アンドロメダ病原体 の商品レビュー
60年代のSF。普遍的なお話ではなく、当時(アポロ11号以前に)リアルタイムでこんな事が起こったらどうなるか、ということで賞味期限はかなり過ぎている。 あと、事後の報告書という体なので人類滅亡みたいなバッドエンドは最初から除外されててラストの盛り上がりも特になく。 でも今だからこ...
60年代のSF。普遍的なお話ではなく、当時(アポロ11号以前に)リアルタイムでこんな事が起こったらどうなるか、ということで賞味期限はかなり過ぎている。 あと、事後の報告書という体なので人類滅亡みたいなバッドエンドは最初から除外されててラストの盛り上がりも特になく。 でも今だからこそ有り得る話かもしれない。
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映画化もされているそうですね。 まさしくハリウッド映画の様にテンポよく、しかし緊張感を失わないストーリー構成で一気に読んでしまいました。 回想形式だから、途中ちょくちょく「この行動が実は間違った方向に向かっていた」とか入るんですよね。 登場人物がミスしたのを知りながら読み進めるの...
映画化もされているそうですね。 まさしくハリウッド映画の様にテンポよく、しかし緊張感を失わないストーリー構成で一気に読んでしまいました。 回想形式だから、途中ちょくちょく「この行動が実は間違った方向に向かっていた」とか入るんですよね。 登場人物がミスしたのを知りながら読み進めるのは読者としては余計焦ります。 もしかしたら登場人物よりも。 機械の描写は50年前とは思えないくらいはったりが効いていて、特に読んでいて気になりませんでした(私が文系だから?)。 出てくる機械に実用化されてるものもあるからでしょうか。 逆に作者は先見の明があるなと思わされました。 ちなみに好きなシーンはワイルドファイアに入るまでの消毒滅菌消毒(以下略)のシーンです。 なんだか「注文の多い料理店」みたいじゃないですか? 『クリームをよく塗りましたか、耳にもよく塗りましたか』。
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クライトンタッチを確立した作品 表紙 5点栗原 裕孝 展開 8点1969年著作 文章 8点 内容 650点 合計 671点
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「最後にものをいうのは準備でもなければ、直感でさえもない。必要なのは運であり、そして最後の勝利は、こつこつと働きつづけた努力家に訪れる」 ジュラシックパークの原作者、マイケル・クライトンが60年代に書いたSF小説。宇宙からやってきた未知の病原体が田舎町の住民を全滅させるんだけど、...
「最後にものをいうのは準備でもなければ、直感でさえもない。必要なのは運であり、そして最後の勝利は、こつこつと働きつづけた努力家に訪れる」 ジュラシックパークの原作者、マイケル・クライトンが60年代に書いたSF小説。宇宙からやってきた未知の病原体が田舎町の住民を全滅させるんだけど、赤ん坊と胃潰瘍のヤバイおやじだけがなぜか生き残る。その謎に迫るために科学者たちが奮闘していく様子がドキュメンタリータッチで淡々とつづられています。登場人物の印象はみんな薄いし、描写がマニアックすぎてわからないところも。だからこそ、ときどきビックリするような新事実をサラッとかましてくるので、ページをめくる指がとまらない。 それから、中盤に出てくる超滅菌エリアに進むためのプロセスが、途方に暮れるほど面倒!こんなの当番に導入されてなくてよかったぁとつくづく安心。
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マイケル・クライトンが小松左京による名著『復活の日』の第一章で描かれた細菌が蔓延することで人類が絶滅の危機に直面するというエピソードからインスパイアされて書き起こした有名SF映画のノベライズ作品。 一晩で二人の生存者を残しただけで、小さな村の住人が全滅した原因究明から宇宙から飛来...
マイケル・クライトンが小松左京による名著『復活の日』の第一章で描かれた細菌が蔓延することで人類が絶滅の危機に直面するというエピソードからインスパイアされて書き起こした有名SF映画のノベライズ作品。 一晩で二人の生存者を残しただけで、小さな村の住人が全滅した原因究明から宇宙から飛来した未知の菌株発見と対処にわたるSF医療ミステリーから一転して施設内に繁殖が確認され、自己診断する保安コンピューターによる蔓延防止の為の自爆が決定されるが、この毒性の強い菌株は核爆発による放射線によって猛烈に繁殖が促進される事を知った主人公が爆破阻止に赴くパニックサスペンスへと展開するストーリーは見事。 原題の「ストレイン=菌株」はキノコやカビの分類で「病原菌」ではない。多分に邦題命名の際に「アンドロメダ“カビ”の恐怖」では、絶対ウケないであろう危惧から、日本人にはニュアンス的に「病原体」の方が怖いイメージを導き出しやすかったところを狙ったか。原題と邦題の難しさよ。
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SFの古典的名作。とはいっても'69年の発表から30年以上を経た今となっては、登場してくるコンピュータなどのガジェットはもはや時代遅れとなってしまっている。 とはいっても、それは本作の評価を左右するものではない。技術的進歩は時代とともに当然の帰結である。 SF小説は未来...
