沈まぬ太陽(3) の商品レビュー
「沈まぬ太陽」の御巣鷹山編は、実名で描かれていることが特に衝撃的でした。恩地元の強い正義感には感動しましたが、今の感覚では「なぜ転職しないの?」と疑問に思う部分も。しかし、当時の終身雇用制度や組織への忠誠心を考えると、彼の選択には深い意味があると感じました。また、ロッキード社の冷...
「沈まぬ太陽」の御巣鷹山編は、実名で描かれていることが特に衝撃的でした。恩地元の強い正義感には感動しましたが、今の感覚では「なぜ転職しないの?」と疑問に思う部分も。しかし、当時の終身雇用制度や組織への忠誠心を考えると、彼の選択には深い意味があると感じました。また、ロッキード社の冷淡な対応がほとんど報道されていなかったことを知り、驚きました。企業の責任について深く考えさせられる一冊です。
Posted by
他の人も書かれているようにこの巻だけ内容が異様 御巣鷹山で亡くなった人やその家族・事故処理の関係者の物語があって恩地や仰天がその合間に登場して何とか沈まぬ太陽にしている感じ。
Posted by
生々しい事故現場の様子に胸が詰まる。 金儲け、権力主義のお偉い方には底辺の人の気持ちはわからない。 どの世界でも同じで、立ち位置が違うと一切分かり合えない事もある。 さぁ、不器用男、恩地元! 遺族の心に寄り添いながらどう生きていくのだろうか?!
Posted by
実際にあった事故を元に書いてるから仕方ないのだろうけど この巻は小説というより、ドキュメント感が強すぎて読むのに時間がかかったし、重かった。 墜落直前のボイスレコーダーの記録を読むと、犠牲者の恐怖が伝わってきて、辛かった。
Posted by
事前知識無しで読んでるのでアフリカ篇との違いに驚いたが、日航機123便の詳細が時系列で分かる内容。当初から沈まぬ太陽のシリーズで取り上げるテーマだったのか気になった。 実際の事故の取材が多いに活用されていると関心した
Posted by
読んでいる途中で何度も涙ぐんだ。読み進めるのに疲れたりつらくなる場面や表現が多い。 この話を読んだ前と後では飛行機に乗る時の緊張感が変わってくるような気がした。
Posted by
1人のときでないと読めない。とくに電車には持ち込まないほうがよい。 現実の事故当時、新聞で遺書は読んだ記憶があるが、幼かったせいか、いまほど実感を持っては受け取れなかった。 自分の所帯を持ているいま、突然家族を失う気持ちをより実感を持って感じられたと思う。 たんに故人を失う...
1人のときでないと読めない。とくに電車には持ち込まないほうがよい。 現実の事故当時、新聞で遺書は読んだ記憶があるが、幼かったせいか、いまほど実感を持っては受け取れなかった。 自分の所帯を持ているいま、突然家族を失う気持ちをより実感を持って感じられたと思う。 たんに故人を失うだけでなく、遺族それぞれにこれまでの暮らしがあり、事故後の暮らしがある。そこが丹念に描かれており、引き込まれた。 よい人間も悪い人間もあり、それは0と1で分けられるものではなく連続した線のどこかにあり、時間とともに変化する。再生の物語でもある。
Posted by
新聞、テレビでは当時の状況は知っていたが、これまで悲惨な状況とは予想出来なかった。 まさに阿鼻叫喚、地獄絵図。とても食事時には読めないものだった。
Posted by
事件を風化させないためにも、この実録ともいえる記録は大事です。 20年の節目で放映されたテレビ番組や、この本でも挙げられていますが、垂直尾翼が吹き飛んだ理由の調査のため、海上探索していたはずなのに、直接原因でないという理由で調査中止したのは、外圧が掛かったためではないかと考えさ...
事件を風化させないためにも、この実録ともいえる記録は大事です。 20年の節目で放映されたテレビ番組や、この本でも挙げられていますが、垂直尾翼が吹き飛んだ理由の調査のため、海上探索していたはずなのに、直接原因でないという理由で調査中止したのは、外圧が掛かったためではないかと考えさせられてしまいました。
Posted by
恩地さんの話が続くのかと思っていたら、全編飛行機事故に関する話だった。御巣鷹山の話で事故の凄惨さ、遺族の苦悩を中心に描かれている。加害者側の会社の中でも、いろいろな立場からのいろいろな見方があり、遺族中心で物事を考えようとする人もいれば、会社に忠実な人もいる。みんな頑張ってるんだ...
恩地さんの話が続くのかと思っていたら、全編飛行機事故に関する話だった。御巣鷹山の話で事故の凄惨さ、遺族の苦悩を中心に描かれている。加害者側の会社の中でも、いろいろな立場からのいろいろな見方があり、遺族中心で物事を考えようとする人もいれば、会社に忠実な人もいる。みんな頑張ってるんだけど、がんばる方向が違うだろ‼って人が一杯出て来る。
Posted by