ブギーポップ・クエスチョン 沈黙ピラミッド の商品レビュー
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数々の〝疑問〟がテーマの今作。別に、それらの答えが明確に分かるわけではないですが、読んでいて色々と考えさせられました。 戦闘用合成人間メロー・イエローと出会い、ブギーポップを探し始める睦美たちと、チームで行動するダウン・ロデオたちの物語が並行して描かれていく。〝メザニーン〟という謎の存在も出てきて、その謎が徐々に解き明かされていく展開に読む手が止まりませんでした。 結局〝メザニーン〟の正体は、人に乗り移ることで動く自我の事でしたが、やはり〝世界の敵〟となろうとしたため、ブギーポップに抹殺されるハメに。 そんな中、最後まで必死に戦い続けたメローがカッコよったです。まさに〝死にたがりのメロー〟って感じで。 それにしても〝世界の敵〟に容赦のないブギーポップには、怖いのにどこか優しさを感じます。なんだか世界を救うヒーローにも見えました。 それからP241の、「できるわ、セピア……私たちならできる。私と、あなたと──フィクスと、ロデオで……四人でなら、どんな任務も……絶対に」というブーメランのセリフで、これこそQuestion 5.『仲間ってなんですか?』の答えだろと思います。まぁ、でもこんなに絆が深い仲っていうのも、結局は引き裂かれてしまうんだなぁ、と運命の厳しさも感じました。 それから記憶についても色々思うところがありました。確かにしょーもない記憶にばかり囚われたりすることってあるよなーとか、同じ体験の記憶でも、人によってその体験が〝良いもの〟として残っているのか、〝悪いもの〟として残っているのか、それぞれ違うもんなんだろうなー、とか。結構、上遠野先生のあとがきに共感してる自分、なんだか嬉しいです。 「あんたらの知ってる常識なんて、ホントに薄っぺらなもんでしかないのよ。真実っつーのは、大抵の場合ワケワカンナイところにしかないのよ」 ──P81、メローが睦美たちに告げた言葉より 「君が欲しがっているのは、勝利でも力でもない──資格だ。だから君は、無防備な相手を撃てないのさ」 ──P101、ブギーポップがメローに言った言葉より (お前みたいなヤツは火に飛び込む蛾と同じだ。自分は空を飛べるから、どこにでも行けると思いつつも、実はどこにも行くところがない。少しでも惹かれるものがあると、手を出さずにはいられない──) ──P163、スプーキーEがメローに思ったことより 「君にとっては慰めにならないだろうが、誰もが君と同じようなことを感じながら、一生を送るんだよ。自分にはもっと別に、本当にやるべきことがあるんじゃないか、と心のどこかで思いながら、日々を過ごしていく。自分をごまかしながらね──しかし君の場合は、ごまかしていたのが自分自身ではなく、別の人間だったということだ。だから君には、やるべきことが最初からない──」 ──P174、ブギーポップが真下幹也に残した言葉より 人の顔には、その人の内面が出るという。苦労した者はその経験が滲み出るとか、甘えてきた者にはその怠惰さが露わになってしまうという── ──P199より 真の危機とは、あらゆる予測や想像を超えてなお過酷なものであり、容赦など一片もないのだ── ──P202より 私たちはみんな、同じ世界をみているのだろうか。個性はみんなバラバラで、感じ方も違っているのが人間なら、世界というのも人の数だけあるんじゃないのか── ──P220、館川睦美がふと思ったことより でも、なんだろう? 私たちは何を基準として、私たちの人生を決めているんだろうか。 子供の頃からの習慣とか、会った人たちとか、言われてきたこと、見たこと、経験したことなんかで決めるんだろうか。でもそれを、私たちはぜんぶ憶えてはいられない訳で、忘れてしまったことにも大切なものがあるんじゃないだろうか── ──P228、館川睦美の疑問より
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「ブギーポップ」シリーズの第15弾です。 竹田啓司に想いを寄せていた館川睦美(たてかわ・むつみ)が、小守時枝(こもり・ときえ)、真下幹也(ましも・みきや)とともに、統和機構の合成人間であるメロー・イエローに出会います。フォルテッシモのことを先生と呼び、その強さにあこがれをいだい...
「ブギーポップ」シリーズの第15弾です。 竹田啓司に想いを寄せていた館川睦美(たてかわ・むつみ)が、小守時枝(こもり・ときえ)、真下幹也(ましも・みきや)とともに、統和機構の合成人間であるメロー・イエローに出会います。フォルテッシモのことを先生と呼び、その強さにあこがれをいだいている彼女は、統和機構についての秘密をいっさいかくそうとせず、睦美たちと行動をともにして、ブギーポップのゆくえを追います。さらに、ブーメランを中心とするチームに所属していた者たちが、統和機構の敵とされた「メザニーン」の謎をさぐります。 メロー・イエローのキャラクター性が印象的でしたが、ストーリーそのものはやや見通しが悪かったように感じました。
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単に私が阿呆なんだろうけど、 登場人物がとにかく多くてわちゃついています。出版順に上遠野浩平作品を読んでいますが内容も一番難解。読むのやめようかと思った。 イラストもデジタル移行した辺りから変化がありましたが、明確に女の子をエッチな感じに描くのはここがスタート? 2023/02...
