虫眼とアニ眼 の商品レビュー
養老孟司さんと宮崎駿さんの対談集。 ジブリ作品を通して、自然や人間のことを考え、若者や子どもへの思いが語られる。 鋭い感性を持つお二人の言葉が胸にザクザク刺さった。 "みんな「人間嫌い」になっている" "自然環境というのは、ものすごいディテールで成り...
養老孟司さんと宮崎駿さんの対談集。 ジブリ作品を通して、自然や人間のことを考え、若者や子どもへの思いが語られる。 鋭い感性を持つお二人の言葉が胸にザクザク刺さった。 "みんな「人間嫌い」になっている" "自然環境というのは、ものすごいディテールで成り立っていて、いまの人間は、それを完全に無視して生きている" そういった時代の変化の要因や、それが及ぼす影響などについて、深い内容の話を雑談のように語られており、理解しやすく考えさせられた。 子どもには、もっと自然に触れさせて、感じる心を育んでいけたらいいなと思った。 あとね、巻頭に描かれている宮崎駿さんの理想の町を見られただけでも、この本を読んだ価値はあったなぁと思う。 こんな町で暮らしたい!って本気で思った。でも、それは難しいと感じたのは、他者との距離感、かな。 やはり、ハード面と同時にソフト面の改革も必要なのだと思う。
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数年振り?に読んだ活字としてとても良かった。宮崎駿さんと子どもたちについて。育て方というか、こういうふうに育ってほしいという答え合わせができたようだった。
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暗い世の中だからこそ面白い。 先のことばっかり心配してないで今を生きよう。 虫を探したり、遊んだりしてれば勝手に育つ、ただ手入れもする。 当たり前だけど、ただ好きなことをする。
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宮崎駿の想像する理想の街の絵だけでも見る価値有り 戦前、昭和生まれのお爺さん2人の対談は自分の生まれ年に行われたものだったが、この年にもこんな会話をしていたのかと驚き笑 養老さんの話、今の僕には難しい…鍛錬…
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一生大切にしたい想いが詰まっており、愛読書になった。 生きる力とは、自分なりの見方で目の前のことに対処できる力。生きる力は始めから持っているのに、バーチャルに囲まれ、自然を無視する今の時代では生きる力が欠けてくる。勉強は好きならできるようになるから、子どもの時は自然や生きるもの...
一生大切にしたい想いが詰まっており、愛読書になった。 生きる力とは、自分なりの見方で目の前のことに対処できる力。生きる力は始めから持っているのに、バーチャルに囲まれ、自然を無視する今の時代では生きる力が欠けてくる。勉強は好きならできるようになるから、子どもの時は自然や生きるものに触れる機会を設けたほうがいい。自然や生きるもの全てから学べることは沢山ある。 宮崎駿は、子どものためにアニメをつくる。 アニメを通して自然と生きる大切さや子ども目線での困難などを伝え、子どもがまだ想像していない悩みや光の方へ進んでいける(生きる力を育む)きっかけづくりとなる。
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2日で読了 2023年の大晦日に最後に心地よく読み納めをもう一冊おかわりがしたいと本作を手にする ブレてブレて軸が根本からもげているであろう自分のような人間には、 このお二人から発せられる竹のように反り返った芯のある言葉がとても心地良い 私には見えない私の頭の後ろに何が書かれ...
2日で読了 2023年の大晦日に最後に心地よく読み納めをもう一冊おかわりがしたいと本作を手にする ブレてブレて軸が根本からもげているであろう自分のような人間には、 このお二人から発せられる竹のように反り返った芯のある言葉がとても心地良い 私には見えない私の頭の後ろに何が書かれているかを、代わりに読み上げてくれるような安心感があるからだ 世界や自然や家の外で起きる情景や出来事を観察する感性とその機会を逸した今、 持て余した両目の顕微鏡で私達は人間関係ばかりをズームにして見つめ続ける ストンと腑に落ちる もっと人や人類以外に興味を持とう、 せっかく持って生まれた自分の中の顕微鏡なのだから、 それを隣人や属する組織の人間関係だけに使い続けるのはあまりにももったいない 果たして来年の私は森を見ることができるだろうか 木すら見えていない現状ではほとほと遠い目標ではあるが 善き気付きと、竹のように澄んだ音が返ってくるような綺麗な日本語を読めて大満足
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2人とも賢すぎてよくわからない部分もあったが、全体的に言いたいことはつかめたかな??子どもは外で遊ぶのが一番だということはわかった。
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宮崎駿と養老孟子の対談を収録した本。知的な会話が延々と続くこともあってか、会話の内容は高尚なテーマばかりで、一度読んだだけでは内容は理解できないと思った。しかし、本文を読んでいくうちに、両者ともに自然に対する畏怖と素晴らしさを説いており、人工物がない、ありのままの世界の良さが伝わ...
宮崎駿と養老孟子の対談を収録した本。知的な会話が延々と続くこともあってか、会話の内容は高尚なテーマばかりで、一度読んだだけでは内容は理解できないと思った。しかし、本文を読んでいくうちに、両者ともに自然に対する畏怖と素晴らしさを説いており、人工物がない、ありのままの世界の良さが伝わる。幼いうちに、多くの自然に触れることで、自然に対する理解力が養われる。家にこもってないで、外で遊ぶことを繰り返し主張してる。
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おもしろい"じじい"2人の20年以上前の対談。 現代社会の問題点を痛快に切り捨てる様子が非常におもしろい。しかも的を得ている。
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題名の通り、お二人の視点を対談を通して理解できた。 21世紀になる直前か、なった直後かにもかかわらず、お二人は世界が見えている。環境へのことも子どもへのことも、視聴者のことも。大作を作り、大衆に何かを気付かせる作品を生み出す人はそういう人なのだろうと思った。 人間なのに人間らしく...
題名の通り、お二人の視点を対談を通して理解できた。 21世紀になる直前か、なった直後かにもかかわらず、お二人は世界が見えている。環境へのことも子どもへのことも、視聴者のことも。大作を作り、大衆に何かを気付かせる作品を生み出す人はそういう人なのだろうと思った。 人間なのに人間らしく生きていこうとしていないのは今もそうで、先がわからず不安になってるのは今もそう。 昔も今も変わらないけど、より人間らしくなくなってきているのはその通りだろう。
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