情念論 の商品レビュー
高邁とは何か 【自ら最善と判断することを実行する確固とした決意と、この自由意志のみが真に自己に属しており、正当な賞賛・非難の理由であるとの認識が、自己を重視するようにさせる真の高邁の情念を感じさせる。(ルネ・デカルト(1596-1650))】 「かくして、人間が正当になしうる限...
高邁とは何か 【自ら最善と判断することを実行する確固とした決意と、この自由意志のみが真に自己に属しており、正当な賞賛・非難の理由であるとの認識が、自己を重視するようにさせる真の高邁の情念を感じさせる。(ルネ・デカルト(1596-1650))】 「かくして、人間が正当になしうる限りの極点にまで自己を重視するようにさせる真の高邁とは、ただ次の二つにおいて成り立つ、とわたしは思う。一つは、上述の自由な意志決定のほかには真に自己に属しているものは何もないこと、しかもこの自由意志の善用・悪用のほかには正当な賞賛または非難の理由は何もないのを認識すること。もう一つは、みずから最善と判断するすべてを企て実行するために、自由意志を善く用いる、すなわち、意志をけっして捨てまい、という確固不変の決意を、自分自身のうちに感得すること。これは、完全に徳に従うことだ。」
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倫理学の書として読まれる事もあるらしいが、本人にはそのような意図はなかったように思う。最終的にはお姫様達のツッコミにより心身結合論を容認してしまったようにも思えるが、あくまでも意志と理性の哲学者として人生は全うできたのではないかと。やっぱカッコイイねデカルトは。
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デカルトが身体と精神のつながりを論じたもの、第一部はガレノスの生理学(動物精気)などが論じられている。第二部は6つの情念(精神の受動・身体の能動)が語られる。驚き・愛・憎しみ・欲望・喜び・悲しみなどである。第三部は合成された情念である。理性で善悪を判断し、情念をつかうことで幸福と不幸がわかれるという。 『方法序説』や『省察』などの心身二元論はたしかに極端な感じがするが、かといって、身心が一体だといってすませられるわけではない。人間には内心というものがある。医学的な知識はもうふるいが、情念と身体をむすびつける観点はなかなか面白いもんだなと思う。 レギウス(レッヒウス)などの唯物論者との差異などに興味がわいた。科学史としては面白い本だと思う。
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デカルトが「情念」について論じるもの。脳や心臓、循環器の機能と意識の関係等は、現在の科学の水準からは誤りが多いですが、情動と、脳を含む肉体との関係に関する記述は、そのメカニズムの詳細はともかくとして、現代にも通じるように思います。第3部が特に面白い。
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名文家だった仏文学者伊吹武彦訳(角川文庫S34年版)で読む。 デカルトにデカルト主義を押し付けたのは時代の教会権力の罪であり、近代の責を押し付けたのは後世の罪である。 歴史はどうも終わってはいず、オルタナティブは相変わらずオルタナティブのままだ。 知識人がどんな洞察を加えよ...
名文家だった仏文学者伊吹武彦訳(角川文庫S34年版)で読む。 デカルトにデカルト主義を押し付けたのは時代の教会権力の罪であり、近代の責を押し付けたのは後世の罪である。 歴史はどうも終わってはいず、オルタナティブは相変わらずオルタナティブのままだ。 知識人がどんな洞察を加えようと動物でもアンドロイドでもなく、下界の人間臭は自己を肥大化させつつただ加齢してゆく。
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フランスの哲学者・数学者であるルネ・デカルトの著作。物心二元論を唱えた彼が、身体と精神の中継点を松果体としたことを書いたものとして知られる言わずとしれた古典。しかしながら、デカルトの考察や理論は過去の偉業として埋没せず、現代においても価値を持つ点で非常に優れた人物であることは疑い...
フランスの哲学者・数学者であるルネ・デカルトの著作。物心二元論を唱えた彼が、身体と精神の中継点を松果体としたことを書いたものとして知られる言わずとしれた古典。しかしながら、デカルトの考察や理論は過去の偉業として埋没せず、現代においても価値を持つ点で非常に優れた人物であることは疑いようがありません。 デカルトは、心身の相関関係とメカニズムを踏まえたうえで、人間が必ず有する情念の発生原因とその効果を明晰に述べていきます。「精神が結合している身体以上に、わたしたちの精神に対して直接に作用する主体があるとは認められない。したがって、精神において「受動」であるものは、一般に身体において「能動」である、と考えねばならない。」と書いているように、デカルトは心身が相互に影響を及ぼし合うことを示し、それを土台に論理を展開していきます。 この情念論の中でも、私が最も普遍的であると感じ、感銘を受けたのが特殊情念の考察です。全てを語ると長くなるので割愛しますが、152「どんな理由でひとは自分を重視できるか。」、170「不決断について。」は、個人的に本書の白眉であると考えています。最後にデカルトは、「情念に最も動かされる人間は、人生において最もよく心地よさを味わうことができる。」と言っています。 私達が人間らしく生きるうえで必要な喜怒哀楽など感情について、ひいては人生の過ごし方等について、本書はこれらを深く考えるきっかけになることは間違いありません。
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とにかく、 読みにくい本です。 その内容の色々なところに 生きるヒントのようなものが眠っている気がします。
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一読しただけなのであてにしないでください。 様々な身体と精神の両面からみた感情の現れ、変化をかくことによって、普段より深い視野でものを考えることができた。 しかし、あまり臓器の話をされてもわからないし、本当かよって思ったところもいくつか。 また善という概念が正義とは別のように...
一読しただけなのであてにしないでください。 様々な身体と精神の両面からみた感情の現れ、変化をかくことによって、普段より深い視野でものを考えることができた。 しかし、あまり臓器の話をされてもわからないし、本当かよって思ったところもいくつか。 また善という概念が正義とは別のように語られていたが、定義がなく、たぶん感情をきめるなにかという感じだった気がする。 スタンダールの恋愛論もこんな感じでかかれていた。影響をうけたんだろうか。
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