発達障害の子どもたち の商品レビュー
とにかく物凄い情報量で、読むのが大変でした。 ですが、それほど読む価値があるということ。 しっかりと理解しておきたい話が多かったのでじっくりと読みました。 発達障害に関しては研修も受けて自分なりに学んでいるつもりだったのですが、この本で語られる生の発達障害者の姿、事例、処置は、...
とにかく物凄い情報量で、読むのが大変でした。 ですが、それほど読む価値があるということ。 しっかりと理解しておきたい話が多かったのでじっくりと読みました。 発達障害に関しては研修も受けて自分なりに学んでいるつもりだったのですが、この本で語られる生の発達障害者の姿、事例、処置は、本当に貴重で、自分の理解の足りなかったこともスッキリとわかった。 発達障害と児童虐待の関わりは盲点でした。 たしかに虐待された子どもは、脳が萎縮すると聞いたことがありましたが、自閉症やADHDと似た症状が出るとは。 この本では被虐待児についても、事例を交えて詳しく語られています。 自閉症の話が個人的に興味深い。 感情面では普通の人と同じでも、感覚過敏になってしまったり、抽象的な概念が理解できなかったり、過去の記憶が現在と並存するという、想像し難い感覚。 筆者曰く〈文化〉だそうですが、以前『自閉症だったわたしへ』を読んだ時の不可思議な世界観の正体が明確に理解できました。 特別支援教育の意義も再確認させられた本。 発達障害者を子に持つ親はもちろん、発達障害者と関わるであろう職の人は、繰り返し読むべき本です。 無関係に思われる人にも是非読んでほしい。 それほどこの本には、発達障害者の理解や適切な対処を願う筆者の切実な思いがこもっています。
Posted by
ほどよく専門用語などが使われているので、なんとなく勉強をしている感があってちょうど良かった。 学校の先生を目指すような人は一読しておくとそれなりに知っているような話ができるのでは。
Posted by
子どもの発達障害についての本で一番分かりやすかった。それでもまだ広範性発達障害は難しい。 今回は自閉症が幾分か理解できた。
Posted by
シンプルかつわかりやすい内容で、具体的な事例も盛り込まれているので、これから深く学ぶというきっかけとしては、ほんと最適な1冊だと思う。
Posted by
発達障害について事例を基に噛み砕いてかかれている。そのため、知識を得るにはうってつけだと感じた。 発達障害の概念がないと特別支援教育はできないと強く感じた。
Posted by
発達障害の子を持つ親として、なかなか参考になる本がなかったが、本書は入門編としてとても優れている。 一番いけないのは親が世間体を気にして子どもに適した方法を取らないこと。
Posted by
発達障害の明確な線引きは存在しない。 障害があれば療育、支援級へとか診断がついてなければ普通級とかではなく、「障害有無でなく、社会生活に困ってるなら何らかの支援が必要」という単純なロジックに納得した。 また、自閉傾向の世界観を表現した「知らないロシアの街に放り込まれ、日本語レス...
発達障害の明確な線引きは存在しない。 障害があれば療育、支援級へとか診断がついてなければ普通級とかではなく、「障害有無でなく、社会生活に困ってるなら何らかの支援が必要」という単純なロジックに納得した。 また、自閉傾向の世界観を表現した「知らないロシアの街に放り込まれ、日本語レストランを見つけたとき」という例えがわかりやすい。 処理しきれないあふれる情報に囲まれ、よりどころとなるところにこだわるそぶりや、情報を遮断しようとするそぶりがいわゆる自閉傾向といわれるものにあたる。
Posted by
子どもだけではなく、大人であっても、成功体験というのは大事なもので、失敗から学ぶとも言うけども、結局のところ成功を目指しているわけで、成功なくしては何が失敗かも分からないというか。成功ばかりで挫折を知らないのも問題だろうけど、発達障害を持つような子であれば、そんな心配もないだろう...
子どもだけではなく、大人であっても、成功体験というのは大事なもので、失敗から学ぶとも言うけども、結局のところ成功を目指しているわけで、成功なくしては何が失敗かも分からないというか。成功ばかりで挫折を知らないのも問題だろうけど、発達障害を持つような子であれば、そんな心配もないだろう。子どもにとって一番実力を発揮できる環境を見つけられたら良いんだろうけども。 少々学術的なというか、論文的なところが多くて、良くも悪くも説得力はあるけども、少々読み通すのにしんどいところもあり。でも参考になるところもいっぱいあった。
Posted by
なんだろう、この著者の言葉遣いにはどこか違和感を覚える。語法的なものではなく、より本質的なところで。発達障害はややこしい、とても複雑な判断が理解を阻む。けれどだからこそ特別支援教育以前の当事者にしてみれば、例えばその学校生活がどれほどしんどいものだったのかと思うと、まだまだ人権保...
なんだろう、この著者の言葉遣いにはどこか違和感を覚える。語法的なものではなく、より本質的なところで。発達障害はややこしい、とても複雑な判断が理解を阻む。けれどだからこそ特別支援教育以前の当事者にしてみれば、例えばその学校生活がどれほどしんどいものだったのかと思うと、まだまだ人権保障が追いついていないのか。マスの中で「例外」「なまけ」などと見過ごされてきたことを振り返ると、いかに学校組織内での従属的な集団生活が怖ろしいものかと痛感する。一億総○○の功罪。
Posted by
自閉症スペクトラム -10人に1人が抱える「生きづらさ」の正体- を先に読んだせいか、重いというか深いというか。。。 読解力がないのか時々主語と述語がわからなくなる。 結論やまとめをピックアップしないと頭の中がまとまらないわ。。。
Posted by