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ラカンはこう読め! の商品レビュー

3.9

16件のお客様レビュー

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2025/03/24

ラカンをいくらか読んでるの前提だと思うんですよ。一旦ラカンを一冊読んで「わ、わからん…」と打ちのめされてから入る本じゃないですかね。 そういう点ではラカン副読本(の一冊)としてはわかりやすく気軽で楽しいんですが、これ一冊で理解するのは無理かと。 私はいきなり四基本概念上下巻を下巻...

ラカンをいくらか読んでるの前提だと思うんですよ。一旦ラカンを一冊読んで「わ、わからん…」と打ちのめされてから入る本じゃないですかね。 そういう点ではラカン副読本(の一冊)としてはわかりやすく気軽で楽しいんですが、これ一冊で理解するのは無理かと。 私はいきなり四基本概念上下巻を下巻の途中まで行ってから斎藤環のラカン入門読んで、そこからこれに行きましたが、わからんと言えば分かりませんよ!笑 ラカンとしてではなく、ジジェクとして読む分には非常に面白いですし、私フロイトも素通りしてるのでフロイトが面白かったですね。 ジジェクは韜晦が少なくていきなりお肉部分に食いついてくるなと思ったら、別にフランス人ではないんですよね。 そこら辺読みやすいポイントかと。 頑張れば3日で読めるのでジジェクと遊ぶつもりで読んで良いと思います。

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2024/04/22
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 現代における代表的なラカン派哲学者の一人であるズラヴォイ・ジジェクによるラカン解説本。ラカンの解説本という名を冠しているものの、見たところ本書の読者対象は精神分析を学ぼうと志し、カウンセラーを目指している学生に向けられたものとは言い難い。むしろ、哲学・社会学・人類学などポストモダン現代思想に深く関わる領域を学ぶ者たちに勧められるべきであると言えるだろう。  実際、ジジェクは序論の章末において「歴史的・理論的コンテクストを通してラカンを説明するのではなく、ラカン自身を使ってわれわれの社会とリビドーの現状を説明する。」と説明している。つまり、精神分析医としてのラカンもしくは精神分析理論を構築した理論家してのラカンではなく、近代(ひいては古代ギリシャ)から現代まで続く大きな哲学潮流の変化とその変遷の中にラカンという人物を位置付け、その上で現代においてラカンがどのような効力と重要性を持つのかを考察している本であると言える。  簡単に言えば、「現代においてラカンはどの角度から読まれるべきか?」という問いに対し「ラカンはこう読め!」というジジェクなりの一つの回答を提示した内容となっている。  よって本書はある意味で極めて哲学的な内容となっている。そのことから、精神分析医(および理論家)としてのラカン解説を求めるのであれば、斉藤「生き延びる為のラカン」、片岡「疾風怒濤精神分析入門」などを参照されたい。

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2022/08/29

異様に読みやすくてほんとうにそんなことだったのかと不安になってしまうぐらいだった、見せかけの話とか死んだ子どもが語りかける夢の話とかはいまいちよくわかってなかったので助かった、ちょうど一年前になんとなく積ん読の『夢判断』に手を出して、そこからなんだかんだと精神分析に浸かってきたわ...

異様に読みやすくてほんとうにそんなことだったのかと不安になってしまうぐらいだった、見せかけの話とか死んだ子どもが語りかける夢の話とかはいまいちよくわかってなかったので助かった、ちょうど一年前になんとなく積ん読の『夢判断』に手を出して、そこからなんだかんだと精神分析に浸かってきたわけだけれど、一旦これで終わりにしたいとおもう、もちろん今後も折に触れていろいろ読むだろうけど

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2021/03/30

ラカン入門書というより、ジジェク論という感じ。サバサバと言い切っていくスタイルは痛快だけど、ラカン入門には不適切。

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2021/01/14

ジャック=アラン・ミレールのもとで精神分析を学んだシジェクによるラカン入門書。ラカンについて知ろうと思った際に一番最初にこれを手にとったのだが、その際は基本となる概念がわからずにひとまず読むのをやめた。ブルースフィンクによる「ラカン派精神分析入門」を読んでからこの本に戻ってきたの...

