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華氏451度 の商品レビュー

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42件のお客様レビュー

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本が禁じられた世界で…

本が禁じられた世界で、本を焼くのが仕事(ファイアマン)の主人公が、ある日家路で少女と出会い、少しずつ変化していく。思考停止した社会の恐ろしさや味気なさがよく描かれています。

文庫OFF

有名な作品ですし、そ…

有名な作品ですし、それなりに考えさせる話ではあります。しかし、本が禁止された社会という発想には無理があります。現在では抑圧はもっと隠蔽されて行なわれており、本書のようなあからさまな管理社会という発想は時代遅れの感があります。

文庫OFF

2025/12/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『結晶世界』『ペスト』『女には向かない職業』に続く、本棚でほったらかしにしていた本を読むシリーズ。これは1984年の12刷で、現行の新訳版とはちがってハヤカワ文庫NVの1冊。 名作と言われる昔の小説(とくにSF)を読むと、なんかちょっと思ってたのと違うところがあって拍子抜けすることがよくあって、これも例外ではない。たとえば、冒頭に出てきて主人公モンターグに気づきをあたえるクラリスという美少女(とは書いてないけど、これは絶対美少女の名前である)は、後半でもう1回出てくると思ってたのに結局出てこなくてもったいないなーとか、妻とその友人がテレビにうつつを抜かしているのに腹を立てたモンターグがわざわざ隠し持っていた本を見せびらかして読み上げたりして、こいつ何考えてんだと思ってしまったりとか。とくに後者は人物の感情や行動の流れがとても不自然で、端的に小説がヘタという感じ。 また、追われる身になったモンターグが、本を暗記して後世に残そうとしている人々に会うことになる場面。 (引用ここから)ジョナサン・スウィフト、あの悪意に満ちた政治的著作、《がリヴァー旅行記》の著者にも会ってやってほしい。それからこちらの男は、《チャールズ・ダーウィン》で、こちらのほうが《ショーペンハウエル》だ。そして、こちらは《アインシュタイン》、もうひとつこちらの、つまり、わしのすぐわきにおるのが、《アルベルト・シュヴァイツァ氏》いたっておだやかな哲学者だ。(引用ここまで) ここは、一人一人の名前は本の題名の方がいいんじゃないかなあ? ……《ガリヴァー旅行記》にも会ってやってほしい。それからこちらは《種の起源》で、この男が《意志と表象としての世界》だ。そして彼は《一般相対性理論》、その隣、つまり私のすぐわきにいるのが《水と原始林の間に》。いたっておだやかな哲学者だ。 こんなふうに。 また細かいことですけど、このちょっと前に「わしがそのプラトンの《共和国》だ」という箇所があるのだけど、ここは《国家》とすべきじゃないだろうか? たいていの邦訳や解説書では「国家」で通ってるんだから。 《海の貝》やフェイバー氏が通信用に自作した装置がカナル型イヤホンだったりとか、『ブラック・ミラー』に出てきたような戦闘用ロボット犬、空中ドローンによる追跡みたいに、今でもまったく古びないガジェット類が描かれているのはすごいと思いました。

Posted byブクログ

2025/08/30

冒頭から引き込まれ、このスリリングな舞台設定からどう展開する!?とワクワクしながら読んだ結果、すごく面白い作品とは感じなかった。いや、主人公の家が焚書される展開からは目が離せなくて一晩で読破したし、面白いんだけど…心理描写・会話描写に没頭できなかった。文体との相性の問題かも。本好...

冒頭から引き込まれ、このスリリングな舞台設定からどう展開する!?とワクワクしながら読んだ結果、すごく面白い作品とは感じなかった。いや、主人公の家が焚書される展開からは目が離せなくて一晩で読破したし、面白いんだけど…心理描写・会話描写に没頭できなかった。文体との相性の問題かも。本好きとして印象的な作品なのは間違いないので、別の翻訳のも読みたいと思う。 しかし、主人公を通して、「本が禁忌な世界で読書に触発されると、人はどうなるのか」というケースを見れたのは興味深かった。 ラスト老人達の前向きな発言や姿勢に対して、風貌が暗いというのがリアル。確かにどんなに志があっても、社会に認められなければ苦しいだろう。 個人的に本書と通じる現代の思考停止化は、読書離れってより働かせすぎ問題な気が。スマホや娯楽に逃げたりするのは防衛本能だと

Posted byブクログ

2025/03/05

認知的不協和を嫌い黙過と享楽に耽る世界。思考を生み出す書物が徹底して焼かれていく。考えることだけが唯一の人間性なのに、それを放棄する人々。 しかし、それほど不自然でもない。 この先、種々の依存症が増えていかざるをえない社会となれば、まさにこういった姿に容易に近づくことだろう。「ホ...

