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風の谷のナウシカ 全7巻セット トルメキア戦役バージョン の商品レビュー

4.7

352件のお客様レビュー

  1. 5つ

    250

  2. 4つ

    46

  3. 3つ

    21

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2023/02/01

人生2度目の通読。思えば若い頃はなにもわかっていなかった。 すべての命を等しく慈しみ、冷静に観察するナウシカ。 出会う人々が彼女に惚れ、生き方を変えていく。 腐海の謎を追い、人間の業と向き合った彼女が、たどり着き選んだ道。 ナウシカだけでなく、様々な立場で、運命を引き受けて懸...

人生2度目の通読。思えば若い頃はなにもわかっていなかった。 すべての命を等しく慈しみ、冷静に観察するナウシカ。 出会う人々が彼女に惚れ、生き方を変えていく。 腐海の謎を追い、人間の業と向き合った彼女が、たどり着き選んだ道。 ナウシカだけでなく、様々な立場で、運命を引き受けて懸命に生きる人々・生き物たちがそれぞれにカッコいい。

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2023/01/17

宮崎駿の中を貫く哲学を一緒になぞる旅をしたようだった。そんな場を用意してくださったことに感謝の気持ちが溢れる。 ナウシカのように、白き鳥のように、世界を大きく、離れたところから見るための道へと手を引いてくれた。まだその入り口に立ったに過ぎないが、私の中で何かが大きく、静かに変わっ...

宮崎駿の中を貫く哲学を一緒になぞる旅をしたようだった。そんな場を用意してくださったことに感謝の気持ちが溢れる。 ナウシカのように、白き鳥のように、世界を大きく、離れたところから見るための道へと手を引いてくれた。まだその入り口に立ったに過ぎないが、私の中で何かが大きく、静かに変わっている。動いている。 人々はナウシカを使者だといった、女神だといった、白い鳥だといった。しかし宮崎駿は、彼女を人として描いた。温かい血が通い、みなと平等に死ぬ人として描いた。そこにもまた、希望がある。 私はナウシカにはなれない。だが、ナウシカに続くことはできる。 何かが違う、そう感じる事のできた彼女のように、違和感をも大切にしたい。 今この作品に出逢えたこともまた奇蹟。この出逢いを、気持ちを、動きを、忘れたくない。

Posted byブクログ

2023/01/14

20歳の時に読了。 ものすごく辛い話でしたが 生きることそのものを問われているようでした。 その問いにいまなら答えることができるのだろうか。

Posted byブクログ

2023/01/08

連載当時何度か見かけたことはあった。線が細くて描きこみがすごくて。なんかとにかくすごいな!って印象はいまもそのままだった。思うことはいろいろあるけど、一度やそこら読んだだけじゃ到底足りない。弟くん、また貸してくれるかな?

Posted byブクログ

2022/12/05

極限まで発達した人類文明は「火の7日間」と呼ばれる最終戦争を引き起こして崩壊した。 やがて、地上には瘴気(有毒ガス)が充満する腐海と呼ばれる菌類の森や、腐海の中でのみ生息する獰猛な蟲(むし)からなる新たな生態系が発生し、次第に周囲に広がっていった。 「火の7日間」から1000年余...

