虚像の砦 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
さすが真山さん。 腐ったTV業界とその周辺がよく描かれている。 主人公のような骨のある人物が業界にいるとも思われないが,腐った人物だけでえは小説にならないからな。
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・笑いをまじめな人が書くとひどい ・とは言いつつそこらへんに深くふれないからセーフ ・メディアとはこんなに熱いのか? ・地元のテレビ局でバイトしてたときはそんな感じはしなかった。 ・ローカル局とキー局の違いか? ・ただ作品としてはまぁまぁ面白い ・最強の笑いを求めると行き着くのは...
・笑いをまじめな人が書くとひどい ・とは言いつつそこらへんに深くふれないからセーフ ・メディアとはこんなに熱いのか? ・地元のテレビ局でバイトしてたときはそんな感じはしなかった。 ・ローカル局とキー局の違いか? ・ただ作品としてはまぁまぁ面白い ・最強の笑いを求めると行き着くのはどこになるんだろうか?
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放送局に勤めるニュースディレクターの風見とバラエティー番組の黒岩の二人の主人公から、放送局の実態を描いた作品。 報道にかける風見が読んでいて痛快だった。イラクでもどこでも、自ら飛び込んでいて、起こっていることをありのまま伝えることが本当の報道の姿なのではないだろうか。 また、...
放送局に勤めるニュースディレクターの風見とバラエティー番組の黒岩の二人の主人公から、放送局の実態を描いた作品。 報道にかける風見が読んでいて痛快だった。イラクでもどこでも、自ら飛び込んでいて、起こっていることをありのまま伝えることが本当の報道の姿なのではないだろうか。 また、本著は免許更新のために省庁に媚を売る放送局の経営陣の姿も著している。省庁の意向に沿うように番組内容が変更される実態を描いているが、リアルでもこういうことはあるのだと思う。日本の放送局は、省庁・政治家との距離が近すぎるため言いたいことを言えなくなってしまっているのではないか。そのため、同じようなことを言う放送局しか出ず、記者クラブのような制度もいまだに残っているのではないか。 報道というものはやはり、「権力の監視」を行うべきであって、権力が行きすぎているときに警鐘を鳴らす役割を持っていると思う。そういった報道を行うためには、今の体制ではあまりにも省庁との距離が近すぎているのではないだろうか。
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再び真山仁さんの作品 テーマはマスコミ・ジャーナリズム・報道 いまさら、マスコミとはどうあるべきなどという主張はしない。しかし、前日亡くなった筑紫哲也さんに関する特番で彼がジャーナリズムのあり方として権力の監視(watch dog)を貫くという言葉が紹介された。 戦前...
再び真山仁さんの作品 テーマはマスコミ・ジャーナリズム・報道 いまさら、マスコミとはどうあるべきなどという主張はしない。しかし、前日亡くなった筑紫哲也さんに関する特番で彼がジャーナリズムのあり方として権力の監視(watch dog)を貫くという言葉が紹介された。 戦前の日本は政府主導の情報のみが報道されるという状況があった(他の全体主義国家も同様) そこからも分かるようにマスコミの役割は重要だ。 本書のテーマの一つに以前、坂本弁護士一家殺人事件ではTBSがオウム真理教関係者に弁護士の発言のビデオを見せたことは大きな波紋を呼んだ。 また、イラク日本人拉致事件で、自己責任論によって被害者、またその家族に対する行き過ぎたバッシングが起きたりと、現在の日本の報道に関しても議論がなされた。(政治家の責任転嫁が問題になりましたね。政治家の責任放棄ともいえます。) 政治家、官僚、マスコミの関係など面白い支店で書かれており、勉強になります。3社の関係と報道精神の折り合いなど、理想と現実の間で苦しむ報道マン達の戦いに感情移入してしまいました。 今でもA新聞の左寄りっぷりなど様々な問題もあるが、マスコミには正義を貫いてほしいですね。(そもそも正義ってとの立場によってどういうようにも言えますが) マスコミに興味ある人はぜひ!
