風の谷のナウシカ 全7巻セット トルメキア戦役バージョン の商品レビュー
ナウシカ考を読んでから、改めて再読。未だかつてこんなにも人間の闇や穢れを肯定的に含んだストーリーがあったでしょうか。表面的な正義や悪ではない。人間の愚かさを嘆いてもしょうがない。それを含んでいるのが私たちの生命だから。でも、それを受け入れられる強さはみんな持っていないと思う。一見...
ナウシカ考を読んでから、改めて再読。未だかつてこんなにも人間の闇や穢れを肯定的に含んだストーリーがあったでしょうか。表面的な正義や悪ではない。人間の愚かさを嘆いてもしょうがない。それを含んでいるのが私たちの生命だから。でも、それを受け入れられる強さはみんな持っていないと思う。一見すると、1000年前に地球の浄化を目指す古代人の方が正義で、ナウシカがその希望を打ち砕く悪になるけど、こんなにも自分の意思を曲げないのにも関わらず、他者への愛もあり、敵も味方も自然たちをも虜にするナウシカの強さと優しさ。どんな時もぶれない。生命は光ではなく、闇の中できらめく一瞬の瞬きなのだと。目的を持った生態系はそれ自体が生命にそぐわない。風のように、音楽のように、軽やかで、姿が見えず、そっと消えていくものなんだって。 最後の敵が巨神兵ではなく、シュワの墓というのも最高の舞台。いわゆる凶悪の敵と思いきや、母ナウシカのおかげなのか、赤ちゃんから調停者として、成長するオーマの魅力よ。ユパ様もクシャナも森の人も、それぞれのキャラクターの個性も魅力的だ。 ナウシカは、どんなきっかけで生まれても、生命は生命だ。と言う。生きる力を誰よりも信じている。 これとならび、粘菌や腐海や七日間の火など、現代の問題を示唆するようなファクターが散りばめられている。深い。深すぎる。こんなストーリーを考えられる宮崎駿さん。尊敬の念しかない。 2022.01.05
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【 #書籍紹介 】 @BizHack1 約40年前にアニメージュで 連載されていた原作7巻セット。 何気に本屋に売っていたので購入。 映画も良いですが、原作も良いです。 子供の時は少々難解なストーリーも 今読むとその奥深さを知ることが出来ます。 #風の谷のナウシカ全7巻 h...
【 #書籍紹介 】 @BizHack1 約40年前にアニメージュで 連載されていた原作7巻セット。 何気に本屋に売っていたので購入。 映画も良いですが、原作も良いです。 子供の時は少々難解なストーリーも 今読むとその奥深さを知ることが出来ます。 #風の谷のナウシカ全7巻 https://amzn.to/3yOXCT6 2022/07/23
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両学長がオススメしていたのをきっかけに、10年前に読んだナウシカを再読。 前に読んだ時には、何が良いのかさっぱり分からなかったけど、今回は少しだけ理解できた気がする。 ナウシカの最後の決断は、ネット上では賛否両論あるみたいだけど、私は支持する。 旧人類が求めた争いのない欠点のない新人類というのは、もはや人間ではない。 ナウシカの言うとおり、殺し合いをやめなくても、血を吐きながらでも、もがき苦しみながら生きていく。 そんな愚かな生物こそが人間なんだと思う。 勝手なジャッジで、生命を弄り目的のためには、種を使い捨てる様な考えは、エゴだと思う。 地球から人類が不要になったときは、淘汰されるのだと思う。 それは神の領域であって、人間が自分達で好き勝手に決めることではない。 なかなか考えさせられる物語だった。
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映画『風の谷のナウシカ』に描かれていたのは、およそこの本の2巻まで。このコミックス版では、7巻かけてとんでもない場所まで連れて行ってくれます。とにかく宇宙的と言えるほどの、世界観の広がりと深みが圧巻。ぜひご一読を。
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マスク無しでは生きられない人間の世界が、変異体によって滅びに近づいても戦いをやめられない悲しさ、どこまでも人は希望を持ち続けながらも、戦い続けるのだろうか? 戦いが終わって、残された者だけが感じる無意味さ、映画を見た方はぜひコミックの世界観でも味わって欲しい。
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手元に置いてたまに読み返したくなる 人生の教訓にしたい本 「世界を敵と味方だけに分けたら、すべてを焼き尽くすことになっちゃうの」 「ちがう。いのちは闇の中のまたたく光だ!」 もろい人の心は深淵の前に砕けてしまう 闇を見る者を闇もまたひとしく見るからだ
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「私たちは血を吐きつつ、くり返しくり返し、その朝をこえてとぶ鳥だ」 「痛みはおれらが生きてるって証」
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映画版のナウシカはこの漫画の序章にしか過ぎないという作品。 初めて読んだのは中学生の頃。雑誌のアニメージュで連載していたのをリアルタイムで読んでいた。 高校生になって単行本を買い揃えたものの実家に置いたまま上京、実家の改築で行方不明に。 大人になって改めて購入、再読。宮崎駿の世界...
映画版のナウシカはこの漫画の序章にしか過ぎないという作品。 初めて読んだのは中学生の頃。雑誌のアニメージュで連載していたのをリアルタイムで読んでいた。 高校生になって単行本を買い揃えたものの実家に置いたまま上京、実家の改築で行方不明に。 大人になって改めて購入、再読。宮崎駿の世界の捉え方、考え方に関して、学生時代に読んだ時より少しは理解が進んだかもしれない。 核戦争後の腐海に覆われた世界、大国の思惑が交錯して小国風の谷とその姫ナウシカはその思惑に翻弄されながらも自らの運命を切り拓いていく。 一番好きなエピソードはクシャナとその母の話。トルメキアの勇敢で豪胆なクシャナにも忌まわしい過去があるというエピソードだ。 手許に置いてたまには読み返したい本。
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人生のバイブルのひとつ。「人間とはどういう存在か」を、腐海に飲まれる世界の背景とそこで生きるナウシカの言葉を通して語っている。
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お借りした本。 ナウシカさん、かっこよかった。美しく、しなやかで、魅力的。とても哲学的で、おもしろかった、数年後にまた読みたい。 きっかけは、虫への恐怖と憎しみから解脱したくて。まだ修行半ばだけれど、効果は出てきている。
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