先端で、さすわさされるわそらええわ の商品レビュー
とても丁寧に描かれた精神世界。 すこしだけ読み難いけれど 面白く言語化されていると感じた。 それにしても、正直に書きすぎww
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タイトルに惹かれて図書館で借りてきた。川上未映子さんは小説家である、と思っていたら、小説ではなく詩のコーナーにあって、確かに散文詩だった。 独特のスタイルで、よく理解できなかった。自分の文学性の欠如の問題なのか、感性の違いによるものか、よくわからないが、著者の感性が素晴らしく独...
タイトルに惹かれて図書館で借りてきた。川上未映子さんは小説家である、と思っていたら、小説ではなく詩のコーナーにあって、確かに散文詩だった。 独特のスタイルで、よく理解できなかった。自分の文学性の欠如の問題なのか、感性の違いによるものか、よくわからないが、著者の感性が素晴らしく独特であることだけはよく分かった。小説は読みやかった(と記憶している)だけに不思議な感じがする。
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雑誌で紹介されてた、初めての作家さん。言葉のリズムと感性が豊かで、紙面を言葉が生きて飛び回ってる錯覚を感じる。
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何と言ってもショックだったのは、このハードカバーを買って読み始め、一休みしていたら同作が筑摩書房で文庫化されて出たことである。貧乏な上に本の置き場にも困る身としては、これほど悲しいことはない。先日は桐野夏生さんの『路上のX』でも同じことが起きたばかりではないか。いや、読書人は誰...
何と言ってもショックだったのは、このハードカバーを買って読み始め、一休みしていたら同作が筑摩書房で文庫化されて出たことである。貧乏な上に本の置き場にも困る身としては、これほど悲しいことはない。先日は桐野夏生さんの『路上のX』でも同じことが起きたばかりではないか。いや、読書人は誰でも、「ハードカバーをようやく入手したら間もなく文庫版が出てしまった」という悲劇的経験を数多く積んでいるのではないだろうか? それとも自分に運がないだけか? 2008年刊行のこの「詩集」は川上未映子さんの超初期に属するものだ。小説『わたくし率 イン 歯ー、または世界』が2007年で、本書に含まれている表題作は2005年。まだ彼女がビクターからシンガーソングライターとしてCDを出し、ブログで破天荒な言語爆発を繰り出していた頃である。 本作、詩集とは言っても散文詩で、改行は少ない。この時期の彼女の卓越した感覚に支えられた言語遊戯がストレートに炸裂しているのは期待通りだった。 もっとも、表題作はちょっと支離滅裂すぎるのだが、2006年、2007年に書かれた散文詩になると物語要素が支配的になってくるため明解である。彼女の言語感覚の卓越はこの次元でも十分に味わえる。 最近の川上未映子さんは倫理的思考が強くなってきていて、あまりにも平面的な、明解なロゴスに滞在してしまうと文学作品としてはむしろそれは私には弱点に見える。倫理よりも言語なるものは「上」なのだ、と彼女には頑張ってほしいと勝手に期待している。本作はそういった彼女の潜在的な力を約束しているはずなのだが・・・。 ちなみに、彼女にはもう1冊同様の「詩集」である『水瓶』を、私は本書と同様にやっとハードカバーで購入したのだが、何とこれも、文庫化されるらしい。
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7編 頭の中で思いつくまま連想が飛躍するままあるいは妄想のごとき情景を、脈絡なく書き散らす。鮮烈に浮かび上がってくる情景、感覚に目眩がしそうだ。 表題作、少女はおしっこの不安を爆破、心はあせるわと彼女は、四時の性交にうっとり、うっとりよが良かった。
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【先端で、さすわ さされるわ そらええわ】 川上未映子 著 頭で思っている事、喋る事をそのまま文章にした短編詩集。 音読してみたら面白い。 『お風呂でおしっこしたい』 川上さんの創造の原点がここにある。 第14回中原中也賞受賞作。
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本全体が話し口調で始めは読みにくかった。 ところどころ、あー確かになぁ、と考えさせられるところがあった。 どちらかというと、抽象的な表現の本が好きな方におすすめかもしれません。
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先端で、さすわさされるわそらええわ (和書)2010年05月31日 16:20 2007 青土社 川上 未映子 意外と良かった。 性交とかきわどいところが上手く描かれている。 なかなか面白い文体だな。
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外側から、内側から、感覚器に痛みが沁み通って、痛みが輪郭を作って、想定した女性の読者というものを形作るような感覚があった。なので、男性の読者としては、果たしてコレは女性が読んだらどんな感覚を得るのだろうと、かなり気になるところ。主に痛み。あらゆるタイプの痛みによって構成されている...
外側から、内側から、感覚器に痛みが沁み通って、痛みが輪郭を作って、想定した女性の読者というものを形作るような感覚があった。なので、男性の読者としては、果たしてコレは女性が読んだらどんな感覚を得るのだろうと、かなり気になるところ。主に痛み。あらゆるタイプの痛みによって構成されている。
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この本好きだー!川上さんの身体の表現が面白くて、戯曲のようなスタイルで書かれた「ちょっきん、なー」での話し手の名前が「手」に変わっていく瞬間にはゾクッときたし、「告発室の保存」は二人の対話がごちゃ混ぜになっていくのが好き!
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