釈しようという文化が存在しないわけです。 この時点ですでにギャップがある。 ...
「4-2-3-1」とはサッカーの布陣を示す表記方法。 数字が4つ並んでるところがポイントなんですね。 日本だと「3-5-2」「4-4-2」など「DF-MF-FW」の3段階の表記になる。 4段階で布陣を解釈しようという文化が存在しないわけです。 この時点ですでにギャップがある。 欧州のサッカーが戦術重視なのは、個人技ではブラジルに勝てないのが分かってるからだ、というのが著者の理解。 即ち、布陣・戦術というものは、弱者が強者に挑み勝利をものにするための手段、だと。 サッカーの世界では「弱者」である日本が、何ゆえ布陣・戦術というものに対してこんなにも無頓着・不勉強なのか、それでは強者に勝てるわけがないじゃないか、という強い憤りが沸々と伝わってきます。 ましてやジーコのように試合前日にスタメンを公表するような愚行には、開いた口が塞がらないとこき下ろします。 多彩な具体例をもって、布陣と戦術の実例が説明されていますが、もっとも強調されているのは「サイドを制する」ことの重要性。 ピッチの中央部にいれば周囲360度から敵がボールを奪いに来る。 タッチライン際であれば、ケアすべきエリアが半分の180度に減る。 また、ピッチ全体にワイドに拡がる陣形をとれば、相手の保持するボールにプレスをかけやすい→高い位置でボールを奪いやすい→効率的に攻めやすい。 「4-2-3-1」の「4」と「3」にそれぞれサイドプレーヤーを配し、左右それぞれ2人ずつで攻め守ることのメリットが繰り返し説かれます。 確かに、本の中でも紹介されてますが、オシム監督のときの日本代表で、左サイドに駒野と三都主を2人置いて効果的なサイド攻撃を繰り返した試合は自分も印象に残っています。 しかし、そうだとすると日本ではそういう布陣がどうして流行らないんですかね? 本当に、著者が言う通り、サッカー文化の低さゆえに、日本代表にしてもJリーグにしても監督の知見と能力に問題があるからということだけなんだろうか。 プレーヤーの方には問題ないんですかね。 まず優秀なサイドアタッカーの数が少ない。 また、サイドを厚くすればそれだけ中央が薄くなるわけで、例えば1トップが務まるだけの強靭さと巧さを兼ね備えたセンタープレーヤーがいない、とか。 あるいは、よく言われる話だけど「キャプテン翼」の影響で、日本では巧い選手はみんな「司令塔」役のポジションに偏ってしまう、とか。 人材がいないから布陣が限られるのか、布陣を工夫しないから人材が育たないのか…一概には言えそうにない気もします。 ここまで徹底してサッカーの布陣について語ったものを読んだことが無かったので、サッカー好きの素人としてはとても面白かったです。 クライフとかヒディンクとか、一流監督へのインタビューも豊富だし。 特にヒディンクに「トルシエは日本協会から幾らくらい年俸を貰っているのか?」と質問されて答えたら数日後に韓国代表監督に就任した、なんてエピソードが生々しくってよかった。 先般読んだ「日本人はなぜシュートを打たないのか?」とは全く異なる視点でのサッカー論ですが、それぞれにサッカーを観る楽しみを増してくれること請け合いです。 まあどっちにしてもテレビ観戦してるだけじゃサッカー観る目も養われないわけだけど…
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サッカーにおいて監督の能力、戦術、采配がいかに大事かがわかる良書。 サッカーをする人も見るだけの人も勉強になると思います。
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おもしろく一気に読めました。サッカーを見る視点が180度変わります。文中に日本のメディア・サポーターに対する苦言がありますが、自分もまさにその通りだったと感じました。
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サッカーの戦術論.いままでこのような視点でサッカーを見たことが無かったのでとても新鮮.こういう見方もあるのねと思いながらも,サッカーを観戦するときはもっとリラックスして単純に見ないと疲れちゃうなとも感じた.かなり玄人向き.