単に私が阿呆なんだろうけど、 登場人物がとにかく多くてわちゃついています。出版順に上遠野浩平作品を読んでいますが内容も一番難解。読むのやめようかと思った。 イラストもデジタル移行した辺りから変化がありましたが、明確に女の子をエッチな感じに描くのはここがスタート? 2023/02/28読了 付箋の数がスゴイwww バトルシーンは登場人物及びその能力が複数入り乱れてワケ分かんないwww 上遠野浩平初見の人にはこの作品はマジでオススメできない。
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相変わらず深いブギーポップシリーズ。空気を扱う能力を持つ合成人間メローイエローと普通の高校生男女3人が主人公。ブギーポップを探す彼らが出会ったのは忘れられた記憶。戦いで失くされ塗り替えられたもの。友情と仲間意識、恋愛感情、人と怪物。複雑でシンプルな絆と破壊の物語。
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恋って気持ちは不思議なものだ これで終わりにしようって思っても、当人に会うと終わってなかったりして自分のことなのにコントロール出来ない まあ、自分の感情を100%コントロールするなんて無理な話しで、いいとこ60%(希望的数値で70%)コントロール出来れば上等だろう ブギーポップ...
恋って気持ちは不思議なものだ これで終わりにしようって思っても、当人に会うと終わってなかったりして自分のことなのにコントロール出来ない まあ、自分の感情を100%コントロールするなんて無理な話しで、いいとこ60%(希望的数値で70%)コントロール出来れば上等だろう ブギーポップシリーズは永遠に続いていくのかな? 終わり見えないし はじめの頃の感動が欲しいな~
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三年前に彼女と死神が残した残骸のお話。 結末はちょっと物悲しいけどメローと一緒に消えた彼女は今後登場することあるかな? 嫌いじゃないよ、こー言う話。 扉絵の質問と答が「ブギーポップだな」って感じられるものでした。 ちなみにこのへんから緒方さんの絵に丸みが出て可愛く描かれてきた気がする
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前巻から3年後ではあるけど、続きです。 メザニーンやらブーメランチームやら出てきます。 最後付近には結構やられましたな。 宮下藤花やらブギーポップやらの活躍の場面は少ないデスねぇ。 メロー・イエローが主体かな。 ブギーポップは最後のおいしい場面と、最初の道案内だけだしなぁ。 超能力者バトルって訳でもないのがいいところ。 館川睦美の青春恋模様が中心かも(笑 いや~、毎度の事ながら面白かったです。
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まあなんつーか。 人生ってやつはままならないわけである。 それをどうにかしていくのもまた人生ってわけで。 何かに問いを求めたところであるのは沈黙ばかり。そこにある虚空に対して答えを出せるのは自分ばかりっていう具合である。 人というものは理性なんてものがあるばっかりに沈黙という、何も返さない、言わば過ぎ去ったものに対して真理や価値を見出だすことが出来る。 しかしそれは言うなれば鏡に反射している己に向かって問い掛けているようなものであり、答えなんてものは既に存在しているのだ。それも問い掛けている己自身の中に。 そう、ピラミッドを見て、そこに力や感情を見出だそうともそこに見えているのは自らそのものの写し絵に過ぎない。 それは無意味なことではない。偶像や茫洋な感情とて、時には意味を持つ。 例え、それが過ぎ去った意味のないものだとしても。 それはこれは過ぎ去った奇妙な日々の残滓でしかない。 そこにあった感情は確かなもので、恋のように鮮やかな色合いで輝いていた黄金なのではないだろうか。
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久しぶりすぎて設定を忘れてしまった(汗)登場人物っていつもこんなに多かったっけ?把握できなくてページを行ったり来たり(笑)でも改めてこの作品が好きなんだと再確認できました(*^-^)b 今回は過去の話だったのかな?
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むわわ… 今巻のキーワードとなるピラミッド、中二階。 これが上手く作中で使われていて、おおっすごいっ!て思いました。 見所はやっぱりうまいこと三角関係が構成されているところ。 三角関係も三角関係のまた1つであったり。 ああ、ここでもピラミッドということか。 よくできてるなぁ。 以下ネタバレ------------------ 一般人である登場人物の恋の三角関係。 そして一般人、合成人間、MPLSの三角関係。 ピラミッドが建てられた理由は? 上手く説明できないけど、言葉遊びっていうのかな。 そんなのがよくできてる。 合成人間の始末屋である。 メロー・イエローがいいw 幼女なのにぼさぼさでなんかわけのわからん風貌。 そして「じゃねーわよ女」に通ずる喋り方w しかもスーパービルド! そんな彼女も恋する乙女で… フォルテシモのことを先生って言うんだぜ?! メローは離反者である合成人間チーム、ブーメランを追う。 ブーメラン一味は離反の判を押すことになった任務の原因を追う。 そして何も知らなかった一般人の主人公たちはその原因に関係するかもしれないキーワード、ブギーポップを追う。 そこにでてくる謎の存在メザニーン。 その意味である中二階、これが主人公の一人の悩んでる部分をドンピシャで表現してたり、実はメザニーンにかつてとりつかれてたりとなんかこうすごくよく組み合わせられてて心地良い。 今巻では皆大好きスプーキーEさんがまたも暗躍! イマジネーターのあたりの時間軸のようです。 彼から手に入れた薬、これが重要な役割を果たします。 ときえちゃん…
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