名前探しの放課後(上) の商品レビュー

辻村深月【著】

2009/10/09

依田いつかが、３ヶ月前の世界に戻された。
そして、戻された世界の３ヵ月後に、一人の同学年の生徒が自殺した事を覚えている。

いつかと、あすなと、
メジャースプーンで御馴染みの『ぼく』こと秀人と椿史緒と、
敬と、河野と、そして、友春と。

あすなの自殺を止めるために、皆が一芝居打って奮闘する。

ずっと河野が自殺するんだと思ってた。
ホントに、最後の数ページまではずっとそうだと思ってた。
なのに、
それは、そう思ってたのはあすなだけだったなんて。
クリスマスイブに誰かが自殺する、と言うところから嘘だったんだ。
河野と友春の、従兄弟同士のいじめ役といじめられ役にはビックリした！！
そして、何よりも、「くじら」で出てきた郁也が出てきた時は嬉しかったー！
音楽室を借りさせられてる、の下りのところで、あ、多分あの子だ、って思ったけど、
やっぱりちゃんと登場してくれると嬉しい★
いつかは良い奴だ！
惚れてまうやろーーー！！！

2009/10/04

上下二冊です。
主人公依田いつかはある日突然、三ヶ月先からスリップしてしまいます。そして過去に戻った今、友達に相談します。
「今から、俺たちの学年の生徒が一人、死ぬ。――自殺、するんだ」
そして、それを止めたいと。
秀人、天木、あすな、椿の４人はそれを止めるべく動き始めます。
この本を読み始めたときは、｢冷たい校舎の時は止まる」とだぶり、誰が自殺するのかを推理しながら読んでいましたが、前の作品とは違いました。ネタバレしたくないので、これ以上は×です。
辻村作品特有の人物の心理描写が素晴らしく、過去から現在への流れの人の想いが強く伝わってきます。人って優しい、素敵だなって思えました。
私はたまたま｢ぼくのメジャースプーン｣｢子どもたちは夜と遊ぶ」そして「名前探しの放課後」と読みましたが、順番として正解のようです。
ぜひ、読むなら子の順番でお勧めします。ますます気持ちが暖かくなります。

2009/10/04

個人的には辻村作品では一番好きな作品。
詳しくはブログにて。
http://bookwormblog.seesaa.net/article/118072464.html

2009/10/04

この人の本は、全て読んでおり、面白いと思うが焼き直し感が強く、
個人的には心に残らない。

いつまで経ってもティーンエイジの絡んだミステリーばかりだ。

代表作「冷たい校舎の時は止まる」に着想が非常に近い・・・。

2009/10/07

同じ学校の生徒が死んだ。
そしてふと気が付くと、主人公は『３ヶ月前』に戻っていた。
なぜ自分が戻ったのか。
その謎のため、その手の本を読んでいたクラスメイトの彼女に声をかけ
次に友人に声をかけ、その友人の友人にも協力を持ちかけ…。
主人公は３ヶ月後に起こる死を阻止するため
奔走し始めます。

まず問題なのは、死んだ人間の名前が思い出せないこと。
なのでそこから検討をつけていかなければいけないという
途方もなく長い道のりが始まります。
多分、という人物を見つけた後は、それを阻止するため
どうすればいいのかの奔走に。

ただの青春もののようで青春もののようではない
先が気になる話でした。
下巻が気になります〜！！

2009/10/07

風邪引いて本読むしかすることなし。なんだか少女趣味な表紙だが中身はなかなか良い。誰かが死ぬ、その「誰か」の自殺を防げ！！意外に学園モノって好きなのかなあ。それにしても絶望ってのは実にさまざまな形があるね、と嘆息。できないことをできるようにするってのは確かに優れたレシピのひとつですが。追）下巻まで読んだので星をひとつ以上減らす。ぐいぐい読ませてなんじゃあ、あのオチは！！「僕のメジャースプーン」読んでないとわからんやろ！泰山鳴動ネズミ一匹・・・確かに命はかかってるのですが。

2009/10/04

辻村さんの本にハマってから、大層疑り深くなった(笑)面白い、面白いけど、このまま終わる訳がないｗｗこのまま下巻へｖ

2009/10/10

【「今から、俺たちの学年の生徒が一人、死ぬ。―自殺、するんだ」「誰が、自殺なんて」「それが―きちんと覚えてないんだ。自殺の詳細」不可思議なタイムスリップで三ヵ月先から戻された依田いつかは、これから起こる“誰か”の自殺を止めるため、同級生の坂崎あすならと“放課後の名前探し”をはじめる】

辻村さんの作品は大好きで、
これもすごく楽しみに読みましたが・・・
ちょっと期待外れの予感がしました。
別につまらない訳でもないけど、
期待が大きすぎたのだろう。。
なんとなく上巻を読み進めて下巻へ突入。
下巻に期待したいです。

2009/10/07

意識が3ヶ月前にタイムスリップしてしまった、いつか。
覚えているのは同級生の誰かが自殺してしまう事。
それを止めようとまずはその人物を探す。

周りからは軽薄だと言われるけれど、それほどは感じない。
それが、主人公が変わったと言われる理由なのか、視点が主人公に入りきっていないからか。

自殺する人が分かった。次は、どうやってそれを止めるのか。

2009/10/04

最初は少しSFちっくですが、
内容は「半年後に自殺してしまう誰かを救いたい」という主人公を中心として、
その「誰か」を探すという話です。

かなり読み応えとワクワク感があって読みました。

ただ下巻の謎解きの際に、この作者の既刊を読まないと理由がわからず、
具体的な解説がなくて「え？」と思ってしまうので、
読む前に『僕のメジャースプーン』を読んでおくことを推奨します。