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火星人ゴーホーム の商品レビュー

3.5

16件のお客様レビュー

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2024/07/08

1人の例外もなく、口が悪く、挑戦的で、こうるさくて、胸糞が悪くなる(略)火星人達の巻き起こす狂乱が非常にアホらしく素晴らしい。 手は出さず、茶化すだけ茶化して引っ掻き回す様はモンティパイソン的な楽しさ。 ただ多分に出オチなので、長編としてもたせるのは若干苦しかったようにも思う。 ...

1人の例外もなく、口が悪く、挑戦的で、こうるさくて、胸糞が悪くなる(略)火星人達の巻き起こす狂乱が非常にアホらしく素晴らしい。 手は出さず、茶化すだけ茶化して引っ掻き回す様はモンティパイソン的な楽しさ。 ただ多分に出オチなので、長編としてもたせるのは若干苦しかったようにも思う。 現代版にして各国おちょくっても面白そう。 訳文めっちゃ読みやすいし名調子。

Posted byブクログ

2021/05/05

アイデアは陳腐化しているかもしれないけれど、読ませる力はあるので、新刊本で入手できるようになるといいなあ。

Posted byブクログ

2015/09/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人間をいらだたせることが目的なのではないかと思われる、自称火星人が地球に現れる。その数は地球の人口30億人に対して10億人。しかし、火星人の声は聞こえ、姿は見えるが、触れることはできないという不思議なものだった。 SF作家のルーク・デヴァルウのもとにも一人の火星人が現れるが、その時、ドアをノックした。触れることのできない火星人がドアをノックできたのはなぜか?ルークは西部物の新作を書き始めるが、火星人の邪魔にあい発狂してしまう。そして、火星人の記憶だけを忘れ、火星人だけの声が聞こえず、姿が見えなくなる。精神科の医師はそんなルークをうらやましくさえ感じた。 ルークは自分以外のすべての人達に火星人が見えていることを知り、その原因を探る。火星人はSF小説を書こうとしたときに自分が創りだしたものではないかと考える。さらに、この世界すべてが自分の想像の産物だと考えた。そこで、彼はこの世界をもとに戻すべく、火星人に最初に出会った状況を再現する。同時にアメリカ人発明家が火星に向けて対地球圏外陽子超振動器を用い、アフリカのとある部族では火星人を追い払う儀式を行った。そのどれが功を奏したのかは不明だが、火星人達は全て消え去った。 ユーモアの強い作品として有名だが、そのあたりはあまり感じなかった。もっとも印象に残ったのは、ルークがこの世界すべてが自分の創りだしたものではないかと感じる瞬間で、そこまでの世界とそこからの世界のとらえ方がひっくり返される場面だ。

Posted byブクログ

2014/12/01

古典であるが私にはいまいち    表紙   7点加藤 直之 展開   6点1955年著作 文章   5点 内容 550点 合計 568点

Posted byブクログ

2014/07/13

http://blog.goo.ne.jp/shirokuma_2007/e/0ccf525e8b296e37bdaffc5928fbac27

Posted byブクログ

2014/04/13

同著者の「発狂した宇宙」を読みあまりに面白かったので、他作品も読みたいと手に取りました。 物語は、突如地球に火星人が襲来するところから始まります。火星人達はテレポート(作中ではクイムと呼ぶ)や透視能力を駆使して、とにかく地球人を不愉快にする事を至上の喜びとしています。たちの悪い事...

同著者の「発狂した宇宙」を読みあまりに面白かったので、他作品も読みたいと手に取りました。 物語は、突如地球に火星人が襲来するところから始まります。火星人達はテレポート(作中ではクイムと呼ぶ)や透視能力を駆使して、とにかく地球人を不愉快にする事を至上の喜びとしています。たちの悪い事に、彼らには実体が無く触れる事が出来ないので、地球人は全く手出しが出来ません。 そんな火星人に生活をめちゃくちゃにされた人類がどうなるのかというお話です。 これは移民問題等の文化的な摩擦のメタファーとも取れるし、話の通じない他人とどう折り合いをつけて行くのかという、もっと個人的な話という解釈もできるでしょう。 そんな普遍的な解釈ができる設定にも関わらず、火星人のキャラクターの掘り下げや、相互理解の話は少なく、ほとんど地球人が色々とこねくり回して失敗するというドタバタ劇の構造、これぞフレドリックブラウン節!!バンザイ!という感じです。 オチも結構気に入っているのですが、個人的には本一冊分このユーモア溢れる物語が読めるというだけでも、この小説は読む価値があると思います。

Posted byブクログ

2013/11/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ユーモア小説。HGウェルズの「宇宙戦争」を元ネタとしている。一種のパロディ。解説にはフレドリック・ブラウンの小説は哲学的小説とある。本書では唯我論がそのテーマだと解説は言う。 私が見たところフレドリック・ブラウンの小説は非日常的な場面に放り込まれた人間の描写が本質である。本書も小うるさい火星人にプライバシーを侵害された人間の生活崩壊とパニックそのものがもっとも面白いところであり作者が関心のあるところではないのかと想像する。

Posted byブクログ

2013/09/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

コメディSFの古典。「火星人」を名乗る,10億人の緑色の小人があらわれて世界中が大パニックになるという話。火星人の正体は結局謎のままなので,単純にパニックの様子を楽しむのがたぶん正しい読み方

Posted byブクログ

2013/08/16

とても面白い話ではあったのだが、終わり方が突拍子も無く、イマイチどころか全く納得できない終わり方であった。 火星人は何をしに来たのか、何をしたかったのか、何をしたから帰ったのか。作者の後書きによるとルークの想像だと言うが、ルークはこんな火星人を書こうとしていたのか。 ルークがマー...

とても面白い話ではあったのだが、終わり方が突拍子も無く、イマイチどころか全く納得できない終わり方であった。 火星人は何をしに来たのか、何をしたかったのか、何をしたから帰ったのか。作者の後書きによるとルークの想像だと言うが、ルークはこんな火星人を書こうとしていたのか。 ルークがマージィに出会った時に火星人をイメージすることに、火星人が出現した時との共通点は何だったのか。考えた通りにマージィは確かに来たが、そのタイミングでよかったのかよ!と突っ込みたくなった。 疑問ばかりが残ってしまい、面白かっただけに残念な終わり方であった。

Posted byブクログ

2013/03/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

あとがきのメタ的視点、解説に哲学としてのブラウンの小説とあるとおり、ユーモアSFながらも人間の認識について考えさせる点があった。こんな火星人がいたら嫌だ。

Posted byブクログ