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ファントム・ピークス の商品レビュー

3.5

33件のお客様レビュー

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    10

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  5. 1つ

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2011/08/08

ミステリーよりホラー色の強い作品。つくづく山や深い森は恐ろしい。この物語では関係なかったが、猿も集団になると恐そうだ。

Posted byブクログ

2011/08/07

本州にはいないはずのヒグマが長野県に現れて次々と人を襲う.始めの方はミステリーがかっているが、途中からは熊と人間との対決そしてヒグマが出現した理由の裏に隠されていた人間のエゴに焦点が絞られる.改めてヒグマがアイヌの間では神の使いとされているという偉大さを認識させられた.

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2011/07/19

北アルプスで女性の連続失踪事件の真相に迫るパニックアクションミステリー。 著者は映画会社の社員だったそうで、映画化したら盛り上がるだろう。が、小説的には…。 悪趣味な犯人判明後の犠牲者続出。さらに、いきなり登場したねえちゃんがベラベラ語って、事件の真相解決。もうちょっと推理し...

北アルプスで女性の連続失踪事件の真相に迫るパニックアクションミステリー。 著者は映画会社の社員だったそうで、映画化したら盛り上がるだろう。が、小説的には…。 悪趣味な犯人判明後の犠牲者続出。さらに、いきなり登場したねえちゃんがベラベラ語って、事件の真相解決。もうちょっと推理しろよ。

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2011/05/23

少し古い本ですが、知り合いに教わりました。実際の地名が出てくるので親近感がわきます。ストーリーもキャラクターも映画的でまさしくエンターテインメント。著者の早世が悔やまれます。

Posted byブクログ

2011/10/17

ちょっと荒唐無稽。でも常念とか開田とか、自分も足跡をつけた土地が舞台になっていたので入り込んで読めた。

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2010/03/29

ホラーでもミステリーとも違う。 系統で言えば『パニック物』らしい。 パニック映画=人々が訳も分からずどんどん殺されたり失踪したりするというイメージなんだけどこの本は印象が違う。 映像化されればどうなるのか分からないし文章だからなのかも知れないけど静かに物語は進んでいく。 事件...

ホラーでもミステリーとも違う。 系統で言えば『パニック物』らしい。 パニック映画=人々が訳も分からずどんどん殺されたり失踪したりするというイメージなんだけどこの本は印象が違う。 映像化されればどうなるのか分からないし文章だからなのかも知れないけど静かに物語は進んでいく。 事件とは関係ないかと思うような一人の女性の死から始まりその後なぜか女性が一人、また一人… 山で起こった事件だけに犯人は人間なのか獣なのか魔物なのかそれさえも分からない。 なかなか姿が見えない『犯人』だけど手がかりはあちこちにちりばめられていて… 後にそうなんだ、と気付きまたページを戻したり(苦笑) ラストがちょっとあっという間に終わってしまった感が否めないけど、主人公の気持ちは良く表されていて良かったと思う。 ただ激情に任せるだけではなくけれど捨て身になったわけでもなく。 映像化されるとグロテスクな部分もあるだろうけど山並みの綺麗な景色も楽しみかも知れない。 自然とはただ綺麗なだけじゃないし、自然との共存をどうするべきなのかも考えさせられると思う。 この作者は亡くなっていて続編が出てもおかしくない作りだったのでちょっと残念。

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2009/12/30

「怪物」が現れるパニックサスペンス小説ですが。この「怪物」は決して絵空事ではなく。しばらく前に読んだ某小説(タイトル挙げるとネタバレなので)でもあったのだけれど、実に恐ろしい「現実の怪物」なのです。まあいくらなんでもその辺にいるようなことはないだろうけど。山になんか行かないぞっ!...

「怪物」が現れるパニックサスペンス小説ですが。この「怪物」は決して絵空事ではなく。しばらく前に読んだ某小説(タイトル挙げるとネタバレなので)でもあったのだけれど、実に恐ろしい「現実の怪物」なのです。まあいくらなんでもその辺にいるようなことはないだろうけど。山になんか行かないぞっ! というわけで非常に怖かったのだけれど、純粋な「怖さ」や迫力としては以前読んだ某小説の方が上だったかな。でもこの作品のメインテーマはそれだけじゃなく。この怪物を生み出してしまったのは人間なんですよね……。

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2009/10/04

まるで2時間ドラマでも見ているような感覚。目の前に情景が鮮やかに浮かび、人物たちがそこにいて会話を交わしている。著者は映画宣伝会社に勤めていた映画畑の人だから、ドラマよりも映画を意識して書いた小説なのかもしれないけど、わたしには自分がテレビを見ているイメージの方が強かった。 舞...

