1,800円以上の注文で送料無料

ウエハースの椅子 の商品レビュー

3.6

57件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

    17

  3. 3つ

    19

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2012/03/09

B'zの『スイマーよ』の歌詞の一節 ~夕闇に吸い込まれそうな我が身にうっとりしているだけ~が、 どんぴしゃにはまる、絶望と仲良しの主人公の恋愛小説。 現実世界なら面倒くさいだけの女だけれど、 小説だと、どうしてこんな美しいのか。 一緒に嵌まって、どっぷりうっとりするの...

B'zの『スイマーよ』の歌詞の一節 ~夕闇に吸い込まれそうな我が身にうっとりしているだけ~が、 どんぴしゃにはまる、絶望と仲良しの主人公の恋愛小説。 現実世界なら面倒くさいだけの女だけれど、 小説だと、どうしてこんな美しいのか。 一緒に嵌まって、どっぷりうっとりするのが楽しい。 それから主人公の子供時代の回想も、すごく共感できた。 子供時代って本当に不条理な事ばかりで世の中が満ちている。 嗚呼、大人バンザイ!!・・・と呟いて、 大人子供はウエハースの椅子を齧る。

Posted byブクログ

2012/01/09

ものすごく久しぶりに読んだ江國香織さんの本。 「紅茶に添えられた角砂糖」という表現が気に入った。この本は沸騰することも冷めることもなく、生温い温度でずっと半身浴をしているような感覚。江國香織さんの本を今年はたくさん読んでいきたい。

Posted byブクログ

2011/11/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

♥ 気がつくと私も「絶望」に手招きをされている感覚になります 江國香織氏の文章はときどき私を悲しくさせる でもそれはもちろん、いやな悲しさじゃなくて

Posted byブクログ

2011/09/30

やはり、雨を美しく描く人だと思う。 それは、どうしようもない悲しさを優しく包む術なのかもしれない。 江國さんの小説に出てくる男性の大人っぷりにはいつも憧れるものの、この男性はズルイと思う。

Posted byブクログ

2011/09/06

久しぶりに江國さんの作品を読みました。主人公の心の動きや彼女の視点から見る風景の描写など、本当に伝えたいことをダイレクトに書いているわけではないのに、なぜか共感できてしまう、共感しなくとも理解することができる、江國さん独特の描き方がやっぱり好きだなぁと感じました。江國さんの作品を...

久しぶりに江國さんの作品を読みました。主人公の心の動きや彼女の視点から見る風景の描写など、本当に伝えたいことをダイレクトに書いているわけではないのに、なぜか共感できてしまう、共感しなくとも理解することができる、江國さん独特の描き方がやっぱり好きだなぁと感じました。江國さんの作品を読むたびに、好みの文章にぶつかっては、何回も読み返して感嘆のため息を漏らしてしまいます(笑)。 主人公の見ている世界はとても美しく、一見すると彼女も満ち足りた生活を送っているかのように見える。けれど、本当は孤独と不確かさの中で虚しさや寂しさを常に抱えながら生きているのだという事実は、彼女とかけ離れた生活をしている私でさえも共感してしまう。というか、ああそうか、そういう表現の仕方があったのか、そうそう、私が言いたかったのはそういうことです、とおこがましくも言いたくなるような、そんな誰しもが共通して持っているような、でも共有はできないような、そんなお話でした。そしてなにより、数ページ読みはじめてすぐに予期できたことではあったけれど、読後感じたこと…不倫ってやっぱり切ない…(笑)

Posted byブクログ

2011/07/08

これは読む人を選ぶ本ですね… なぜならば扱うものがいわゆるタブーものなんですから。 だけれども文章は悪くはないのです。 そう、あっという間に読めてしまうことでしょう。 タブーを扱っていますがそんなに息苦しくもないですし。 ただし、あの表現はいただけません。 ただのアレかと思い...

これは読む人を選ぶ本ですね… なぜならば扱うものがいわゆるタブーものなんですから。 だけれども文章は悪くはないのです。 そう、あっという間に読めてしまうことでしょう。 タブーを扱っていますがそんなに息苦しくもないですし。 ただし、あの表現はいただけません。 ただのアレかと思いました。

Posted byブクログ

2012/01/22

恋愛三部作の真ん中、じゃなかったかな。恋愛にズブズブ沈んでる…。こんな女性がいるのかって思うんじゃなくて、恋愛だけに生きてる女性がいたらこんな風…という感じかな。恋愛は狂気を生む。淡々と恋愛の狂気に浸ってみてください。 久しぶりに手にとると、見入ってしまう…。でも未来を感じられ...

恋愛三部作の真ん中、じゃなかったかな。恋愛にズブズブ沈んでる…。こんな女性がいるのかって思うんじゃなくて、恋愛だけに生きてる女性がいたらこんな風…という感じかな。恋愛は狂気を生む。淡々と恋愛の狂気に浸ってみてください。 久しぶりに手にとると、見入ってしまう…。でも未来を感じられないストーリーですよね。ストーリーといぅか主人公の私がといぅのか…。仕事は画家で時々恋人と海外に…とある意味セレブな感じ。恋人はホリーガーデンの静枝の恋人とかぶります。職業といぃ妻子持ちな所とか。でもホリーガーデンはまだ未来を少しは感じるけど、こちらは堂々めぐりといぅ感じかな。いろいろ人生を考えてたら、ルーツは子供時代だった…といぅ感じで、子供時代の話が沢山。世の中のゴタゴタからは離れて、現在の恋とその恋をしてる自分のルーツを考えましたって感じかな。

Posted byブクログ

2010/09/16

江國作品のなかでも、特にすき。 恋人はただ「恋人」としてでてくる。 とくに狂気の臭いが強めの壊れた女。 大人の「恋人」。 それでも、きちんと、 展開は形になる。 もう2、3回読んだ。 大人の男と恋をしてるときに、読み返したくなる。

Posted byブクログ

2010/07/05

主人公は画家。 恋人には子供がいる。 妹と大学院生の彼氏。 雰囲気的にはとても好きだった。 なにもすることがない日に読むべき本。

Posted byブクログ

2010/06/27

私を訪ねてくるのは、やさしい恋人(妻と息子と娘がいる)とのら猫、そして、記憶と孤独。 恋人の身体は、信じられないほど私を幸福にする-。 とても切なく危険な恋愛長篇(説明文より) タイトルの『ウエハースの椅子』のままの 現実感がない物語でした 文章も淡々としているし、“恋人”...

私を訪ねてくるのは、やさしい恋人(妻と息子と娘がいる)とのら猫、そして、記憶と孤独。 恋人の身体は、信じられないほど私を幸福にする-。 とても切なく危険な恋愛長篇(説明文より) タイトルの『ウエハースの椅子』のままの 現実感がない物語でした 文章も淡々としているし、“恋人”のコトも 何も詳しく書かれてないので ちょっと物足りなかったかも… お墓参りに行く時に 大手まんじゅうが出てきて びっくりしました 大手まんじゅうは岡山の銘菓ですから

Posted byブクログ