認知的不協和を嫌い黙過と享楽に耽る世界。思考を生み出す書物が徹底して焼かれていく。考えることだけが唯一の人間性なのに、それを放棄する人々。 しかし、それほど不自然でもない。 この先、種々の依存症が増えていかざるをえない社会となれば、まさにこういった姿に容易に近づくことだろう。「ホワイト社会」はその先駆けではなかろうか。 「どうせ、みんな、消えてなくなることだ! 人間の思考なんて、出版業界、映画界、 放送業界-そんな社会のあやつる手のままにふりまわされる。不必要なもの、時間つぶしの存在は、遠心力ではねとばされてしまうのが運命なんだ!」 p95 しかし、ここへの対抗策、大事にすべきことが何なのかがしっかり描かれてもいる。 「なぜか知らないが、ぼくはきみを、ずいぶん以前から知っていたような気がするんだ」「それは」と、彼女はこたえた。「あたしがあんたを愛しているからよ。それでいて、あたしはあんたから、なにも望んでいないの。つまり、あたしたち、おたがいによく知りあっているということね」p49 (社交性とは)この世界のふしぎなことについて、話し合うことなの。p51 ただただ言葉をかわすこと。善悪や正誤なく。そこにある他者を見つめ受け入れていくこと。やはりこれで良いのだろう。そう考えると、神すら共構築的なものかもしれないな。

Posted byブクログ

2022/09/04

NHK紹介で読む。テレビに脳を支配される時代はネットの衆愚社会と通じる。映画でみたときはわからなかったが、本がなぜメディアとして残されるのか考える機会になった。

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2022/05/04

大丈夫だよレイ・ブラッドベリ! そう言いたい 大丈夫だと思うな〜 活字文化は死なない ブラッドベリが危惧するのもわかるし 確かにこの作品が書かれてから現在に至るまでゆっくりと活字文化が衰退してるのはいるんだけど 中学校の数学の反比例を表すグラフのような0を目指して急降下!みた...

大丈夫だよレイ・ブラッドベリ! そう言いたい 大丈夫だと思うな〜 活字文化は死なない ブラッドベリが危惧するのもわかるし 確かにこの作品が書かれてから現在に至るまでゆっくりと活字文化が衰退してるのはいるんだけど 中学校の数学の反比例を表すグラフのような0を目指して急降下!みたいなことにはなってないし もちろん過度な楽観論によって様々な悲劇を生み出しているのが人類の歴史でもあるんだけど 活字文化は死なない ブクログがある限りw 本好きたちの魂は華氏451度でも燃え尽きない! (なんかいい感じ風のこと言った!)

Posted byブクログ

2021/03/13

「本が燃える温度」、あまりにも生き急いだ人類が失いつつあるもの…。  徹底した思想管理体制のもと、書物を読むことが禁じられた社会。禁止されている書物の捜索と焼却を任務とする「ファイアマン」のモンターグは、偶然出会った女性クラリスの影響で、本の存在を意識し始める。テレビのままに...

「本が燃える温度」、あまりにも生き急いだ人類が失いつつあるもの…。  徹底した思想管理体制のもと、書物を読むことが禁じられた社会。禁止されている書物の捜索と焼却を任務とする「ファイアマン」のモンターグは、偶然出会った女性クラリスの影響で、本の存在を意識し始める。テレビのままに動く無気力な妻リンダの空虚な生活と違い、クラリスは本に熱意を持っていた。・・・・・・  テレビに支配されて思考も思想も失った妻たちとクラリスの対比から、主人公が気づき、変わっていく様子が面白かった。

Posted byブクログ

2016/11/26

言わずと知れた名作。 今見ると未来の姿に違和感を感じることもあるが、楽しめました。 この本の凄い所は、極端すぎる部分もありますが、充分起こり得る未来を寓話的に表現している事だと思います。 「今年の流行は白だ」と言われて、考える事もなく取り入れ、不倫が何故悪なのかを考えた事も...

言わずと知れた名作。 今見ると未来の姿に違和感を感じることもあるが、楽しめました。 この本の凄い所は、極端すぎる部分もありますが、充分起こり得る未来を寓話的に表現している事だと思います。 「今年の流行は白だ」と言われて、考える事もなく取り入れ、不倫が何故悪なのかを考えた事もないのに断罪する。本を読む事もなく、自分に無関係な事はそもそも真剣に考えた事もない。 こういった人はいつの時代も一定数いましたが、情報が多すぎて、もはや自分で考えることもなく「答え」がある現代では少しずつ増えている気がします。 これが、悪い事だとは思いません。企業にとっては、こうゆう人こそ扱い安く、学校でもそう教育してる傾向にあります。 人間がトラブルもなくみんな仲良く生きて行くには、いい意味でも悪い意味でも突出した人間など必要ないのでしょう。 ただ今後も増えていけば、この本の世界はすぐそこにある未来なのかもしれません。

Posted byブクログ

2016/05/08

む〜… 色々な本におすすめ本として出ていたのだが、正直、それ程のものを感じなかった。 焚書の物語。市民には過去の知識を学ばせず、映像と音声に浸らせておく社会。楽しければ良いであろう。何も考えずに政府の方針に従うがよろしい。その方針に少しずつ違和感を思える焚書官。それでいながら、...

む〜… 色々な本におすすめ本として出ていたのだが、正直、それ程のものを感じなかった。 焚書の物語。市民には過去の知識を学ばせず、映像と音声に浸らせておく社会。楽しければ良いであろう。何も考えずに政府の方針に従うがよろしい。その方針に少しずつ違和感を思える焚書官。それでいながら、焚書官のボスは多くの本を読んでいるに違いないほどの博学。突然戦争が始まり、全ては破壊される。地下に隠れていたグループが再び新たな社会を目指して… 作者が書いた当時、これからの社会がどの様な方向に進み、それがどの様な結末を迎えてしまうかについての示唆・恐れについては十分に感じとられるのだが、それに至る展開が自分にはあまりにも唐突すぎる…

Posted byブクログ