ファントム・ピークス の商品レビュー

北林一光【著】

2010/03/07

ミステリーと銘打っているが、その実は少々違う、自然に対する畏怖の念を忘れないための戒めとして作者が書いた作品だと思った。この作者も自身が病気だと分かってから長野にて執筆。この作品が最初で最後の小説となっている。

2009/10/04

怖かった〜。
主人公の奥さんが山で行方不明に。その後遺体の一部が発見されるが、なぜこんな離れたところに？等不振な点が多く、関係者を困惑させる。
そんな時に同じように女性ばかりが行方不明になっていくわけですが・・・
最初のほうではちょっとホラーっぽく、そして後半に向かうにつれて現実的な問題を織り交ぜて一気に読ませてくれます。面白かった、もっとこの作者の本を読みたいと思ったけれど、この「ファントム〜」を書き上げた後お亡くなりになってしまったとか。とても残念です。

2011/09/04

圧倒的スリルで一気読み必至のクライシスノベル。これだけハマッて読む事は、なかなか無い。クライマックスの盛り上がりも凄いが、そこに至る過程も、丁寧な運びで決して飽きさせない。これは、たまらなく面白い。一級のエンターテインメント小説とは、こういう本の事だ。