極限まで発達した人類文明は「火の7日間」と呼ばれる最終戦争を引き起こして崩壊した。 やがて、地上には瘴気(有毒ガス)が充満する腐海と呼ばれる菌類の森や、腐海の中でのみ生息する獰猛な蟲(むし)からなる新たな生態系が発生し、次第に周囲に広がっていった。 「火の7日間」から1000年余りが経ち、拡大を続ける腐海に脅かされながら、わずかに残った人類は、古の文明の遺物を発掘して利用しつつ、細々と生きていた。 腐海のほとりにある辺境の小国「風の谷」は、大国トルメキアと土鬼(ドルク)の領土紛争に巻き込まれる。 風の谷の族長の娘である風使いの少女ナウシカは、トルメキアの皇女クシャナ率いる部隊に従軍して戦地に赴き、戦乱の中で様々な人達と出会う。腐海の役割、土鬼とトルメキアの戦争、土鬼の聖都シュワに隠された謎、ナウシカは自分自身と世界の運命、太古より繰り返されて来た人の営みに向き合い、大国と小国、そして人類と自然の共生の道を探っていく。 大ヒットアニメの原作ですが、アニメは原作漫画の3巻までしかアニメ化してないため、原作の世界観や登場人物を描ききれていませんでした。 自然保護だけでなく主人公ナウシカが世界を知り何を成すべきかを知り成長しながら、生命とは、自分の心の中の葛藤、善と悪、テクノロジーと人間の関係、人間の業、不老長寿、戦争などの哲学的宗教的なテーマが深く描かれていて「指輪物語」に匹敵するファンタジー大作です。 ここで描かれたテーマ、自然と人間との関係、憎しみの連鎖、憎しみの連鎖を絶ちきり乗り越え、共に生きてゆこうとする共生への祈り、心の闇である憎しみや恨みを個人や民族を乗り越えて生きてゆこうとすることなどのテーマは、「もののけ姫」でも描かれていて、何度も読み返したくなる作品です。 精神的に未熟な少女から命の生命力を信じて、進化していく命のあり方を信じて生きていく聖女としてこの星の運命を生命に託そうとするまでナウシカの成長していく過程、彼女の強さと母性と弱さ、クシャナや剣士ユパ、策士クロトワなどの個性豊かなキャラクターが織り成す複雑な心揺さぶる感動的なストーリーが、何度読んでも心を揺さぶられ、生きる勇気がわいてきます。 「どんな惨めな生命であっても、生命はそれ自体の力によって生きている。この星では生命はそれ自体が奇跡なのです」「生きることは変わることだ」「どんな苦しいことがあっても生きねば」「命は闇の中の瞬く光だ」

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2022/10/16

やっと原作を読み切りました。 年代を調べると大体この漫画を描いていたのが宮崎さんが40代の頃みたい。 それから今までどのように生きてきたのか色々と考えさせられました。 一貫して伝えたいことはどの作品でも 「それでも生きろ」 ということなのかなと感じました。 話が壮大すぎて色々...

やっと原作を読み切りました。 年代を調べると大体この漫画を描いていたのが宮崎さんが40代の頃みたい。 それから今までどのように生きてきたのか色々と考えさせられました。 一貫して伝えたいことはどの作品でも 「それでも生きろ」 ということなのかなと感じました。 話が壮大すぎて色々と頭が追いつかない部分もありましたがそれでも最後まで読んでみて良かったなと感じます。 今同じ時代を生きていて 宮崎駿さんは何を思うんだろう。

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2022/08/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 近くの隣町珈琲という素敵な喫茶店があり、そこでは本を読みながらコーヒーを飲んだり軽食をとったりすることができます。そこに通うために読み始めたのがナウシカの漫画でした。  さっと読み飛ばせるような内容ではないので、1度に1冊だけ読むことにしました。風の谷のナウシカはアニメでは見ていたのでストーリーはすぐに入ってくるかと思ったのですが、漫画のほうが登場人物や国の関係が複雑で、全体はまだちゃんと理解できていません。ナウシカのいた風の谷の人たちと、トルメキア、ドルツという国が出てきます。  世界は腐海によって浸食されるという問題を抱えていますが、それは人間の行動によって起こってしまった問題ではなく、意図的に起こされた状況であったことが物語が進む中で明らかにされます。有限の命にさからって永遠に生きるために実験を行い、それが世界をいびつな形に変えていってしまったのです。  ナウシカはこの物語においてどの国のどの兵士からも好かれるような存在になっていきます。それはナウシカが本当の意味で争いを避けるような生き方を貫いているからです。世界をよくするために戦わざるを得ないのに、争いを避けるというのは矛盾しているようでとても正しい選択だったのです。そのようなナウシカの姿勢に人は惹かれていったからです。