SFの古典的名作。とはいっても'69年の発表から30年以上を経た今となっては、登場してくるコンピュータなどのガジェットはもはや時代遅れとなってしまっている。 とはいっても、それは本作の評価を左右するものではない。技術的進歩は時代とともに当然の帰結である。 SF小説は未来予測の側面を持つが、未来の預言書ではないのだ。 本作を原作とした映画『アンドロメダ……』もまた傑作の誉高いが、残念ながら現在ではスクリーンで観る機会もなく、DVDは絶版。私もいまだ未見だが、たしか映画版のほうは小説とは違ったオチであった筈。改めて映画のほうを観てみたいと思う。 映画といえばこの著者のマイクル・クライトンの書く小説は映画との相性がいいようで、過去何作も映像化されている。自ら監督もした『ウエスト・ワールド』もぜひスクリーンで観たいものだ。
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墜落した人工衛星を回収するため、アリゾナの人口50人ほどの 小さな町の近くへ向かった軍人がみつけたものは、一夜にして 全滅していた町の姿。 そして、回収車の中にいるふたりの軍人もまた犠牲となる。 原因は?地球外生命体?病原体? 4人の科学者が集められ、回収した人工衛星と、生き残っ...
墜落した人工衛星を回収するため、アリゾナの人口50人ほどの 小さな町の近くへ向かった軍人がみつけたものは、一夜にして 全滅していた町の姿。 そして、回収車の中にいるふたりの軍人もまた犠牲となる。 原因は?地球外生命体?病原体? 4人の科学者が集められ、回収した人工衛星と、生き残った胃潰瘍もちの老人と 生後2カ月あまりの赤ちゃんを、特殊な施設のなかで調査研究する5日間を描く。 1969年発表の作品・・・そんなに前なの?? 古臭いなんてことはなく、最後までたのしめました。
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古典ながら素晴らしいお話。現代でも通じます・・ 衛星に付着していた謎の病原体により街が全滅。 生き残りは二人。なんでだろう? 大統領、科学者、核爆弾・・ 様々な思惑が渦巻く。 SF好きなら読んでないとおかしい必携の本ですねw
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
怪しい衛星カプセルの着陸地になった人口50人足らずの町が ほとんど全滅し、その町に向かった回収班隊員も通信中に突然死亡。 宇宙から来た恐怖のウィルスの仕業か?人類はどうなるんだ? とワクテカしながら、読み進めたものの、途中小難しくて よくわからないところもあったり。 ところが、その町の上空を通った飛行機が落ちて、警官も死んで いよいよパニックが広がるのか!研究所では事故が発生 研究員にも絶体絶命の危機が! と思ったのも束の間。なんだかこのモヤモヤ感、どうしてくれる。 次は、ジュラシックパークだ。
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初めの何ページか読んだだけで、 「これはノンフィクションだったのかな?」 と、わざわざ確認してしまったほど、ちょっとリアルでした(笑) ストーリーのさる、ことながら 何となく現実味がある内容で、 もしかしたら、アメリカあたりなら、こんなことやっていて、こんな状況になったりしてい...
初めの何ページか読んだだけで、 「これはノンフィクションだったのかな?」 と、わざわざ確認してしまったほど、ちょっとリアルでした(笑) ストーリーのさる、ことながら 何となく現実味がある内容で、 もしかしたら、アメリカあたりなら、こんなことやっていて、こんな状況になったりしているかもな…、 と思わせるような内容。 人物に焦点を当てていないので、少しキャラクターが掴みにくく、誰が誰なのか分かりづらかったが、 そんなのは、ちょっとしたことで、それよりも楽しい内容が読み進められた。 医学用語やら専門用語が多く、分からないところも多かったけど、 そんな本にしては、えらく楽しめたと思う。 イヤー、いつかはこんなことあるかもね。 さすが、マイクル・クライトン!! と思えた、とても面白かった本でした。
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