霧笛荘夜話 の商品レビュー
霧笛荘の老婆各部屋を案内しながらかつての住人の話をしてくれる。悲しいけど幸せな人たち。(読了'07/07)
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この人の本はどこまでも読者を魅了すると思う。一気に読んでしまいました、そこに住む人の少し変わった人生。
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【2006.04.05.Wed】 波止場の倉庫群に霧笛荘は佇んでいる。深い悲しみを背負った人々が自然と引き寄せられてくる。かつてそこで生きた6人の男女のそれぞれの物語。かれらが霧笛荘を後にしたのち幸せになったのかどうかはわからない。しかし、確実に彼らは霧笛荘で暮らした日々は幸せを...
【2006.04.05.Wed】 波止場の倉庫群に霧笛荘は佇んでいる。深い悲しみを背負った人々が自然と引き寄せられてくる。かつてそこで生きた6人の男女のそれぞれの物語。かれらが霧笛荘を後にしたのち幸せになったのかどうかはわからない。しかし、確実に彼らは霧笛荘で暮らした日々は幸せを感じていたと思う。深い霧と暖かなぬくもりに包まれながら、必死に自分自身と向き合うことが出来た。霧笛荘は身を隠す場所ではなく、そっと背中を押してくれる場所なのだ。自分の中に立ち込める厚い霧を海へと逃してくれる。あぁ、本当にこんな場所があればいいなと思う。しかし、ひょっとしたらこの霧笛荘は誰もが自分の心の中で築くことの出来る建物なのかもしれない。
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決してものすごく幸せな話ではないんです。少し前の時代の港町。それでも生きています。留まる事はないのです。
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浅田さんらしい作品。霧笛荘というアパートの6人の住人のお話。みんな過去にいろんなものを抱えてここに住んでいて、大家のおばあちゃんが語り聞かせるテイスト。全部を通して人情のある話だけど、 最後は『金より大事なものがあるんだ』というメッセージがこめられてます。
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ある港町、運河のほとりに建つ奇妙な古アパートの物語。ひとつの部屋に一人ずつ住人の物語がある。いかにも浅田次郎らしい話ではあるけれど、「瑠璃色の部屋」とか「マドロスの部屋」なんか好きだな。
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「夢笛荘夜話」は外れのない浅田次郎の筈だったのですが・・不満が残りましたね〜、ほのぼのを期待してたからですけど(笑) 相変わらず、構成も人物描写もストーリーも感心します。部屋の住人が絡みながら1話完結の形。ハッピーエンドは少ないけど、これはこれでいいんでしょうね〜
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登場人物のあたたかさに心打たれる作品。 「涙の出るうちは死ねやしないよ。自分で自分の命をとっちまうのは、そんなに甘かないはずだ」
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好きな本は、いつまでも手元に置いておきたい・・と思う方なんですが(^-^;どーしても場所をとるので、極力、文庫本で・・とは思っているのですが。この本が発売された当時は、猛烈に浅田サンの書くものが読みたくて読みたくて、飢餓状態だったので(^-^;迷わず単行本を購入♪・・って感じでし...
好きな本は、いつまでも手元に置いておきたい・・と思う方なんですが(^-^;どーしても場所をとるので、極力、文庫本で・・とは思っているのですが。この本が発売された当時は、猛烈に浅田サンの書くものが読みたくて読みたくて、飢餓状態だったので(^-^;迷わず単行本を購入♪・・って感じでしたけど。もちろん、後悔ゼロ!(笑)ひとつのアパートの、かつての住人たちのエピソードを、管理人の老女が語っていく、とうスタイルの話なんですけど。せつないのよね・・。 よく、男のヒトは本気で好きになった女に程なかなか手が出せない・・なんて言うけど(^-^;まさに?という話も、あり。私は男じゃないので、そういう気持ちって実感としてはわからないんですけど。そこまで想われたらいいだろうなぁ・・と憧れますね。もどかしいし、せつないけど。 それにしても、その相手の女の人の話で。旦那さんもいて、恵まれた生活を送っていたのに、なぜかそれを急に手放したくなって、家出・・っていう気持ち・・同じ女なハズだけど(^-^;わかりませんでした・・。どちらかと言うと。今の私は、もっと楽に生活できたらなーっていう憧れの方が強いからでしょうか(笑) 幸せすぎて、不安・・ってな気持ちに鳴った事が無いから、わからないんでしょうね(笑)一度くらいはそんなことを思ってみたい、とは思うんですけど(^-^;
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不幸の分だけの幸せは、ちゃんとある。どっちかが先に片寄っているだけさ 運河のほとりの古アパート「霧笛荘」。そのアパートの6つの部屋に住む、6人の住人たちの様々な人生を描き出す。不器用だけれども誠実に生きていた6人だったが。待望の連作短編集! 【感想】 http://blog.l...
不幸の分だけの幸せは、ちゃんとある。どっちかが先に片寄っているだけさ 運河のほとりの古アパート「霧笛荘」。そのアパートの6つの部屋に住む、6人の住人たちの様々な人生を描き出す。不器用だけれども誠実に生きていた6人だったが。待望の連作短編集! 【感想】 http://blog.livedoor.jp/nahomaru/archives/50077422.html
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