まるで2時間ドラマでも見ているような感覚。目の前に情景が鮮やかに浮かび、人物たちがそこにいて会話を交わしている。著者は映画宣伝会社に勤めていた映画畑の人だから、ドラマよりも映画を意識して書いた小説なのかもしれないけど、わたしには自分がテレビを見ているイメージの方が強かった。 舞台は長野県安曇野。生駒建設に勤める三井周平の妻杳子が、半年前に山で姿を消した。その遺体が、現場だと思われる場所からずいぶん離れたところで見つかった。数日後には、またもや女性が行方不明に。この山でいったい何が起こっているのか。周平は、信州大研究室助手山口凛子とともにその謎を追う。 ひと言で言うと、パニック小説です。静かでのどかな山の風景と、そこで次々と起こる惨劇があまりに対照的で、でも決してありえない話じゃないので、ものすごくリアルなんですね。クライマックスの畳み掛けるような展開にはもう目が放せません。詳細な会話と風景描写により、まさしくこのまんま映像になりそうに思えます。惨劇シーンはCGを使うことになるだろうなとか、遺体の様子は本の描写をそのまま映像にはできないだろうなとか、配役は誰かなとか、いろいろ想像しちゃいますね。 わたくし個人的には、この謎の正体は意外なものではありませんでした。そのせいかその恐怖感にいまいちピンときてなかったんですが、ネットで写真を見たら恐ろしくなってぞっとしました。こりゃ怖いわ。 著者は2006年に癌で亡くなっており、本書が著書一冊目。映画宣伝会社を退社して長野で執筆活動を始め、2000年に「瞑れる山」で第7回ホラー小説大賞最終候補、2005年には「幻の山」(本書)で第12回松本清張賞最終候補、だそうです。次回作を書き進めていたさなかに他界されたとは、さぞ無念だったことでしょう。でも一方で、故郷の長野で執筆活動ができ、死後とはいえ著書が1冊出ただけでも幸せだと思っていらっしゃるかもしれないなと思ったりもします。 本書はももさんにご紹介いただきました。これも紹介がなかったら読んでなかったかも。映像化されるのかどうかわかりませんが、著者のためにも映像化されるといいな。そのときにはぜひ見てみたい。おもしろかったです。ももさん、ありがとうございました。 読了日:2008年4月13日(日)

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2009/10/04

ダヴィンチのオススメ。45歳の若さで他界した著者の遺作。半年前に失踪した妻の頭蓋骨が山中で発見される。 絶望する周平であったが、その数日後、再び女性が山中で行方不明になる。不可思議な失踪事件が相次ぐこの山には何が潜むのか。ファントムピークス『魔の山』というタイトルからはこの山に何...

ダヴィンチのオススメ。45歳の若さで他界した著者の遺作。半年前に失踪した妻の頭蓋骨が山中で発見される。 絶望する周平であったが、その数日後、再び女性が山中で行方不明になる。不可思議な失踪事件が相次ぐこの山には何が潜むのか。ファントムピークス『魔の山』というタイトルからはこの山に何が潜んでいるか分からないし、ここでその正体を明かすのは著者の望むところではないと思うのでボカし系で。複数の視点から恐怖を伝えるのが上手い作家だと思います。魔に襲われた人々の視点、愛する人が行方不明になった人の視点、山に住む住人。それぞれの恐怖と、その温度の違いがなかなか面白かったとは思います。ただ、若干恐怖が足りなかったなぁと思います。

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2011/07/31

読書完了日2008年04月04日。表紙から「これおもしろそう」と思って手にとった本でしたが、かなり楽しかったです。実際にあったら怖い話ですし、なさそうでありそうな感じがなんとも恐怖心を煽ります。

Posted byブクログ