冷蔵庫のうえの人生 の商品レビュー
忙しい産婦人科医の母と15歳の娘。すれ違いの多い生活の中、二人は冷蔵庫の上にメモを残します。買い物リスト、ボーイフレンドのこと、学校のこと、おこづかいのお願い。時にはケンカしたり、面と向かっては言えなかったことを伝えることもあります。そんなある日、お母さんの身体に病気が見つかって...
忙しい産婦人科医の母と15歳の娘。すれ違いの多い生活の中、二人は冷蔵庫の上にメモを残します。買い物リスト、ボーイフレンドのこと、学校のこと、おこづかいのお願い。時にはケンカしたり、面と向かっては言えなかったことを伝えることもあります。そんなある日、お母さんの身体に病気が見つかって・・・。不安に揺れながらも相手を思いやる心が冷蔵庫のメモから伝わってきます。
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発想は面白い。が、何か足りない。結末をお涙頂戴の話にはしてほしくなかった。ウサギのピーターに、よい環境を。
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詩人が書いた作品。冷蔵庫のドアに貼り付けられた母娘のメモのやりとりだけの構成なんだけど、ページをめくる度に言葉ではない空気を感じられた。すごく大事な事、すごく重い事柄をメモのやりとりだけで語り上げるなんて、すごい作品だと思う。
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期待したほどではなかったものの、メモのやりとりの中でストーリーが浮かび上がってくるという構成はよかったです。母と娘のやりとりなので、女性として共感できる部分もありますし。でもやっぱり物語としてもう一歩深みがほしかったかな…。(2008.03.08読了)
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朝の通勤電車で読めてしまいました。 少し読むと、結末はわかってしまうのですが。。 シングルマザーで、医者として多忙なお母さんと、15歳にしてしっかりものの娘のメモのやり取りですが、強い絆と深い愛を感じます。 大人が読んでもいい本ですが、10代の娘を持つ親や、お母さんに「な...
朝の通勤電車で読めてしまいました。 少し読むと、結末はわかってしまうのですが。。 シングルマザーで、医者として多忙なお母さんと、15歳にしてしっかりものの娘のメモのやり取りですが、強い絆と深い愛を感じます。 大人が読んでもいい本ですが、10代の娘を持つ親や、お母さんに「なんかムカツク」というような10代の女の子が読んだら、泣けちゃうんじゃないかな。
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短い本ですが、急がず、ページとページの間を想像しながら呼んでほしい本です。 二人に貸しましたが、二人とも泣いたそうです。母と娘の話なので東京タワーよりも感情移入しちゃったかも。
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冷蔵庫に貼った買物メモにさえ、「大好きよ、ママ」「愛してるわ、クレア」といった言葉が入るお国柄でなければ、この本は出来なかったでしょう。 冷蔵庫に貼ったメモだけで、母と娘の愛と別れが綴られる稀有な本です。
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うっかり立ち読みで読んだら泣きました。 すれ違いばっかりで、でもお互いに関わろうっていう意思はあって、それぞれの人生があって。最後の剥がれ落ちるメモがベタだけど泣けてしょうがなかったです。
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冷蔵庫に貼られる母と娘の手紙のメモ。母は看護師?助産婦かな?(直接的な表現はない)で日々忙しい。そして、昔、離婚していて母と娘の2人暮らし。すれ違いの生活の中、冷蔵庫に貼られるメモで会話をしていく。まず、すべてメモと手紙で構成される本作、素敵な構成です。もちろん、この親子は日常で...
冷蔵庫に貼られる母と娘の手紙のメモ。母は看護師?助産婦かな?(直接的な表現はない)で日々忙しい。そして、昔、離婚していて母と娘の2人暮らし。すれ違いの生活の中、冷蔵庫に貼られるメモで会話をしていく。まず、すべてメモと手紙で構成される本作、素敵な構成です。もちろん、この親子は日常で顔を合わせて、会話をしています。だからメモとメモの間で会話が飛んだりしています。そこを想像しながら読むとまたおもしろい。
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母は娘を思い 娘は母を想うシングルマザーで産婦人科の母は忙しい、娘と顔を合わせない日も多い。娘は思春期に突入した15歳。母への反発や、恋への憧れに忙しい。そんな二人は冷蔵庫に貼るメモで日常のやりとりをする。ある日 母は乳がんに侵される…手術をし化学線治療を試みるも、病魔は容赦なく...
母は娘を思い 娘は母を想うシングルマザーで産婦人科の母は忙しい、娘と顔を合わせない日も多い。娘は思春期に突入した15歳。母への反発や、恋への憧れに忙しい。そんな二人は冷蔵庫に貼るメモで日常のやりとりをする。ある日 母は乳がんに侵される…手術をし化学線治療を試みるも、病魔は容赦なく転移する。10代の娘を一人残さねばならない母の心たるや 想像するに余る。恋愛に悩む娘にアドヴァイスすること、成長した娘の晴れ姿を見ること、そして娘が新たな命をもうけること…そうした一つ一つを全て諦めなければならない。何より、娘を見守り支えることを捨てなければならない。この小説は「地」の文章がない。全て母と娘の 冷蔵庫に貼り付けたメモで成り立つ。余分な説明がない分 読者の想像を掻き立てる。同じくらいの子を持つ母として 身体中で悲しみを感じた。
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