1,800円以上の注文で送料無料

なぜ若者は老人に席を譲らなくなったのか の商品レビュー

2.4

11件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    6

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    2

レビューを投稿

2021/08/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 1938.1.9、尾道市生まれ、2020.4.10没、享年82、大林宣彦「なぜ若者は老人に席を譲らなくなったのか」、2008.1発行。戦争の時代に日本が失ったのは、土地の文化や伝統、そして心。戦後教育で育った者の不幸は、マニュアル的思考、経済偏重・文化おろそか、我慢か自由か。大人が子供に伝えるべきは、知恵と尊敬の気持ち。美学不在の時代になっている。読んでて、三島由紀夫の「文化防衛論」が重なってきましたw。でも、シルバーシートに足を広げて坐ってる若者がいる一方で、高齢者に席を譲る若者の姿もよく目にしますw。

Posted byブクログ

2020/12/12

著者の大林宣彦さんは1938年生まれなので、著者が70歳位の時に刊行された本になります。 なお、大林宣彦さんは、今年の4月に永眠されています。 65頁まで読んだ。

Posted byブクログ

2018/10/31

内容云々より、完全に釣りと化しているこのタイトルはいかがなものか。出版側の見識を疑う。売れてナンボとはいえちょっとひどい。中身は団塊世代には先輩からのアドバイス的に聞こえるような話で、団塊より下の世代にはちょっとささらない感じ。

Posted byブクログ

2014/10/20

題名に惹かれて読んでみたが期待はずれでした。 団塊世代のそのまた上の世代の著者が今の日本社会全体を悲観主義的に振り返っている。  戦後アメリカナイズされた社会で、人々が「心」を失い美しい日本の風習や風景を失ったことに対する嘆きやそうしてきた自分たち大人世代の反省を延々とつづってお...

題名に惹かれて読んでみたが期待はずれでした。 団塊世代のそのまた上の世代の著者が今の日本社会全体を悲観主義的に振り返っている。  戦後アメリカナイズされた社会で、人々が「心」を失い美しい日本の風習や風景を失ったことに対する嘆きやそうしてきた自分たち大人世代の反省を延々とつづっておられるが、そういった上から目線の悲観はとてもしんどかった。

Posted byブクログ

2013/11/02

なぜ若者が老人に席を譲らないかというと、若者に未来があるという実感がないから(明日死ぬかも知れない) これって、現代の若者の9割が幸せと答える理由として今が一番てっぺんで後は世の中が悪くなる一方というのに通じるのかもしれない。 年寄りの知恵話を聞くような感じでした。 ・まずそうな...

なぜ若者が老人に席を譲らないかというと、若者に未来があるという実感がないから(明日死ぬかも知れない) これって、現代の若者の9割が幸せと答える理由として今が一番てっぺんで後は世の中が悪くなる一方というのに通じるのかもしれない。 年寄りの知恵話を聞くような感じでした。 ・まずそうな豆から食べるとその中で一番おいしいものを食べている ・世の中が各論化されすぎて全体をみる力がなくなった ・アメリカ文化 スクラップアンドビルト ・今の教育は文明と経済を発展させるハウツーになって文化を発展させない・・文化って何だろう 教育って何だろう 教育=制度でいいのか

Posted byブクログ

2012/05/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

著者の体験談や聞いた話が多めですが、それが実にイイ話でそれを読めただけでも価値がありました。とりあえず、子供をバカにせず、子供向けのようなごまかしをしないことを意識していきたいなと。 Memo ・スイスは膨大な軍事施設があって平和を維持している。平和は無償では無い。 ・戦後アメリカから入ってきたのはスクラップアンドビルド。 ・世の中には答えがひとつというものは無い。答えは常に変化する、それが算数の心 ・答えを窮している子供相手に「こういうことだよね」と言う大人に対しての「うん」は、子供をバカにしていることと同じ。 ・全体の中でどんな役割か分かるように説明するとやりがいや責任感が生まれ、約束をほぼ守るようになる ・皿の豆はおいしいものから食べれば最後の一粒までおいしい豆になる ・我慢しなさいと言われなくなってから犯罪が増えてきたような気がする ・若者が老人に席を譲らないのは、明日に希望を持てないため(自分が老人になるイメージがないため) ・永遠のみ完成、これが完成 ・人間は簡単に反省したり結果を出したりしてはいけない。 ・悪いことが既得権みたいなものになってやらないと損と思っているように感じる

Posted byブクログ

2013/08/07

映画監督である大林宣彦氏が考える、若者論です。著者が覚えている古き良き時代と今の若者の共通点を無理に見つけ出し、ノスタルジックに語っている感じもします。 共感できる部分も多いですが、うーんと思う箇所もありという感想です。

Posted byブクログ

2011/06/23

高度経済成長と人間の欲深さ 便利になったけど、それは決して幸せにはなっていないという現実 教育とか環境とかで人間決まっちゃいます。 ナンバーワンよりオンリーワンを 間違いないですね。

Posted byブクログ

2010/11/02

私の偏見も多分にあるのだろうが、言葉に囚われている人だなと感じた。 金八先生で武田鉄矢が生徒に詩を紹介して、生徒がキラキラした目でうなづいている感じ。 その詩が悪いわけではない。そういった言葉に影響を受けて、人生に深みが出るというのはよくあることだし、いいことだと思う。しかし、そ...

私の偏見も多分にあるのだろうが、言葉に囚われている人だなと感じた。 金八先生で武田鉄矢が生徒に詩を紹介して、生徒がキラキラした目でうなづいている感じ。 その詩が悪いわけではない。そういった言葉に影響を受けて、人生に深みが出るというのはよくあることだし、いいことだと思う。しかし、そういった言葉を収集することにより、人生に深みが出ていると勘違いしている人も多い。 この本に紹介されている、様々なエピソードもひとつひとつはイイ話だったり、考えさせられる話なんだけれども、それらを総括してみると結局なにも伝わってこない。見出しとそれぞれのエピソードがリンクしているように思えないのはなぜだろう?

Posted byブクログ

2010/05/08

バスで席を占拠する若者とバスに乗り込んだおじいさん。 「君たちもやがて歳をとる。今はわからなくても席を譲ったほうがいいよ。」 「ぼくたちが歳を取って老人になるんだって?ぼくたちは明日死ぬかもしれないんだよ。」 これはチェルノブイリでの話ですが、若い人の多くが希望を失い、明日を信じ...

バスで席を占拠する若者とバスに乗り込んだおじいさん。 「君たちもやがて歳をとる。今はわからなくても席を譲ったほうがいいよ。」 「ぼくたちが歳を取って老人になるんだって?ぼくたちは明日死ぬかもしれないんだよ。」 これはチェルノブイリでの話ですが、若い人の多くが希望を失い、明日を信じることができなくなっているということ。 成長できていない大人が多いのには共感するも、上記のような答えがきたら、何も言い返せないのではないだろうか。

Posted byブクログ