公務員クビ!論 の商品レビュー
著者は、一種国家公務員から、地方公務員を経て、現在では公立大学准教授という筋金入りの公務員。だから言っていることがアマイ、アマイ。「公務員といえども将来は安泰でない」という主張など、今や当然、全く目新しくなどない。法的論拠を持って、「将来といわず、すぐにでも赤字自治体の公務員のボ...
著者は、一種国家公務員から、地方公務員を経て、現在では公立大学准教授という筋金入りの公務員。だから言っていることがアマイ、アマイ。「公務員といえども将来は安泰でない」という主張など、今や当然、全く目新しくなどない。法的論拠を持って、「将来といわず、すぐにでも赤字自治体の公務員のボーナスや給料はカットすべきだろう」などと主張してくれないと、読むだけ無駄な本といわざるを得ない。「官民一致」や「公務は効率とは馴染まない」などという主張は、全くピンとはずれ。
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2008年刊。県庁管理職、市役所職員、旧労働省本省、国の出先機関での職歴を持つ著者(現在は大学教員)が、公務員制度の是非・長短を、官民の等距離から解説し(が、民間企業の就業経験はなさそうで等距離かは?)、公務員の実感を把握するのに良。公務員全員が悪人でなく、本書にある良き公務員がいるのも間違いなかろう。加えて、過剰な公務員叩きが教師へのモンペを生み出したのと同様の弊害を招く点も苦笑しつつも首肯。他方、公務が効率性と非整合的・単年度予算制等効率性を阻害するシステムが存在する点は否定しないが、弁解じみている。 備忘録。①処方箋の一つとして、官民の流動化。②地方への権限委譲・地方間競争の促進は総務省(旧自治省)の財務対抗策の一つ。③あまり知られていないが、総務省若手の副知事出向は財務省の税務署長と同様の「若殿研修」。著者の経験でも他省庁の自治体出向ポストは軽量化・廃止の方向だが、自治省出向ポストは維持。④倒産は無理としても、退職等で職員の緊張感を一定程度維持する必要がある。⑤公務は多様な利害を持つステークホルダーがおり、利益追求のみの民間企業とは異なり、調整が困難で、舵取りが難しい。 ⑥優秀な企画部門、人事・政策立案にいる公務員を前面に。説明能力の付与によるスーパー公務員の養成。⑦強すぎる年功序列賃金制度の緩和。職能給の拡充。足高の制?。
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日経夕刊の書評を見て思わず買ってしまいました。 不祥事を起こす官僚、年金問題を抱える社保庁などのせいで、何かとイメージのよくない公務員ですが、よくよく考えてみるとその中身は多様で、一括りで論ずるのはおかしいというのがよくわかります。 公務員畑を歩んできた筆者の分析により問...
日経夕刊の書評を見て思わず買ってしまいました。 不祥事を起こす官僚、年金問題を抱える社保庁などのせいで、何かとイメージのよくない公務員ですが、よくよく考えてみるとその中身は多様で、一括りで論ずるのはおかしいというのがよくわかります。 公務員畑を歩んできた筆者の分析により問題点は、その辺りのコメンテイターが述べるよりもよっぽど適格に捉えているように感じます。が、対策については歯切れが悪いところもあり、世間のバッシングをドラスティックな案として置き去りにするだけで終わっており、公務員体質が垣間見えた気がしたのが残念です。 メディアによる一方的な公務員否定論を感じる方は是非読んでみることをお勧めします。
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地方公務員→国家公務員キャリア→公立大学准教授へとキャリアップした著者が書いた、公務員の実態暴露本。 とかく批判されがちな公務員だが、実際は、多くがまじめに働いている方々。公務員と民間との人材交流が活発になるのは望ましい。 しかし、著者が望むような、成果主義についてはどうなのだろう。事実、業績重視に移行した民間企業でも、正常に能力が評価されていない、成果を横取りされる、社内の人間関係がギスギスしはじめた、という弊害が出ている。 最近の、アダルトサイト動画ダウンロードで停職処分の課長が、依願退職して退職金もらえるケースなどは怒りを禁じえない。そういう公務員を見てきた覚えがあるだけに。
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公務員の役割は何か。公務員にしか出来ないことは何か。それは意外に少ないと著者は言う。また、しかしそれは重要だとも。 地方分権が進めば、公務員の立場も変わる。もう、民間だ官だと分けず、『官民の流動化』が必要なのだとまとめられていた。 世間の厳しい目に、臆することなく、しかし、その目...
公務員の役割は何か。公務員にしか出来ないことは何か。それは意外に少ないと著者は言う。また、しかしそれは重要だとも。 地方分権が進めば、公務員の立場も変わる。もう、民間だ官だと分けず、『官民の流動化』が必要なのだとまとめられていた。 世間の厳しい目に、臆することなく、しかし、その目に誠実に接していく、日本を良くしていこうという公務員の活躍を応援したい。
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いささか刺激的なタイトルであるが、著者は市国県を渡り歩いた公務員だけあってまっとうな内容である。著者の言う通り、公務員のあり方は変化を求められていると思う。(マスコミの報道は批判の粋を超えたバッシングである事が多いのでげんなりするが叩いた先に何があるのだろうか気になる所である)
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[ 内容 ] 「親方日の丸」はもう古い。 大抜擢に、給与格差は当たり前。 リストラや倒産だって現実に。 財政破綻で、お取り潰しの自治体が続出? 「県庁の星」や「ハニカミ公務員」が日本を救う? 公務員になりたい人、辞めたい人、続けたい人、公務員をもっと知りたい人に、公務員を待ちうける七色の未来を、「公務員のカリスマ」が徹底解説。 [ 目次 ] 第1章 公務員はいかにして公務員になるのか―公務員のしられざる世界 第2章 キャリア官僚受難の時代―実は苦悩しているエリート達 第3章 追いつめられる普通の「ノホホン公務員」 第4章 格差が広がる地方公務員 第5章 世界標準は「官民統一」 第6章 市場万能時代、公務員はどれだけ努力しても民間に勝てない? 第7章 格差社会における行政サービス―三極化するニーズに公務員は対応できるか? さいごに―公務員冬の時代、「ひきぬかれる公務員」になれ [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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公と民間を比べることが、そもそも間違ってると思うのだけども でも、貧困化していく過程で、 納税者の立場からすると苛立ちを感じるという見方があることも 知っておかなければならないということ。
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著者は公務員。 公務員の立場としては、とてもニュートラルなことを述べていると思う。 しかし、優秀な公務員を擁護する記述が目立つ。 末端公務員と事務次官の年収は、7倍の差しかないという。 確かに、缶コーヒーとホテルのコーヒーじゃ10倍以上の差だから、7倍では「しか」ということに...
著者は公務員。 公務員の立場としては、とてもニュートラルなことを述べていると思う。 しかし、優秀な公務員を擁護する記述が目立つ。 末端公務員と事務次官の年収は、7倍の差しかないという。 確かに、缶コーヒーとホテルのコーヒーじゃ10倍以上の差だから、7倍では「しか」ということになるのか。。 やはりどこかで、民間人とは違う感覚の人であることを感じさせる。 最終的には、官も民も関係なくよい社会にしていこうという考えにホッとする。 公務員の実情を知るには、適切な本かもしれない。
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国・地方それぞれの公務員経験がある筆者が公務員の現実について語る。 公務員バッシング全盛のいま、民営化万能主義の危うさや公共サービスの本質的な赤字体質について解説している。 【図書館で借りて読書】
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