ジャック=アラン・ミレールのもとで精神分析を学んだシジェクによるラカン入門書。ラカンについて知ろうと思った際に一番最初にこれを手にとったのだが、その際は基本となる概念がわからずにひとまず読むのをやめた。ブルースフィンクによる「ラカン派精神分析入門」を読んでからこの本に戻ってきたのだが、基本的な概念がわかると本書の例えは理解を深めてくれる。一つのテーマに対し、様々な例え話をしてくれるので全ては理解できなくとも各章一つくらいは腑に落ちる物がある。逆にすべてを理解しようとすると、ヘーゲルやマルクスを知っていないと難しい箇所がある。後半に行くにつれてどんどんおもしろくなってゆくような感覚のある本で、サディズムや、倒錯についての分析を楽しみながら読んだ。話題が跳躍し、それについて行くのにはかなりの知識量が必要ではあるが、語り口が面白く惹きつけられる。わからないところはわからないと割り切って読み進め、あとから気になる部分を調べるというような読み方が良いのではないかと感じた。

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2020/11/03
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※このレビューにはネタバレを含みます

読了。ラカン、精神分析理論のラカンを、なぜか哲学のほうから捉えなおした書物。  論に出てくる文化を例にとった説明が、サブカル臭のするヤツだったのが印象深い。半端に古くて、半端にサブカルなんで、知らない読者は現物に当たって検証するってことが難しい。  学位論文で今どきのサブカルを例に引こうとしたら、 「シェイクスピアとかにしておきなさい。普遍性がある」 と言ってくれた批評担当(指導とは別に、査読とも別に、そいうい先生が居た)教官の言葉を思い出す。  翻訳者が頑張ったのか、原文がちょっと理解しやすかったのかはさておき、内容は理解できた。 「で?それで?この言葉で、今どき20や40やそこらの大学入りたてな若者に、良く理解させることができるかい?」 という感想しかない。 評者にとって、『市井の人にまっすぐ届きにくい言葉は、お遊びに過ぎない』。 この手の『象牙の塔の中だけで可能なレベルの、サブカル背景知識必須な言葉遊び』で、世の中を動かせたり、動かせる人達に何かを届け、人間理解を深めさせることはできないという理解は、まことに残念ではあるが、イラッとする真実である。 もちろん『文化という盛大な遊び』は知的生活に必須だ。 人々よ、他にも良い本はあるから本を読もう。ゲームをしよう。動画を見て短歌を詠もう。

Posted byブクログ

2020/04/22
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※このレビューにはネタバレを含みます

ジジェクが書いたラカンの入門書。よくある入門書のように概念の説明をするのではなく、さまざまなテクストをラカン的に読むことで理解をうながす。 とりあえず雰囲気をつかむには良い本でした。 自分の制作活動(仕事、趣味、生活)に生かすために読んだ。理論の勉強? そんなことは知らない。 個人的教訓は2つ ①現実ではなく〈現実界〉を突きつけろ 「現実に耐えられない人のために夢があるのではなく、自分の夢(その中にあらわれる〈現実界〉)に耐えられない人のために現実があるのだ」p101 〈現実界〉は幻想として現れる。ナレーションや過激な演出で、鑑賞者を現実に引き戻す手法はラカン的にみれば否定されるべきものだ。幻想へ過剰に同一化する(=倒錯的?)シュルレアリスムのような表現こそ参考になる。 ②意識的に病もう ジジェクは精神分析のすすめ的にこんなことを書いている。 「今日われわれは、ありとあらゆる方向からひっきりなしに、さまざまな形での「楽しめ!」という命令を受けている。(・・・・・・)こうした状況において、精神分析は、楽しまないことを許されるような唯一の言説である。楽しむのを禁じられるのではなく、楽しまなくてはならないという圧力から解放されるのだ」p177 この本を読むとわかるように、確かに嫌がらせのようなロジックばかりで楽しめない感があるのだが、一方でがんじがらめから解放されるような快楽もある。なぜか。 無意識には独自の文法がある。精神分析の手にかかれば万人が異常。文法を学ぶことで、意識的に精神病者になれる。会社や学校、家族との関係は嫌なこともあるけれども、健全な世の中から自分の心は別の存在になれる。

