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無気力の心理学 の商品レビュー

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12件のお客様レビュー

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2017/09/02

犬への実験を繰り返し、どのような条件で無気力になるのかを解明したセーリックマンの研究が最初に紹介され、無気力とはどのような状態なのかを説明している。 そして、無気力に陥らないためにはどうするか、無力感と反対の、効力感を得るためにはどのように行動すれば良いのかということを実験結果な...

犬への実験を繰り返し、どのような条件で無気力になるのかを解明したセーリックマンの研究が最初に紹介され、無気力とはどのような状態なのかを説明している。 そして、無気力に陥らないためにはどうするか、無力感と反対の、効力感を得るためにはどのように行動すれば良いのかということを実験結果などを踏まえて解説している。 とても興味深い研究だ。 最後に、日本人とアメリカ人の無力感、効力感に対する違いを説明し、アメリカ人は如何に生きにくいのかを解いている。もちろん、日本人の価値観で考えると、という前提だが。 老齢になり、歩行さえ困難になったアメリカ人が、それでも子供の世話にならずに生きることを生き甲斐にしている、という話は、アメリカが達成志向(結果重視)の社会であり、人々の能力に重きを置き、能力の低い人は価値が低いと見なされるため、一人では生きていけないと認めることは人間としての価値を失うことになるためだという説明で、日米の違いがよくわかる。日本は親和志向の社会であり、人々は老人にそこまでの独立を求めていない。老人は子供に頼ろうとするだろうし、子供も何とか世話をしてあげたい、と思うのがある意味当然の社会だ。そこに問題が無いとは言えないけれど。

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2015/01/16

無力感に陥っていなくても、効力感が欠如していると やはり無力感になるらしい 獲得された無力感<効力感の欠如

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2013/06/25

人は何のために働くのか?それは効用感を得るためである、と言った人がいて、なるほど正鵠を射た表現だと感心したものだ。 本書の効力感が効用感とどれほど違うのか判らないが、基本的な概念はまあ同じであろう。その効力感の獲得には、自らの社会への働きかけに対して周囲の人から、特に親からポジテ...

人は何のために働くのか?それは効用感を得るためである、と言った人がいて、なるほど正鵠を射た表現だと感心したものだ。 本書の効力感が効用感とどれほど違うのか判らないが、基本的な概念はまあ同じであろう。その効力感の獲得には、自らの社会への働きかけに対して周囲の人から、特に親からポジティブな応答を得ることが必要であるという。このような感性は幼少の頃の親の働きかけが重要とのことで、子を持つ親としては身につまされる。 その意味では本書は心理学というよりも教育学に近い印象を持った。

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2013/02/05

モチベーションに関する心理学の実用的なとこを集めた入門書。 無力感が学習されることや、報酬が内的な楽しみを奪う等、 内容は概して基礎的ではありますが、 基礎的なことすら知らずに教育のことを語る人も多い昨今、 読まれる価値のある本だと思います とは言え欠点もないわけではなくて、 ...

モチベーションに関する心理学の実用的なとこを集めた入門書。 無力感が学習されることや、報酬が内的な楽しみを奪う等、 内容は概して基礎的ではありますが、 基礎的なことすら知らずに教育のことを語る人も多い昨今、 読まれる価値のある本だと思います とは言え欠点もないわけではなくて、 後半以降が論理が飛躍していて踏み込みすぎと思える部分があったり、 1981年に出版されており新書としてはかなり古かったりと、 まあ完璧な本とは言えないかもしれません。 しかし、それをさっぴいても決して悪い本ではなく、 実用書としての有効性は今も十分あるので、 読みながら色々考え直すきっかけにしてもらえればと思います。

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2012/03/17

・無気力になっている条件を知る。  自分では越えられない壁にぶつかっている。  ⇒成功体験を増やす。 ・自分で選ばせる。  人から言われても身につかない。  物質的メリットは少なくなる。 ・子供の話・要求は聞いてあげる。

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2011/04/05
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[ 内容 ] [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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2011/03/21

http://umagoon.blog17.fc2.com/blog-entry-1604.html

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2010/04/12

心理学の本だけど、なかなかおもしろい。「学習された無気力」とかが書いてあったと思う。あと、どうするとやる気をそぐか、とか。確か有名な本だったはず。

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2009/12/01

教育において最も難題と考える無気力についての本 書いてあることには納得する所もあるのだが、 現場で使えるかは疑問。

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2009/10/04

「努力帰因」の性質が学習という活動において効率よく効果を上げるために必要であることが科学的に実証されている。 つまるところ、「自分を励ませ」「自分の能力のせいにするな」「自分の努力を検討せよ」ということなのだが、この本はそれを心理学的見地から深く考察しているという点で面白い。ビ...

「努力帰因」の性質が学習という活動において効率よく効果を上げるために必要であることが科学的に実証されている。 つまるところ、「自分を励ませ」「自分の能力のせいにするな」「自分の努力を検討せよ」ということなのだが、この本はそれを心理学的見地から深く考察しているという点で面白い。ビジネス書では、そういうノウハウをただ羅列したに過ぎない場合が多いが、この本では加えて「努力万能主義」への落とし穴を見せながら、「効力感」すなわち「やりがい」を最大化する方法(主に教育に関して)が記述されている。 これらは、自分と照らし合わせて考えれば、何かを独学する際の気持ちの持ち方へ応用できるであろう。 ただ、この本はそういう実用的側面よりも、種々の研究成果を提示し科学的根拠を出しながら検討することに軸足を置いている。 良くも悪くも、探求する楽しみを味わいたい人向けである。

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