1,800円以上の注文で送料無料

冷蔵庫のうえの人生 の商品レビュー

3.8

43件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

    14

  3. 3つ

    8

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2010/03/19

大好きな石井睦美さんが、ブックトークで紹介された、という本。 冷蔵庫に貼られたメモ。 母から娘へ。 娘から母へ。 ただ、それだけで物語は展開されます。 たしかに、ただ、それだけ。 なのに、ふたりの愛情とか、いらだちとか、悲しみとか、哀しみとか、さびしさとか、いっぱい、いっぱい、...

大好きな石井睦美さんが、ブックトークで紹介された、という本。 冷蔵庫に貼られたメモ。 母から娘へ。 娘から母へ。 ただ、それだけで物語は展開されます。 たしかに、ただ、それだけ。 なのに、ふたりの愛情とか、いらだちとか、悲しみとか、哀しみとか、さびしさとか、いっぱい、いっぱい、伝わってくるのです。 すごい。 涙が、とまりません。

Posted byブクログ

2010/01/04

冷蔵庫に貼ったメモを通して繰り広げられる物語。苦しくても、生きるための普段の生活は続く。断片的だけどリアルな母子の交流が見えてくる。小6の娘も一気読みしてました。良書。

Posted byブクログ

2009/10/21

母と娘は親と子であることよりも女同士としての関係性が色濃く滲んでいるように思える 死は日常に横たわっているけれど特定の死は日常に横たわることはない 同時に特定の死は過去現在未来にもれなくついてくる 死は奪う未来とひきかえに過去を鮮やかに色付けてゆくのか 言葉がかすかな音を匂い...

母と娘は親と子であることよりも女同士としての関係性が色濃く滲んでいるように思える 死は日常に横たわっているけれど特定の死は日常に横たわることはない 同時に特定の死は過去現在未来にもれなくついてくる 死は奪う未来とひきかえに過去を鮮やかに色付けてゆくのか 言葉がかすかな音を匂いを色を見せてくれる 死がふりかえることのなかった過去をあざやかによみがえらせ色あせることすら許さない

Posted byブクログ

2009/10/17

産婦人科医の母と、その娘のひと時を綴った本。でも会話の舞台は冷蔵庫に貼りつけた「メモ」。泣いてしまいました。限りある人生、一緒に過ごす人はいつも隣に居続けられるとは限りません。家族と顔を合わせて話せる時間はなんでもないようで何にも代えられない時間です。

Posted byブクログ

2011/09/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

不覚にも号泣しました。 ダ・ヴィンチで読んであらすじ知ってたにもかかわらず。 だいぶ前の今月のプラチナ本かなにかで紹介されてて、読みたかったのですが、単行本だし・・・ということで、躊躇してました。先日、図書館で見かけて借り・・・筋としては微妙だなと思ってたのです。泣くに決まってるけど、「泣け、ここで、泣くだろ」みたいな本はそんなに好きじゃないし。 けど、忙しい母親と思春期の娘のメモのやりとりは、私がその年代だった頃を鮮やかに思い出させてくれました。あざといとは思わなかったな。冷蔵庫の上に張られたメモのやりとりのみなので、短時間で簡単に読めてしまうのですが、途中から涙が止まらず困りました。 世界の中心で愛を叫べ(でしたっけ)は苦手な私ですが、この本は好き。でも、好き嫌いは分かれるかもしれません。 でも、昔、女の子だった人、今現在、女の子な人、そして、今おかあさんな人には是非お勧めしたいです。最近のいち押し!

Posted byブクログ

2009/10/04

こちらも会社の本棚から拝借。 軽い気持ちで読んだら休憩中に泣く羽目になりました。 内容は母娘が毎朝冷蔵庫にメモを張って連絡を取り合っていてそのメモが小説になっているという設定。 中盤から自分の過去のこととすごい重なる部分があってキュッとなりました。 家族ともっと会話しようと...

こちらも会社の本棚から拝借。 軽い気持ちで読んだら休憩中に泣く羽目になりました。 内容は母娘が毎朝冷蔵庫にメモを張って連絡を取り合っていてそのメモが小説になっているという設定。 中盤から自分の過去のこととすごい重なる部分があってキュッとなりました。 家族ともっと会話しようと思う物語。

Posted byブクログ

2009/10/04

死、母。 小説として考えると、ずるい!泣かざるを得ない!っていうシナリオなんだけど、 「メメント・モリ」を考えるには心にしみすぎる。 母親がいるなら、子供がいるなら、なおさら。

Posted byブクログ

2009/10/04

クレアと母が冷蔵庫に貼っていたメモだけで構成されてる本。それが面白いと思って借りてみました。喧嘩もするけど、愛し合ってる親子です。何だかあったかいなぁって感じます。最後あたりで泣けてきました。クレアの歳も近いから、自分と置き換えて読んでみたらよけいに・・・。

Posted byブクログ

2009/10/04

すれ違いの生活が多い母と娘が互いに冷蔵庫に残していくメモで物語は進んでいく。 メモだけの構成なのでそのやりとりの中で徐々に彼女達の家庭環境や母親の仕事なんかが分かってくる。 そして、二人の別れへと物語はゆっくり進んでいく。 1分も掛けずに読める、ほんの短いメモとメモの間...

すれ違いの生活が多い母と娘が互いに冷蔵庫に残していくメモで物語は進んでいく。 メモだけの構成なのでそのやりとりの中で徐々に彼女達の家庭環境や母親の仕事なんかが分かってくる。 そして、二人の別れへと物語はゆっくり進んでいく。 1分も掛けずに読める、ほんの短いメモとメモの間には母と娘、周りの人の苦悩や逡巡があり、それを上手にサラッと書けているのは、作者が詩人ってこともあるだろう。 母を思うがために空回りする娘の行動。 治療がきつく、それを次第に許容できる余裕がなくなる母親。 俺も良く似た境遇だったのでちらっと出てくる何気ない描写にも非常に共感できた。 その気になれば30分で読めるが、1ページ、1ページをゆっくり二人を思いながら読んでほしい。 本の構成も非常に良い。

Posted byブクログ

2009/10/04

忙しく働く母親と娘が冷蔵庫のメモで会話したもののみで構成されるお話。 文字だけだから、時には勘違いもあって喧嘩もする。 だけど相手を思いやっているからこそ、冷蔵庫の上で繋がる言葉のキャッチボール。 とても心あたたまるお話です。

Posted byブクログ