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2018/12/08

ラカンは難しいと聞いていたので、とっつきにくいイメージがありました。初学者にはとっつきやすい書籍だと思います。

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2016/02/08

 わが家の近辺の「チカンに注意」の看板が一新され、凝った字体を採用したせいか「チ」がまるで「ラ」のように見えるものになった。このような看板を目にして気にならないような人は恐らく本書を手に取ることもあるまいから、心配はなかろうが、「ラカンて何?」という水準にいる人にはちと難しいラカ...

 わが家の近辺の「チカンに注意」の看板が一新され、凝った字体を採用したせいか「チ」がまるで「ラ」のように見えるものになった。このような看板を目にして気にならないような人は恐らく本書を手に取ることもあるまいから、心配はなかろうが、「ラカンて何?」という水準にいる人にはちと難しいラカン入門であろう、いくら訳者が「これまでに出た最良のラカン入門書であると断言してもよかろう」と述べているとしても。  「〈大文字の他者(A)〉って何?」、「対象aって何?」という疑問で連日眠れない夜を過ごしている方には大いにお勧めである。本書を読めば疑問が氷解、したような気になれる。しかし、もう一度考えてみるとやはりよくわからない、それでいいのである。How to Read Lacanという書名に『ラカンはこう読め!』という邦題を与えた訳者のセンスは素晴らしい。まさにジジェクが猥褻な超自我となってわれわれにラカンの理解を強要しているかのようだ。  当然、解説者はジジェクだから、説明のための喩え話が面白い。私もジジェクはいくつか拾い読みした程度だからよくは知らないが、他書で使ったネタの使い回しはあるのではないかと思う。それが一書にまとまっているのはそれで価値があろう。  例えば〈大文字の他者〉の説明に、難破してシンディ・クロフォードと無人島に漂着した田舎男のジョークが用いられるとか、非常に卑近なところに話を持っていくので妙に納得しやすいのである。また、『ヒッチコックによるラカン』の著者だけに、映画をダシに使っての解説も多い。それとともに現代の政治状況、あるいは政治家たちの言説を持ち出すのにも興味は尽きない。  本書は臨床家のためのラカン入門ではない。ラカン的に考えることの例題集のようなもので、ありとあらゆる常識をラカン的に転倒させてみるところが骨子である。われわれが現実とか真実とか思っていることが、いかに上っ面ばかりであるか示したうえ、その上っ面をめくってみせる。まさに痴漢である。そしてこの痴漢、めくったスカートの下に何もないことまで曝いてしまうのだ。

Posted byブクログ

2015/01/31

あの時の苦悩は、葛藤は、怒りは、悲しみは…こういうことだったのかも知れない。と反省しながら読めていろいろと楽しめた。 しかも、寛容な現代社会においては禁止こそが抑圧されていて、あらゆる楽しみが無意識的に妨げられているそうなんで、無理して楽しむことはないんだと気が楽になった。 ...

あの時の苦悩は、葛藤は、怒りは、悲しみは…こういうことだったのかも知れない。と反省しながら読めていろいろと楽しめた。 しかも、寛容な現代社会においては禁止こそが抑圧されていて、あらゆる楽しみが無意識的に妨げられているそうなんで、無理して楽しむことはないんだと気が楽になった。 ソクラテスさんが言われるように「汝を知れ!」を実践してみたいと思う人は読んだらいいと思う。 それにしても、現代人の信じる能力の欠如が様々の苦悩や混乱を招いているのだという指摘はためになった。 Mahalo

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