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米内光政 の商品レビュー

4.2

31件のお客様レビュー

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    11

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  3. 3つ

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2014/05/05

積読状態だった阿川弘之の海軍提督3部作を連休中に読もうと思っていたのですが、恐らく井上成美は読み終わらなそうです・・・^^; この3名の中ではやはり米内光政が一番良いですね。

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2013/10/14

中国への対応など看過している短所こそあれ、阿川の描いた米内光政は魅力的な人物だった。読み物としては大いに楽しむことができた。歴史上の人物には様々な評価があるのが常で、ネットでもその種の情報が氾濫しているから、せっかく面白く読んでいるところを、そうした有象無象の意見に邪魔されそうに...

中国への対応など看過している短所こそあれ、阿川の描いた米内光政は魅力的な人物だった。読み物としては大いに楽しむことができた。歴史上の人物には様々な評価があるのが常で、ネットでもその種の情報が氾濫しているから、せっかく面白く読んでいるところを、そうした有象無象の意見に邪魔されそうになって嫌だった。 要するに阿川が、どのような人物をしてスマートな人となしたか、その点が大事であって、実際の米内がどうであったかは極端に言うと問題でない。

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2013/08/24

『永遠の0』を読み終え、日本海軍物を読むことに。 阿川弘之の海軍提督三部作。 日本海軍が太平洋戦争開戦に否定的だったことは知られていることであるが、米内光政は海軍大臣、首相まで務め、その中心人物でもあった。 若い時の海外経験も豊かで世の中の潮流を冷静に且つ客観的に観ていた。そし...

『永遠の0』を読み終え、日本海軍物を読むことに。 阿川弘之の海軍提督三部作。 日本海軍が太平洋戦争開戦に否定的だったことは知られていることであるが、米内光政は海軍大臣、首相まで務め、その中心人物でもあった。 若い時の海外経験も豊かで世の中の潮流を冷静に且つ客観的に観ていた。そして根っからの平和主義者であったのだろう。 口数が少なく派手さはないが、東北人(盛岡)にある芯の強さを持ち合わせる。様々なエピソード等を交えて、米内光政の人物像を描き出し、一味違ったリーダーシップ、カリスマの形を感じる。 海軍の組織に対する考え方、仕組みは、現在の官僚社会、企業社会に引き継がれているところもあり、それも意識しつつ読み進めることも興味深い。 以下引用~ ・ちょっと奇妙な事実だが、盧溝橋事件の処理にあたった陸軍大臣(杉山)は、中央の要職ばかり歩いてきて、中華民国在勤の経験がなかった。それに反して海軍大臣(米内)は、第一遣外艦隊司令官第三艦隊司令長官として、揚子江方面に通算三年近く勤務し、辛亥革命後の中国を良く知っていた。 『君、揚子江の水は一本の棒ぐいでは食いとめられやせんよ』 ・米内のメモには、「独伊は何故日本に好意を寄せんとするか、好意というよりは寧ろ日本を乗じ易き国としてこれを接近し、己が味方に引き入れんとするにあらざるか、最も冷静に考慮せざるべからず」 という記述もある。彼はヒットラーの「わが闘争」を読んでいた。 ・『To live in hearts we leave behind, Is not to die,』 (あとに残る者の心の中に生きることが出来れば死はない) ・米内はこの風潮(前海軍大臣が天皇に真実を伝えない)を是正し、井上次官と組んで、燃料問題も海戦の結果も、ありのままを天皇のお耳に入れるように心掛けた。 ・武見太郎『しかし、科学技術を振興していけば、日本は立ち直って新しい国に生まれ変わることが出来ると思いますがね』 物理屋でもある武見が反論すると、 『国民思想は科学技術よりも大事だよ』(米内)

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2012/08/17

いろんな人の証言や資料をベースに米内の後半生を丁寧に描いている。個人的には兵学校の成績が中くらいだった米内の学生時代や若い士官のころの話が知りたかったけど、とにかく彼の大物っぷりがわかった。 開戦と終戦前の日本の国内の政治がどうだったのかをあまり知らなかったので学ぶところ大であっ...

いろんな人の証言や資料をベースに米内の後半生を丁寧に描いている。個人的には兵学校の成績が中くらいだった米内の学生時代や若い士官のころの話が知りたかったけど、とにかく彼の大物っぷりがわかった。 開戦と終戦前の日本の国内の政治がどうだったのかをあまり知らなかったので学ぶところ大であったし、特に開戦前は映画山本五十六であったような通りだったのかと思った。

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2012/05/14

最後まで戦争に反対し、終戦処理を行った海軍大将。井上さんが認める数少ない一等大将の一人。 正直読んでて、米内さんの寡黙な性格に惹かれなかった。艦隊派の面々のようなカリスマ性があればなと思う。 だけど、当時の「バスに乗り遅れるな」に象徴される状況のなか、自らの命の危険を省みず、は...

最後まで戦争に反対し、終戦処理を行った海軍大将。井上さんが認める数少ない一等大将の一人。 正直読んでて、米内さんの寡黙な性格に惹かれなかった。艦隊派の面々のようなカリスマ性があればなと思う。 だけど、当時の「バスに乗り遅れるな」に象徴される状況のなか、自らの命の危険を省みず、はっきりと反対し続けたことには尊敬せずにはいられない。 原爆が落とされたときの天祐発言は軍人として如何なものかと思うが、対米英戦の反対、独伊同盟反対の根幹にある、目の前にある様々な物事を積極的に収集し、冷静な立場で判断を下すところは見習いたい。 米内さんを愚将だったと評する人もいるから引き続き調べていきたい。

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2012/01/22

平生は寡黙にして、なにを考えているのか分からない印象が、いったん抜き差しならない状況になると、己の命を賭けても正しい道を貫き通す凄さがあった。陸軍や右翼の壮士からいつ命を奪われるかも分からない時でも、悠揚としていられたその姿に不思議な魅力が感じられた。無私無欲の人であったのだ。

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2012/01/04

アピールしない人だけに小説にしづらいだろうが、よくその魅力を引き出している。終戦及びその直後の収拾の場面がおもしろかった。12.1.4

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2011/11/20

後半の開戦から終戦とその後の話は引き込まれる。特に終戦までの道程は不退転の覚悟がないと出来ない仕事だなと米内という人に感心する。 あの時代にこんなに常識的な人がいたんだな。 にしても、本土決戦、二千万人が特攻すれば戦争に勝てるって、そんなこと国の上層部で議題にあがってる...

後半の開戦から終戦とその後の話は引き込まれる。特に終戦までの道程は不退転の覚悟がないと出来ない仕事だなと米内という人に感心する。 あの時代にこんなに常識的な人がいたんだな。 にしても、本土決戦、二千万人が特攻すれば戦争に勝てるって、そんなこと国の上層部で議題にあがってる事がまさに狂気の時代。戦争は嫌だな。 たぶん事実だけを淡々と書いた真面目な本。長くて疲れたが読んでよかった。

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2011/08/27

うーーーん。相当、当時の陸軍がひどくて 世間もヒステリック状態だったので仕方ないが 本当に太平洋戦争がダメと思うなら死を賭して 留めるべきだったよね。。

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2010/01/11

帝国海軍の軍人・米内光政の生涯を描いた阿川弘之の作品。開戦から敗戦に至るまでの異常な状況下で大局的な観点で適切な判断により戦争を終結に導いた人物。その生き方は派手ではないものの、リーダーとはどうあるべきか等、色々と考えさせられる。

Posted byブクログ