1,800円以上の注文で送料無料

ラブホテル進化論 の商品レビュー

3.3

43件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    11

  3. 3つ

    23

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2009/10/07

なぜ郊外のインターチェンジにラブホテルが多いのか? なぜ外観を派手にする必要があったのか? ラブホの昔といま、陰と陽の二極化、最先端設備が求められる心理的理由。 いや、電動ベッドの凄さには笑った。

Posted byブクログ

2009/10/04

非常に読みやすく、戦後におけるラブホテルの変遷史や現代のシティホテルとの関係性など、多方面に目配せしている。ラブホテルや性に関して「恥」と感じる筆者と、それを「恥」と感じない少し年下の大学生とのギャップに関心を持った筆者のフィールドワークの記録でもあるが、「恥」という感覚をぬぐい...

非常に読みやすく、戦後におけるラブホテルの変遷史や現代のシティホテルとの関係性など、多方面に目配せしている。ラブホテルや性に関して「恥」と感じる筆者と、それを「恥」と感じない少し年下の大学生とのギャップに関心を持った筆者のフィールドワークの記録でもあるが、「恥」という感覚をぬぐい切れていないために、記述に現実味や臨場感に欠けているような気がする。観察者だから客観的に物事を見なくては・・・、という意識ではホンマモンのフィールドワークにならないのでは? でも、指導する先生(テレビに出てました)や同輩の男子学生たちは、一歩間違えるとセクハラになってしまうこういうテーマについて議論するのは大変だろうなぁ、と思う。

Posted byブクログ

2009/10/04

 個人的にはほとんど利用した経験がないので、なぜラブホテルがこれほど日本で隆盛を誇るのかが謎だった。著者は女子大学院生で、修士論文をまとめ直したものらしい。日本人の性意識や住宅事情からラブホテルの隆盛を考察した日本文化論になっている。  ラブホテルの歴史やシステムなど、知らないこ...

 個人的にはほとんど利用した経験がないので、なぜラブホテルがこれほど日本で隆盛を誇るのかが謎だった。著者は女子大学院生で、修士論文をまとめ直したものらしい。日本人の性意識や住宅事情からラブホテルの隆盛を考察した日本文化論になっている。  ラブホテルの歴史やシステムなど、知らないことがたくさんあったので勉強になります!? 部屋の備品の必須アイテムも、利用客の需要によって変遷してきており、情報誌に登場(初出は1994年『関西版ぴあ』)するようになって、市民権を得たそうです。  現在ラブホテルは二極化の傾向(料金と質を落とし風俗利用を促進とアミューズメント志向の高機能・高設備化)にあるようで、経営者も独立系から大手系列会社に集約されつつあるとのこと。  よく利用する(していた)人に、聞いて確かめたいことが多々あるのですが、「百聞は一見に如かず」!?

Posted byブクログ

2012/02/05

友人が貸してくれました。 「現役女子大学院生がラブホテルについて研究してるんですよ!ほら写真見て、美人でしょ?こんなカワイイ子がラブホテルについて研究してるの、ちょっと興味あるでしょ?」 という出版社の声が聞こえてきそうですね。 レビューなんかを見る限り、出版社のその戦略...

友人が貸してくれました。 「現役女子大学院生がラブホテルについて研究してるんですよ!ほら写真見て、美人でしょ?こんなカワイイ子がラブホテルについて研究してるの、ちょっと興味あるでしょ?」 という出版社の声が聞こえてきそうですね。 レビューなんかを見る限り、出版社のその戦略はある程度成功しているようですね。 とはいえ、内容は著者が20代を捧げて取材を重ねた成果が十分出ていると思いました。きちんと足で取材しているのがよくわかって好印象。 少なくとも私は知らないことだらけだったので、なるほどと興味深く読みました。ラブホテル産業は社会の変化と密接にかかわりながら発展してきたのだ! ただ、文章の書き方がややシロートっぽく、挿入される自作のイラストなどもあいまって、せっかくイイ研究してるのだろうに、全体的になんともいえないオママゴト感を醸し出しているように思えた。のは私だけなのか?ちゃんとした研究をしているんだから、もったいなくないですか? でも、そのオママゴト感のおかげで、この本はセックスを清く明るくかわいらしく扱うことに成功しているとも感じました。なんかキュート。 新書という形式の性質も考えると、本書は研究者の最初の第一歩としては十分合格点だし、大成功ですよね。 著者も言うように、研究対象が研究対象だけにいろいろ苦労もあえるでしょうが、ラブホテルが「金塊のようなテーマ」であることは間違いないらしいので、この行動力でこれからもがんばってほしいです。 「ラブホテルは堂々たる日本の文化!」

Posted byブクログ

2009/10/04

正直なところ、タイトルだけに惹かれて購入してしまいました。 内容は極めて真面目な学術研究でしたが、いかに私達が「ラブホテル」というものに対して偏見を抱いているか、がよくわかりました。 ホテルの経営、サービス、広告戦略など多様な視点から言及しており、「へぇ〜」と思うことが多か...

