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火星人ゴーホーム の商品レビュー

3.5

16件のお客様レビュー

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2012/07/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

●内容 ・55年刊行のファーストコンタクトものの長編。 ・SF作家のもとを火星人が訪れたのを皮切りに、全世界に”人間3人につきひとり”の火星人があふれ出る。 ・いたずら好きの火星人たちにふりまわされる様子がコメディタッチで描かれる。 ●コメント ・中盤で主人公の作家は火星人の存在を認知しなくなり、やがて考える「これは俺の創造の産物か?」。であれば、周囲の人間すらも創造の産物かもしれない。精神のギリギリでメタ認知の無限ループに陥っていく様子が読者を引き込む。もちろん、あとがきでこれを茶化すのも著者一流のジョークだろう。

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2012/03/24

発狂した宇宙から続けてこっちも読む。 ドタバタっぷりや語り口は面白かったけど、発狂した宇宙のほうが好きだったかなぁ。

Posted byブクログ

2011/12/31

上から目線で大変申し訳ないが、読了直後の感想は、よく書けてるなー、だった こう書かれてるけど、実はこうじゃないの?こうは考えられない?と思って読むと、それに対するフォローが大抵されている。 あとは火星人がうっとおしい! と思わせる筆力はさすがはフレドリック・ブラウン

Posted byブクログ

2011/09/19

ある日突然地球に大挙して火星人が現れて……。 地球を侵略するでなく、友好関係を結ぶでもなく、ただただ悪態をつき、嘲笑する火星人のウザさが絶妙。彼らの引き起こすドタバタや、そこに込められたシニカルな視線にニヤニヤさせられどおし。 モチーフとしては『発狂した宇宙』に近いものがある...

ある日突然地球に大挙して火星人が現れて……。 地球を侵略するでなく、友好関係を結ぶでもなく、ただただ悪態をつき、嘲笑する火星人のウザさが絶妙。彼らの引き起こすドタバタや、そこに込められたシニカルな視線にニヤニヤさせられどおし。 モチーフとしては『発狂した宇宙』に近いものがあるのかな。

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2011/09/16

続いて古典SF(1955年作品)  ある日突然地球上に10億人の火星人がやってきた。緑色でいたずら大好きな彼らは言葉をしゃべるが、地球人は触れることができず無視するしかない。  実はこのシチュエーションは、SF作家が作り上げた世界だった。前作と同じように「念じた世界が自分が存...

続いて古典SF(1955年作品)  ある日突然地球上に10億人の火星人がやってきた。緑色でいたずら大好きな彼らは言葉をしゃべるが、地球人は触れることができず無視するしかない。  実はこのシチュエーションは、SF作家が作り上げた世界だった。前作と同じように「念じた世界が自分が存在する宇宙になる」ってこと。まったく面白くない。星新一氏はこれが傑作だという。令令令  私にとっては単なる駄作としてしか認識できなかった。この作者はもう読まないだろう。

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2023/03/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ある日いきなり、緑色で小さい火星人が大量に地球に現れたらどうなるだろう。 緑色の火星人は見ること、話すことはできるのに、触れることはできない。 まるで何も存在してないかのように通り抜けてしまうのだ。 この火星人ははっきり言ってとんでもないヤツラだ。 人間が嫌がることを嬉々としてやって、迷惑この上ないのだ。 テレビやラジオに乱入し、野次を飛ばし、雑言罵言を吐き、邪魔をする。 人のプライバシーを暴き出し、人間の精神をずたずたにし、国家機密を吹聴し、経済が崩壊する。 人間はなんとか地球から出て行ってもらおうとありとあらゆる手を尽くすのだが…。 これがフレドリック・ブラウンの『火星人ゴーホーム』の世界だ。 このSFはどちらかというとスタンダードな部類に入るのだろうか。 書かれたのが1960年代ということだが、そんなに古臭く感じなかった。 そして、ただ迷惑この上ない火星人の引き起こす騒動の話に終わってない。 訳者あとがきにもあったが、どことなく哲学的ですらある。 狂っているのは自分なのか、みんななのか。 こんなこと実際にはありえないだろうが、もし、こんな火星人がいきなり現れたら…。 どうやって火星人と付き合っていけばいいのだろうか。 想像してみるとすこし、面白いかもしれない。

Posted byブクログ