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テレビの舞台裏、政治との駆け引き、中東で起きた日本人の誘拐事件は、実際にあったあの事件を連想させ、リアリティがある。 テレビを舞台とする設定は、「ハゲタカ」にも通じる。
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内容 中東で日本人が誘拐された。 民放PTBの敏腕ディレクター・風見は、 他局に先んじて放送しようとするが、予想外の抵抗にあう。 巨大メディアの内実を暴く、衝撃作。 感想 おそらく「ドラマ化」は出来ないのではないか、と思う。 オウム真理教による坂本弁護士一家殺害事件をはじめ、...
内容 中東で日本人が誘拐された。 民放PTBの敏腕ディレクター・風見は、 他局に先んじて放送しようとするが、予想外の抵抗にあう。 巨大メディアの内実を暴く、衝撃作。 感想 おそらく「ドラマ化」は出来ないのではないか、と思う。 オウム真理教による坂本弁護士一家殺害事件をはじめ、 近年、各局で起きた「事件」を思わせるような事件を モチーフに物語は進行していく。 退屈しませんよ。
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満足。 真山さんの本は大好きです。 主人公が自分を信じる道を貫く。 青いだろうけど、この青さと熱さがなくなったら終わりな気がする。 現実の忙しさや理不尽さに流されてしまいそうになる日々に警告してくれる。 そして、闘わなきゃなって思うし。 生意気だと思われたって、正しい...
満足。 真山さんの本は大好きです。 主人公が自分を信じる道を貫く。 青いだろうけど、この青さと熱さがなくなったら終わりな気がする。 現実の忙しさや理不尽さに流されてしまいそうになる日々に警告してくれる。 そして、闘わなきゃなって思うし。 生意気だと思われたって、正しいと思う事を貫きたい。 頑張るね。 賢いだけにならないようになろう。
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テレビの存在意義って?主人公は熱くまじめな人だったけど、今、私自身がそこまでテレビに期待していない。大事な情報はテレビだけではなく、ネット、新聞、雑誌・・・あらゆる媒体から取得できるし、娯楽はテレビ以外にも楽しめる。とはいえ、今もテレビから影響を多大に受ける人間は私の身の回りにた...
テレビの存在意義って?主人公は熱くまじめな人だったけど、今、私自身がそこまでテレビに期待していない。大事な情報はテレビだけではなく、ネット、新聞、雑誌・・・あらゆる媒体から取得できるし、娯楽はテレビ以外にも楽しめる。とはいえ、今もテレビから影響を多大に受ける人間は私の身の回りにたくさんいるわけで、そういう人たちのための小説という印象。そもそもそういう人たちはこの小説を読んでない、読みたいとも思わないだろう。
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テレビマン、官僚、政治家の三つどもえの中で繰り広げられるドラマ。 一つの事件が立場によって見え方が全く異なることで、本来すべきことや「正義」の価値が三者三様の捉え方をしている、という構図を分かりやすく描いている。 その分、キャラクターの描き方が一側面のみを強調したものになってし...
テレビマン、官僚、政治家の三つどもえの中で繰り広げられるドラマ。 一つの事件が立場によって見え方が全く異なることで、本来すべきことや「正義」の価値が三者三様の捉え方をしている、という構図を分かりやすく描いている。 その分、キャラクターの描き方が一側面のみを強調したものになってしない、人間に描写が簡単に見えてしまっている嫌いがあるが、スピード感ある筆致は素晴らしいと思う。
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ハゲタカ、ハゲタカIIに続いて読了。やはり真山作品。今回も面白かった。一度読み出すとページを繰る手が止まらなくなるのは今回も同様。 自分の仕事に正面から向き合うことを思い出させてくれる。逃げてないか?妥協してないか。 真山作品を読むと仕事がしたくなる。これだからこの作者は素晴...
ハゲタカ、ハゲタカIIに続いて読了。やはり真山作品。今回も面白かった。一度読み出すとページを繰る手が止まらなくなるのは今回も同様。 自分の仕事に正面から向き合うことを思い出させてくれる。逃げてないか?妥協してないか。 真山作品を読むと仕事がしたくなる。これだからこの作者は素晴らしい。
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