名前探しの放課後(上) の商品レビュー

辻村深月【著】

2010/02/07

３か月前にタイムスリップした「いつか」は、今後３か月間に自殺するはずの同級生を救おうと、何人かの同級生に協力してもらう。自殺するのは誰なのか、どうやって救うのか。
いつかとあすなが近づいていく感じも面白かった。はやく下巻を読みたいと思える本。

2010/01/30

今までミステリはあんまり興味がなかったけど
この作品を読んで、なんだかハマってきた!

誰が自殺をする人かは読んでいるうちに
だんだん見えてくるけど
それまでの過程がすごいと思う。

2010/06/06

辻村深月は少し変わったな、と、正直に思った。
いつも織り交ぜてくる少し現実離れした空気感は嫌味なところをいかない、ギリギリのセンスのよさがあったのに、この作品では少し鼻につく。
そして、青臭い。
まるで伊坂幸太郎と桜庭一樹を足して二で割ったような印象を受ける。

自分を追い詰めるように上を目指す脚本家「環」、そして彼女が集めた人間が住まう「スロウハイツ」。
クリエーターばかりが集うこの家で、それぞれが足掻きながら未来を目指していく。という内容。
ただ辻村深月の魅力というのはその読みやすさにあり、軽い気持ちで手にとってみたらすんなり世界に入れる。それは今回も例外ではなかった。
ただモノローグの語り手がひょいひょい変わっていくのは、章のたびふっつりと物語が途切れ、「これ誰のモノローグ？」と考えさせ、醒めさせてしまう。

2010/01/15

いつものごとく、繊細で綺麗でなんか感動できる話なのね、という印象で読み始めたのですが。いやーやられたわまさかこういう話だったとは！
多くは語れませんが。読んでいて「……なんだか不自然？」と思っていた部分が、実はすべてラストに繋がる伏線だったのでした。ほんっと、完全に、やられました！
もちろん感動もしっかりありです。どっぷり浸りましたよ～。

2010/01/03

自殺したのは、誰？

３か月後からタイムスリップしてきた依田いつかは、同級生を救うことができるのか・・・

2009/12/20

すごくおもしろかった

過去に戻って自殺する誰かを止める
なんだか最初は「冷たい校舎の時は止まる」と設定が似ていると思ったけど
最後まで読むとぜんぜん違う

いつかとあすな、秀人と椿、天木、登場人物がすごく好きだ

2009/12/05

僕のメジャースプーンを読んだあとだったので、もっと楽しめました！！
最初は何でだろう？っていう不思議がいっぱいあったけど、読んでいくうちにえ～っ！？って事実があったりして、どんどん引き込まれていきました！！

2009/11/26

いつかとあすなという変わった名前の二人。
いつかは三ヶ月前からタイムスリップしてしまった。
三ヶ月後に自殺をしてしまう誰かを止めようとする話。

みんな若いなりに様々な過去を持っている模様。

今わかっている人は自殺者じゃないだろうな～。

2009/10/29

この作品…読み終わったときは「うぉおおお！そうだったのか！！」と感動したけど、ふと我に返ってみると、『ぼくのメジャースプーン』未読だと只の訳分からん話ですね。しかも「全部○○だったのかよ！なんてこったー…。」ですよねぇ…（ネタバレなので一応伏字）。うーんうーん。これは。あのセリフや行動も全部○○だったと思うとちょっと微妙な気がします。まぁ読後直後に感じた感動が私個人としての本来の感想なのだけど、とにかく辻村作品初読には向かない本ですね。でもこういう物語の核心的な部分が他の作品読んでないと分からない仕組みってのは正直ちょっとどうかなぁとも思います…。大好きな作家さんには変わりないのですが。

2009/10/24

＜内容＞「今から、俺たちの学年の生徒が一人、死ぬ。―自殺、するんだ」「誰が、自殺なんて」「それが―きちんと覚えてないんだ。自殺の詳細」不可思議なタイムスリップで三ヵ月先から戻された依田いつかは、これから起こる“誰か”の自殺を止めるため、同級生の坂崎あすならと“放課後の名前探し”をはじめる―青春ミステリの金字塔。