書店繁盛記 の商品レビュー
以前から気になっていた一冊。 著者の田口さんはジュンク堂池袋本店副店長。1973年に キディランド八重洲店で書店員としてのキャリアをスタート して、76年に西武百貨店書籍販売部門(現在のリブロ)入社、 各店を経て池袋店店長。その後、現職に。 一言で言ってしまえば、リ...
以前から気になっていた一冊。 著者の田口さんはジュンク堂池袋本店副店長。1973年に キディランド八重洲店で書店員としてのキャリアをスタート して、76年に西武百貨店書籍販売部門(現在のリブロ)入社、 各店を経て池袋店店長。その後、現職に。 一言で言ってしまえば、リブロ、ジュンク堂での内輪話。 リブロとジュンク堂の運営方式の違い、「客注」に対する 書店員の本音、本棚の作り方など、本好き・本屋好きには 興味深い話がてんこ盛りで、おとぼけタッチな書き方とは 裏腹になかなか読み応えがあった。 本屋に行く楽しみが確実に一つ増えたし、本屋に行って 店員さんにも話しかけたくなってしまった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
前作は西武リブロ時代で、こちらはジュンク堂での話。 のっけから、大学の先生(御厨貴!)と生徒の一日書店ツアー。「書店で」本を買わない学生達の為に、だと。永江朗がツアコンだって。コレが平成だ、あと少しだけど。 客注システムがうまく機能していない背景はわかったけど、それでも、それはそちらがわの都合でしょ。個人的には本を買わずに図書館で済ますようになった一因でもあります。まあ、万引きがないお陰でオンライン書店が儲かるのだ、には膝ポンだったけどね。リアル書店は大変だ。少なくとも「情事OLの1984年」ってメモを見せられて、吹き出さない自信が私にはありません。 青山ブックセンターの倒産騒動、あったなあと懐かしい話もあれば、イザベル・アジェンデの本が自国で買えないと嘆く、チリ人のおじさんが印象的だったり。 養老孟司のトークショー、日本語の特性については目からウロコ。ジュンク堂新宿店のオープニング話、本好きにはとても興味深いと思う。「重複置き」をしないジュンク堂がクロスオーバー著者の扱いに困る話もね、ニヤリ。 あと、書店員さんには申し訳ないんだけど、再販制度維持の重要性がピンと来ない。 ジュンク堂って大分店もあるんだー。
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店長の著者が綴る書店、出版界の変化や販売の方法、書店員の奮戦記。書店の日常や、その中で起きる小さな騒動などが、ユーモアたっぷりに書かれている。困ったお客様のこと、より魅力的な棚やPOPの作り方、デジタル化が進む書店業界の事・・・。書店の舞台裏をのぞいてみませんか。
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書店という商売は、何故か神秘的で崇高で不思議な魅力を秘めている。 いつもお世話になっているジュンク堂の裏側・本音・秘密にちょっと触れられた気がする。
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書店員さんの仕事、業界ネタ、苦労、棚の作り方。一般人なので難しいところもあったけど勉強になりました。小売ならではの肉体労働と大変なお客さんなんかは共感しやすい。改めて、リアル書店含め書店員さんを応援したい! ただ、エッセイは文章に著者の人柄が出ますよね。内容は興味なかったけどこの...
書店員さんの仕事、業界ネタ、苦労、棚の作り方。一般人なので難しいところもあったけど勉強になりました。小売ならではの肉体労働と大変なお客さんなんかは共感しやすい。改めて、リアル書店含め書店員さんを応援したい! ただ、エッセイは文章に著者の人柄が出ますよね。内容は興味なかったけどこの人間味が好きだ!、って多い。この本はそこが…。 なんとなーく、文章のときどきに、高飛車?嫌味?な印象を受けました。
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巨大書店ジュンク堂の副店長さんが書店のドタバタ日常を描いたエッセイ。やっぱりリアル書店は暖かいなあ、とほっこりした気持ちになります。
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書店員にも憧れる。図書館司書にも憧れる。力仕事と、理不尽なクレーム対応がいっぱい、というのもわかっているけれど・・・棚作りのこととか、ジュンク堂とその他の書店のこだわりとか。各文学賞のこととか。本屋さんに行きたいな。 2012/5/27読了
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ホームページに感想を書きました。 「リアル書店の悲喜こもごも」 http://www.ne.jp/asahi/behere/now/newpage023.htm
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書店の作り方がわかる! ネット書店では”売らない”ことで情報統制できちゃうのでは!?と不安になる。 書評は朝日新聞がよさげらしい。あとラノベと京極が親和性あるらしい。そういわれると読者層がかぶる。 新刊と古本が一緒に並ぶアメリカパウエルの本屋が成り立っている!!本屋で原書と日本語...
書店の作り方がわかる! ネット書店では”売らない”ことで情報統制できちゃうのでは!?と不安になる。 書評は朝日新聞がよさげらしい。あとラノベと京極が親和性あるらしい。そういわれると読者層がかぶる。 新刊と古本が一緒に並ぶアメリカパウエルの本屋が成り立っている!!本屋で原書と日本語訳本をとなりにおいて売れるのも面白い。 書店で客注をしてもいつごろ来るとかは言えないこと(amazonが特殊なだけ)が分かった。ごめん本屋さん。 変な客には機械的に警備員さんでよし レイアウト図を作って棚を作ることが本屋の命。隣とのストーリーを考えながら。んで発注量を考える。どんなものを基本にするかすら店舗によって変わってくる。ほんとは作家50音順とか嫌みたい。 図書館とは逆!探すのと出会いに行くのでは発想が逆になるのかしらん。 あと図書館は購入が目的ではないから青田買いは難しい。でも興味を刺激しなくちゃ知的好奇心は満たせない。もちろん本屋だって売れなくては(他の本を呼び水にしてやるにしても)意味がない。 ラノベに関して、オタク度が強くなりすぎると普通のお客さんが逃げるから、とことんは追わない。というのはなるほどと思う。 広けれど浅いと狭いけれど深い、のバランスが全て。 理工系が苦手なのは私も同じ。理工系の中での思想や理論の本だけでなくて、実用書的なものも入れるべきとはそのとおりだのう。 社会科学系は、歴史の現代史がすぽりと抜けがち。授業でもあんまやんないし。ソ連とか。 某大型書店では新刊を平積みしたらすぐPOPをつけろ!と教育されているとのこと。徹底しているなあ。 書店発のベストセラーもいいけど、図書館発のベストセラーだってあっていいとおもうなあ。
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本が好きなら面白いです。 書店業界の裏側がわかりますから。 私も書店勤務にあこがれたこともありましたが、 読むジャンルが限られていますから。 幅広く読まないと難しいですね。 司書の仕事にもあこがれますがそれもね・・・
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