無気力の心理学 の商品レビュー
「獲得された無力感」と「効力感」をキーワードに、無気力を作り出す環境とはどんなものか、やりがいを見出すには何が必要か、というテーマを追う。 個人的に、効力感の要件として、ごほうびや外的評価が興味や効力感をそぐ、というのが興味深かった。 確かに、やりなさい、と言われてやる事は面白く...
「獲得された無力感」と「効力感」をキーワードに、無気力を作り出す環境とはどんなものか、やりがいを見出すには何が必要か、というテーマを追う。 個人的に、効力感の要件として、ごほうびや外的評価が興味や効力感をそぐ、というのが興味深かった。 確かに、やりなさい、と言われてやる事は面白くないし、興味が持てない。あくまで「自分で選んでいる」という自律感が効力感を育てる、という主張には賛成だ。 全10章のうち、7章、8章では子どもに向けてどうやってその環境を作るか、9章では「効力感の社会的条件」として現在社会人として働く中で、なぜ無力感が起こるのか、無力感からの解放について詳しく書かれている。 この本の主張にはおおむね賛成だし、少なくとも不安をあおるような文句を連ねた育児書より、よっぽどいい本だと思う。
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俺が大学に行って最初に感動した心理の授業が学習性無力感についてでした。この本では学習性無力感について、そして、どのような教育にによって効力感は育っていくのか、という事を考察しています。 すごく分かりやすいし、お勧めです。
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