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2022/08/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人類の強欲により地球環境が滅ぼされた時、同じ過ちを繰り返さないよう今度は生態系、人類そのものを人工的に組み換えるというのはどこまでも愚かな人間なら実行してもおかしくないことが何よりも恐ろしい。ナウシカの考えと同じで、浄化するために人間が生み出した生態系、生物であっても生きている限り全ての生命に対等の命があり、一つ一つの生命の生き方はそれぞれが選択できるはずなのだ。その命の生き方を浄化の為に都合良く利用するのは結局"生き方を奪う"という意味で命を奪っていることになる。 ただ、ナウシカの「清浄と汚濁こそ生命」という考え方は、穏やかで争うことはない新人類と違い、怒りや憎しみなどの感情を持つため、また戦争を起こす可能性もある。だがそれでも、感情を持ちありのまま生きるのが生命であるため、ナウシカの選択は間違いなく正しいのだ。 本作は、生命、人類のあり方が大きなテーマになっているが、その一言ではとても収まりきれないありとあらゆる要素を含んだ大作だ。物語のほとんどが戦争のシーンで構成され読むだけで体力を消耗するが、この作品が伝えてくれるメッセージは数回では汲み取りきれない上何百年後も人々の胸を打つに違いない。そんな作品を産んでくれた宮崎駿に心から感謝申し上げる。

Posted byブクログ

2022/07/31

ナウシカ考を読んでから、改めて再読。未だかつてこんなにも人間の闇や穢れを肯定的に含んだストーリーがあったでしょうか。表面的な正義や悪ではない。人間の愚かさを嘆いてもしょうがない。それを含んでいるのが私たちの生命だから。でも、それを受け入れられる強さはみんな持っていないと思う。一見...

ナウシカ考を読んでから、改めて再読。未だかつてこんなにも人間の闇や穢れを肯定的に含んだストーリーがあったでしょうか。表面的な正義や悪ではない。人間の愚かさを嘆いてもしょうがない。それを含んでいるのが私たちの生命だから。でも、それを受け入れられる強さはみんな持っていないと思う。一見すると、1000年前に地球の浄化を目指す古代人の方が正義で、ナウシカがその希望を打ち砕く悪になるけど、こんなにも自分の意思を曲げないのにも関わらず、他者への愛もあり、敵も味方も自然たちをも虜にするナウシカの強さと優しさ。どんな時もぶれない。生命は光ではなく、闇の中できらめく一瞬の瞬きなのだと。目的を持った生態系はそれ自体が生命にそぐわない。風のように、音楽のように、軽やかで、姿が見えず、そっと消えていくものなんだって。 最後の敵が巨神兵ではなく、シュワの墓というのも最高の舞台。いわゆる凶悪の敵と思いきや、母ナウシカのおかげなのか、赤ちゃんから調停者として、成長するオーマの魅力よ。ユパ様もクシャナも森の人も、それぞれのキャラクターの個性も魅力的だ。 ナウシカは、どんなきっかけで生まれても、生命は生命だ。と言う。生きる力を誰よりも信じている。 これとならび、粘菌や腐海や七日間の火など、現代の問題を示唆するようなファクターが散りばめられている。深い。深すぎる。こんなストーリーを考えられる宮崎駿さん。尊敬の念しかない。 2022.01.05

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2024/02/07

【 #書籍紹介 】 @BizHack1 約40年前にアニメージュで 連載されていた原作7巻セット。 何気に本屋に売っていたので購入。 映画も良いですが、原作も良いです。 子供の時は少々難解なストーリーも 今読むとその奥深さを知ることが出来ます。 #風の谷のナウシカ全7巻 h...

【 #書籍紹介 】 @BizHack1 約40年前にアニメージュで 連載されていた原作7巻セット。 何気に本屋に売っていたので購入。 映画も良いですが、原作も良いです。 子供の時は少々難解なストーリーも 今読むとその奥深さを知ることが出来ます。 #風の谷のナウシカ全7巻 https://amzn.to/3yOXCT6 2022/07/23

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