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もっと浸透してほしい。ニワカ監督たちにも読んでほしいですね。日本代表に戦術が伝達するまで8年!!昔の戦争戦術と一緒ですからね、、その最果ての地を実感しますね。ここから南米の個人技と欧州の戦術のいいところ取りをすべきだな。
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ロシアW杯を前ににわか勉強でこの本を手に取りましたが、私のようなシロートには、こうした布陣の解説はとても勉強になりました。 どの布陣を採用するのかの前提には、守備的または攻撃的サッカーを目指すのか、特にサイド攻撃を重視するのか、ポジションに拘らない流動的なサッカーを目指すのかな...
ロシアW杯を前ににわか勉強でこの本を手に取りましたが、私のようなシロートには、こうした布陣の解説はとても勉強になりました。 どの布陣を採用するのかの前提には、守備的または攻撃的サッカーを目指すのか、特にサイド攻撃を重視するのか、ポジションに拘らない流動的なサッカーを目指すのかなどによって、システムは変わってくる。 また、相手の布陣によってより機動的なシフトを可能にする戦術的交代(交代する選手のポジションとは違う選手を投入する)は、ユーティリティプレイヤーがピッチ上にいなければ成立しない芸当であるが、今回の日本代表の選出に当たって西野監督がこだわったのはまさにこのユーティリティでした。 ただし、このウルトラCが成立するには、監督の先を見越したゲームプランと選手たちの臨機応変に対応できる高い能力が必須ですが、ワンポジションでさえ四苦八苦している日本代表には自滅を呼び込む危険な選択肢なのかもしれません。 本書では、成功事例としてポルトガルvsイングランド(ユーロ2004)でのゲームを使って解説していますが、確かに華麗で監督冥利に尽きる采配ではあります。(0-1でリードされていたポルトガルのスコラーリ監督は後半18分、30分、34分と次々と投入選手とポジショニングを変更し、イングランド選手がマークすべき相手を混乱させました) 日本代表にとっては、それよりももっと素朴に、交代選手が監督の描くゲームプランの中で確かな意図をもって投入されているのかが怪しい方が問題です。 そもそも、監督にゲームプランはあるのか(均衡、逆転、リードという各場面での具体的なゲームプランと相手チームの交替に連動できるだけの2の矢3の矢の対策)、特に交替が終了5分前とかの交替は、単に負傷交代要員の消化にしか思えず、もったいない選手交代の最たるものです。 さて、では日本チームにとって、最もよい布陣は何なのか? 残念ながら、この本(2008年出版)では書かれていませんし、試合前に自軍フォーメーションを発表するのは愚の骨頂です。(この意味で、西野監督は対戦相手が日本のフォーメーションを事前に研究できないように、親善試合では様々な布陣を試して煙幕を張っているのかもしれません・・) ハリル監督は、4-3-3が基本でしたが、西野監督は3-4-2-1が本命なのかな? ってことで、今回の32か国チームの発表されているフォーメーションをまとめてみました。 3-5-2 ロシア 3-4-2-1 英国、ベルギー、日本 4-2-3-1 ドイツ、コロンビア、アルゼンチン、クロアチア、スイス、オーストラリア、エジプト、ペルー、イラン、サウジ 4-3-3 ブラジル、メキシコ、モロッコ、デンマーク、ナイジェリア、チュニジア、セネガル 4-4-2 フランス、アイスランド、ウルグアイ、スウェーデン、韓国 4-1-4-1 スペイン、セルビア 4-1-3-2 ポルトガル 4-4-1-1 ポーランド 5-2-3 コスタリカ 5-4-1 パナマ 一応3バック、4バック、5バックで分けてみましたが、一番人気は4-2-3-1で10か国、4-3-3が7か国で続きます。 3バックは4か国、5バックは2か国のみです。 ちなみに、3バックよりも5バックの方が、守備的布陣のように思えますが、ポイントはどこまでディフェンスラインを高く上がられるかによるとのことで、単純には言えないようです。 そして、本予選から負けなしなのが、スペイン(4-1-4-1)、ベルギー、英国(3-4-2-1)、チュニジア、セネガル(4-3-3)でしたが、フォーメーションと国民性との相性もあるのでしょうか? 果たして日本が奇跡を起こせるか、応援しましょう!
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