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“文学少女"と月花を孕く水妖 の商品レビュー

3.7

64件のお客様レビュー

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2011/06/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今回は番外編! なんとなくですが普段のお話と少し違う気がしました。 普段の話は恋が招いた災難みたいな感じでしたが、今作は女どうしの嫉妬みたいな… 今回はちょっと文面が普段と違っていたので読みづらさがありましたが、話の内容はかなり面白かったです!  神に挑む作家も早く読みたいと思います!

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2011/04/20

今回は夏の避暑地での怪談。幽霊の正体は今回すぐに分かりました。もっとも”文学少女”には敵いませんでしたが。ひと夏の思い出という感じで今回はいつもより柔らかめ。

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2011/03/31

激しく展開した前作から時系列が少し戻るので、ちょっと肩すかしな感じを受けます。 内容的には、麻貴先輩回なのですが、ところどころで垣間見せる遠子の心の動きが最終巻への橋渡しになっているように思います。

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2011/01/04

遠子の友達の麻貴が主役。お嬢様ゆえの苦労話。 泉鏡花はずっと気になっているけれど読めていない作家の一人。 これを機会に再チャレンジしてみようか。

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2019/01/16

“家族に梅味の煎餅を、舞花にうさぎのぬいぐるみを選んで、さっさとレジへ行こうとすると、遠子先輩がぼくの手元を見て言った。 「心葉くん、それだけ?お友達の分はいいの?」 「旅行土産を渡すような知り合いは、いませんから」 ありのまま淡々と告げると、身を乗り出してきた。 「ななせちゃん...

“家族に梅味の煎餅を、舞花にうさぎのぬいぐるみを選んで、さっさとレジへ行こうとすると、遠子先輩がぼくの手元を見て言った。 「心葉くん、それだけ?お友達の分はいいの?」 「旅行土産を渡すような知り合いは、いませんから」 ありのまま淡々と告げると、身を乗り出してきた。 「ななせちゃんは?最近よく一緒にいる芥川くんは?それに千愛ちゃんだって」 「竹田さんには遠子先輩から渡すでしょう。芥川くんとはそういう仲じゃないし、琴吹さんには、嫌われてるみたいです」 遠子先輩が、驚いたように目を見張る。 「ええっ、心葉くん。ななせちゃんから暑中見舞いをもらったでしょう?」 「いいえ」 何故、暑中見舞い? 遠子先輩は腕組みして「うーん……」と唸り、すぐに顔を上げてにっこりした。 「やっぱり、ななせちゃんにお土産を買いましょう。芥川くんにも千愛ちゃんにも!日々のおつきあいは、ささやかなことの積み重ねが大切なのよ。お土産からはじまるロマンスや友情もあるんだから。ほら、この干し柿なんか美味しそうよ」 「干し柿からはじまるロマンスって、どんなですか!」” 太文字が一体誰の視点なのかが最後に明かされるところが好き。 すごいなって思う。 だけどこれ、太文字はすべて同一人物視点と考えていいのか少し迷う。 “あの夏、彼女の心の中で揺れ動いていた、ひそかな葛藤と哀しみを想像するとき、ぼくの胸は、あたたかく、切なく、締めつけられる。 卒業してゆく彼女と最後に交わした約束や、彼女がぼくに残していった小さな憎しみや、痛みが、甘くよみがえる。 変化はあの夏から、すでにはじまっていた。 花のような、月のような、夢のような――やっぱり、あの夏は特別だった。 時計を見ると、じきに午後三時になるところだった。 キッチンで、お茶の支度をしているのだろう。時折、ぱたぱたと歩く音や、棚を開け閉めする音が聞こえてくる。 今日はレモンパイを焼くのだと、酸っぱくて美味しいのだと、張り切っていた。 合い鍵を渡してあるので、仕事場兼自宅のこのマンションに、毎日のようにやってきて、ぼくの世話を焼く。 もぉ面倒くさいから引っ越してこようかなと、この前も甘えるように言っていた。いいかげん結婚しちゃえよと、よく友人にひやかされる。 そろそろドアを開けて、呼びに来るはずだ。 ぼくは書きかけの原稿を保存し、ワープロソフトを閉じ、立ち上がった。 ――あなたは、私を知りますまい。”

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2010/12/02

ここんとこ、卒業を控えて出番が控えめだった遠子先輩ですが、番外編ということでほぼ出ずっぱりなのが嬉しい♪ 今作は「泉鏡花」の数作が下敷き。物語の方は、夏休みの物語を描いた番外編。麻貴先輩の別荘を舞台に80年前の惨劇が繰り返される…? 相変わらず、遠子先輩の物語を交えた想像は見事で...

ここんとこ、卒業を控えて出番が控えめだった遠子先輩ですが、番外編ということでほぼ出ずっぱりなのが嬉しい♪ 今作は「泉鏡花」の数作が下敷き。物語の方は、夏休みの物語を描いた番外編。麻貴先輩の別荘を舞台に80年前の惨劇が繰り返される…? 相変わらず、遠子先輩の物語を交えた想像は見事です。切ない恋の物語も爽やかな幕切れとなってよかったです。 しかし、エピローグの意味深な一文が気になるー。

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2010/11/02

2010.10 番外編ということで少し時系列が戻ります。 今回のネタ本は泉鏡花『夜叉ヶ池』です。 夏休み・・・「悪い人に攫われました。助けに来て下さい。」と遠子先輩から手紙が届き、姫倉先輩の別荘へと招かれる心葉。 呪いの屋敷と地元で噂される別荘で80年前の事件を思い起こさせる出...

2010.10 番外編ということで少し時系列が戻ります。 今回のネタ本は泉鏡花『夜叉ヶ池』です。 夏休み・・・「悪い人に攫われました。助けに来て下さい。」と遠子先輩から手紙が届き、姫倉先輩の別荘へと招かれる心葉。 呪いの屋敷と地元で噂される別荘で80年前の事件を思い起こさせる出来事が次々と発生する。麻貴先輩の思惑、明かされた真実。そして心葉と遠子の近づく距離。 ただの番外編では終わらない。本編へと続く物語。 ---------------------------------------------- 最後の一行はとても印象的でした。 本編を最後まで読んだあともう一度読み返してほしい一冊です。

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2010/09/27

今回は番外編ということで時系列的には戻るが、心葉の発作は起きないし、やけに遠子先輩の感情が前に出てきてる気がする。 今回もやはり心葉君は振り回されてるけど、最終巻こそは・・・期待するだけ無駄か(ぇ オバケに怯える遠子先輩かわいすぎです(*´Д`)

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2010/07/11

番外編。少し過去に戻って夏休みの話。遠子先輩の気持ちが見え隠れする。ななせのことが気になってしょうがなかった。

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2010/07/10

今回は番外編という位置づけで第2巻が終わってすぐの辺り。 姫倉麻貴をメインとした姫倉一族の話を泉鏡花の作品になぞっていく展開。位置づけとしては番外編なのだけれど内容は本編にも食い込んでくる七巻の予告編と言っても良い内容。 今までどこか違う世界の住人といった感じの遠子だが、この巻...

今回は番外編という位置づけで第2巻が終わってすぐの辺り。 姫倉麻貴をメインとした姫倉一族の話を泉鏡花の作品になぞっていく展開。位置づけとしては番外編なのだけれど内容は本編にも食い込んでくる七巻の予告編と言っても良い内容。 今までどこか違う世界の住人といった感じの遠子だが、この巻で内面の一部を垣間見えたりして次の巻が非常に楽しみ。

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