正直なところ、タイトルだけに惹かれて購入してしまいました。 内容は極めて真面目な学術研究でしたが、いかに私達が「ラブホテル」というものに対して偏見を抱いているか、がよくわかりました。 ホテルの経営、サービス、広告戦略など多様な視点から言及しており、「へぇ〜」と思うことが多かったです。 定量分析が少なかったのが(テーマ上厳しいですが)、やや残念。

Posted byブクログ

2009/10/07

 書名や中味はともかく、帯についた著者の写真をみて買った人(好色なおじさん?)も少なくないだろう。関西のとても魅力的な女性の顔がそこに出ているのである。こんな美人がラブホテルに調査に行ったら、変な心を起こすお店の人もいるかもしれない。実際、取材のたび必死の覚悟ででかけたようだ(新...

 書名や中味はともかく、帯についた著者の写真をみて買った人(好色なおじさん?)も少なくないだろう。関西のとても魅力的な女性の顔がそこに出ているのである。こんな美人がラブホテルに調査に行ったら、変な心を起こすお店の人もいるかもしれない。実際、取材のたび必死の覚悟ででかけたようだ(新聞記事があった)。ラブホテルの本は、古いところからだと井上章一『愛の空間』があるし、ラブホテルに特化したものだと、鈴木由加里『ラブホテルの力』(廣済堂出版)がある。本書は、現役女子大学院生が徹底的に足で調べたところに特徴がある。ただ、鈴木さんの本について言及していないしのも気になるが、今一迫ってこないのは、本書がラブホテルの進化を調べて書いたという点では評価できても、ラブホテルの楽しさを知って書いた本ではないということだろう。それではもちろん修士論文にならないのだけれど。

Posted byブクログ

2009/10/04

新聞で見たときから気になっていたので購入。マジメな論文なのかと思いきや、文庫版にあたってかなりフランクな文体で読みやすかったです。一時間かからなかった。というわけで、内容はあんまり濃くないです。文章も軽いです。 小さいときからラブホは結構目にしていたので、そういう意味だったのか!...

新聞で見たときから気になっていたので購入。マジメな論文なのかと思いきや、文庫版にあたってかなりフランクな文体で読みやすかったです。一時間かからなかった。というわけで、内容はあんまり濃くないです。文章も軽いです。 小さいときからラブホは結構目にしていたので、そういう意味だったのか!という発見があってなかなかのオモシロさでした。ただ、帯のアオリが明らかに女子大学院生というなんか論点とずれているトコロをアピールしているのがオイオイという感じです。まあインパクトがあるので狙い通りなんでしょうけど。著者が可愛いから余計に目立ちますね^^

Posted byブクログ

2009/10/04

現代文化の象徴の1つとして、ラブホテルが日の当たる存在になってきたことがあげられる。これを大学院の研究テーマに採り上げる学生が現れてもおかしくあるまい。特に「美人」の女性ということが、新書で人気が出ている理由の1つでもあろうが、著者のまじめさぶりが自然に描かれていて、読んでいても...

現代文化の象徴の1つとして、ラブホテルが日の当たる存在になってきたことがあげられる。これを大学院の研究テーマに採り上げる学生が現れてもおかしくあるまい。特に「美人」の女性ということが、新書で人気が出ている理由の1つでもあろうが、著者のまじめさぶりが自然に描かれていて、読んでいても爽快感が伝わる本だ。この業界、まちがいなく成長産業だと思うが、家族経営が多いという実態とのギャップは新鮮に感じた。大手企業が乗り出すには、企業イメージに問題があるのだろうか?

Posted byブクログ

2009/10/04

数年前から話題になっていた女子大生によるラブホテル論です。足で歩いて調べるタイプのもののようですが、丁寧に書かれていて読みやすいですし、何よりこの分野の本は少ないと思われるので、興味を持ちました。もう少し統計などがあれば分析もできるのでしょうが、こういう世界にはないんでしょうね、...

数年前から話題になっていた女子大生によるラブホテル論です。足で歩いて調べるタイプのもののようですが、丁寧に書かれていて読みやすいですし、何よりこの分野の本は少ないと思われるので、興味を持ちました。もう少し統計などがあれば分析もできるのでしょうが、こういう世界にはないんでしょうね、きっと。

Posted byブクログ

2009/10/04

著者のことはどこかの新聞社のwebサイトで見て知っていた。そのときふと頭をよぎったのは、彼女にとって井上章一は大きな壁になるに違いない、という予感であった。一読してみたところ、その予感は半分正解で、半分不正解と言った感じ。何と言っても彼女が自分の足で稼いだインタビューの存在が大き...

著者のことはどこかの新聞社のwebサイトで見て知っていた。そのときふと頭をよぎったのは、彼女にとって井上章一は大きな壁になるに違いない、という予感であった。一読してみたところ、その予感は半分正解で、半分不正解と言った感じ。何と言っても彼女が自分の足で稼いだインタビューの存在が大きく、「愛の空間」のような歴史的叙述性はないが、70年代以降のラブホテルの変遷は、むしろ本書の方が詳しい。「愛の空間」とあわせて読みたい本である。

Posted byブクログ