谷川俊太郎質問箱 の商品レビュー
1つめの質問が、とても詩的な回答で始まったので、しゃれた回答でみせるのかと思ったら、そうでもない。 詩人に質問してないで医者に行け、とか、まっとうなんだけど砕けた回答もあって、それがまたいい。 大人になるって、どういうこと?というような質問がいくつかあったけど、質問の最後に年齢...
1つめの質問が、とても詩的な回答で始まったので、しゃれた回答でみせるのかと思ったら、そうでもない。 詩人に質問してないで医者に行け、とか、まっとうなんだけど砕けた回答もあって、それがまたいい。 大人になるって、どういうこと?というような質問がいくつかあったけど、質問の最後に年齢が書いてあって、谷川さんの回答も年齢に応じて変えているし、この年齢にしてこの質問かあ・・・などと思ってしまうから、やはり大人と子どもの境界はどこかにあるのだろうと思った。 巻末の糸井重里さんとの対談も面白い。 あっという間に読み終わる、さわやかな良本。
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「言葉で問われた質問に、いつも言葉で答える必要はないの。」 ――言葉を生業としながらこう言い切るところに、氏の器の大きさを見るおもいがした。 言葉を扱うからこそ、言葉を疑う。言葉を信用しない。 そうして紡がれるからこそ、氏の言葉は、言葉が本来持つ以上のエネルギーを発しているように...
「言葉で問われた質問に、いつも言葉で答える必要はないの。」 ――言葉を生業としながらこう言い切るところに、氏の器の大きさを見るおもいがした。 言葉を扱うからこそ、言葉を疑う。言葉を信用しない。 そうして紡がれるからこそ、氏の言葉は、言葉が本来持つ以上のエネルギーを発しているように感じるのかも知れない。
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「ほぼ日」で寄せられた質問に、詩人谷川俊太郎が答える。 谷川さんの言葉が好きです。耳に心地好い言葉ばかりでなく血肉をもってぺたりと心身に貼付くような感じが好きです。質問に対してユーモアを交えながら答えていく言葉が好きです。時には突き放すようなことを言っちゃうところも好きです。つま...
「ほぼ日」で寄せられた質問に、詩人谷川俊太郎が答える。 谷川さんの言葉が好きです。耳に心地好い言葉ばかりでなく血肉をもってぺたりと心身に貼付くような感じが好きです。質問に対してユーモアを交えながら答えていく言葉が好きです。時には突き放すようなことを言っちゃうところも好きです。つまりは読んでいて心地好い本でした。 さて、僕なら谷川さんになんて質問するだろう?
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平日のタスクに追われた頭と心を優しい空気に変えながら、埋もれがちな核心をふわりと掴み取る。 「大人になるってどういうこと?」 「人間やその他の生き物はどうして左右対称なんですか?」 この二つの質問への答えが大好きです。
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質問の内容が素朴だったりぶっ飛んでいたり真面目だったりバラエティに富んでいた。『谷川俊太郎の33の質問』のほうが好き。
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真面目なものからこれはどうかな?と思うようなものまで多種多様の質問に谷川俊太郎さんが答えるという本。 いつくか心に残る言葉に出会えました。 ものの見方を少し変えると違った発見がある。 いかにもほぼ日といった内容の本でした。
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とっても素敵な本。 好き。 最近谷川さんのことが気になっている。 最寄駅でお店を出している豆腐屋さんがなんとなく谷川さんに似ている気がして。 暑い日も寒い日も、雨の日も、外で豆腐を売っている豆腐屋さん。 売れていたり、お客さんと笑顔で話しているとなんだか私まで嬉しくなったりして...
とっても素敵な本。 好き。 最近谷川さんのことが気になっている。 最寄駅でお店を出している豆腐屋さんがなんとなく谷川さんに似ている気がして。 暑い日も寒い日も、雨の日も、外で豆腐を売っている豆腐屋さん。 売れていたり、お客さんと笑顔で話しているとなんだか私まで嬉しくなったりして。 全然谷川さんと関係ないけど、でも豆腐屋さんを見るたびに谷川さんのことまで思い出す。 この本では谷川さんが64の質問に答えている。 素朴な疑問から難問、奇問に至るまで、あぁ、いいなぁ…と思う回答を返してくれている。 私だったら何を聞いてみたいかな?と考える。 これがなかなか難しい。 私が本当に知りたいことって何だろう? この本の中にそれはない。 未知の質問がきっとあるはず。 その質問を言語化出来た時に、谷川さんのように回答してくれる人が目の前にいてくれたら嬉しいな。
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銀色さんのつれづれを読んでいてもそうなのだけど、詩人という仕事は生きるだけで作品だなあと思う。どんなに丁寧に紡いだ言葉も本当のところは伝わってないんじゃないかという感覚も、だから書き続けるという姿勢も、私の中にもあるものとおんなじなんじゃないかな。そんなことを言ったらおこがましい...
銀色さんのつれづれを読んでいてもそうなのだけど、詩人という仕事は生きるだけで作品だなあと思う。どんなに丁寧に紡いだ言葉も本当のところは伝わってないんじゃないかという感覚も、だから書き続けるという姿勢も、私の中にもあるものとおんなじなんじゃないかな。そんなことを言ったらおこがましいか。
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こんな風にさらっと、しかし機知に富みつつ、そして誰も傷つけることなく相応しい言葉たちを選んで会話できる人になれたらかっこよすぎる。
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「生協の白石さん」をイメージしてたが、全然違った。 質問箱といいつつも、その回答から垣間見える谷川俊太郎という人間性を語っている感じ。 2013.7.29読了
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