冷蔵庫のうえの人生 の商品レビュー
忙しく働く医師のシングルマザーと15歳の娘の、冷蔵庫に貼ったメモのやりとりだけのシンプルな構成がすごく読みやすい。二人の暮らしのすべてがメモに起こされているわけではないから想像力がかき立てられてそれもまた面白い。 そしてお母さんの淡々としていてきちんとした文体が、私の母の書く文章...
忙しく働く医師のシングルマザーと15歳の娘の、冷蔵庫に貼ったメモのやりとりだけのシンプルな構成がすごく読みやすい。二人の暮らしのすべてがメモに起こされているわけではないから想像力がかき立てられてそれもまた面白い。 そしてお母さんの淡々としていてきちんとした文体が、私の母の書く文章のようで、とても切なくなりました。女性なら、母の立場か娘の立場で深く感情移入してしまう物語だと思います。
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宇都宮南図書館 ずっと読みたかった本。 何気ない日々、避けられない出来事を言葉にする大切さ。 ガン検診。
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お母さんに、ありがとうって、きちんと言葉にして伝えようと思える本。 親子の間、近くにいるからこそ、すれ違ってしまうこと。 そんなつもりじゃないのに、ひどい言葉を言ってしまうこと。 傷つけたいわけじゃなかったのに。 後悔したくないから、今日は、ありがとうって言おうっていう気持ちになります。 久しぶりに号泣しました。
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あらすじは残念ながらすぐに予想がついてしまい、果たしてその通りになりました。感動する人と、冷める人の真っ二つに割れそうな本です。どちらかというと娘の立場の人より母の立場の人が喜びそうな本だと思いました。
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冷蔵庫に貼ったメモだけで構成されている小説。母が乳がんになって病院で亡くなってしまうまでのやりとり。「私はいい母親だったかしら?」「いい母親なんかいらない。私はお母さんの子でよかった」
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メールじゃなくて 手書きっていうのは やはりいいもんですね 買い物リストの ちょっとしたメモだって なんだって
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産婦人科医の母と娘がやりとりする、冷蔵庫のうえのメモ。それだけ。 なので読み手が背景を想像しながら読まなくてはならない。 最後はああなるんだろうなぁとわかっていても、 あのメモが出てきちゃうと。。ちょいウルウル。
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冷蔵庫に貼ったメモによる、母と娘の往復書簡。 母は乳ガンに冒され、15歳の娘はその状況を必死に受け止めようとする。 母は、娘に病気の心配をさせないように・・・。娘に家事の負担を強いていても仕事は大事で・・・。恋を知った娘が心配・・・。闘病、そして力尽きるまでの彼女の心の動きが良く...
冷蔵庫に貼ったメモによる、母と娘の往復書簡。 母は乳ガンに冒され、15歳の娘はその状況を必死に受け止めようとする。 母は、娘に病気の心配をさせないように・・・。娘に家事の負担を強いていても仕事は大事で・・・。恋を知った娘が心配・・・。闘病、そして力尽きるまでの彼女の心の動きが良くわかる。 一方娘も同様に、驚き、反抗し、母を励まし・・・そして喪失の悲しみに打ちのめされる。 クレアの詩も良かったな。
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産婦人科医の母とハイスクールに通うクレアはすれ違いの生活。 冷蔵庫にメモを貼ってコミュニケーションをとる毎日だ。 買い物のお願い、お小遣いの催促、学校のこと、恋のこと、 飼っているうさぎのピーターのこと、そして母の病気のこと… カバー字:Miranda Nicklin 装丁:th...
産婦人科医の母とハイスクールに通うクレアはすれ違いの生活。 冷蔵庫にメモを貼ってコミュニケーションをとる毎日だ。 買い物のお願い、お小遣いの催促、学校のこと、恋のこと、 飼っているうさぎのピーターのこと、そして母の病気のこと… カバー字:Miranda Nicklin 装丁:the courtesy of Paul Marsh これは期待していたぶん拍子抜けというか、 たぶん原文で読んだ方がいいと思う。 分量もないし難しい単語もそうそうないだろうし。 日本語でこんなにメモに好き好き書いてあると違和感あります笑 ストーリーとしても真剣な闘病生活と愛は伺えるけれど せっかくこれしか読者に情報を提示しないんだから その裏を書いた伏線とかが欲しかったかなぁ。 そういう技巧を狙った本じゃないとは思うけれどあまりにストレート。
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ありきたりな母と娘の話のはずだったのに。だからこそ自分とお母さんの話のように思えてきてしまう。どうしようもなく悲しくなるけどこころが温かくなる。
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