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ほしのはじまり の商品レビュー

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32件のお客様レビュー

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    11

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2023/01/04

懐かしい〜! 小学生の頃手当たり次第に読んだ あれやこれやと再会。 結構覚えてる。 殿様の日がなんだか好きで、 他の本を売った時もこれだけは手元に 残したので、トリをつとめていて嬉しい。

Posted byブクログ

2022/10/10

学生時代にほぼ読んだ星新一作品だが、エッセイは 記憶の限り初読み。 大人びた作品の数々は、新井素子さんのおっしゃる通り、何十年経過しても全く古くならず違和感が無い。古くなりそうな分かり辛い箇所は、手を入れ直していたのか! 「ブラッドベリに熱をあげていた」に、嬉しくなった。

Posted byブクログ

2022/08/31

土瓶さんの紹介で星新一ショートショート集を紐解きました。ありがとうございます。 初めて星新一のエッセイを読みました。厳選されているだけあって素晴らしいものであり、主にはそれに沿って厳選された作品を、更に厳選して読み終えました。 昭和32年30歳、星新一は父親の星一の跡を継いだ...

土瓶さんの紹介で星新一ショートショート集を紐解きました。ありがとうございます。 初めて星新一のエッセイを読みました。厳選されているだけあって素晴らしいものであり、主にはそれに沿って厳選された作品を、更に厳選して読み終えました。 昭和32年30歳、星新一は父親の星一の跡を継いだ会社を潰して仕舞い、その後は読書と碁と映画とバーの、やさぐれたにしてはかなり気品に満ちた1日を送っていたそう。その頃初めてショートショート紛いの短編を作る。「セキストラ」である。ある電気性処理の出現が世界を変えるという話。それが江戸川乱歩の目に止まり文壇の世界に入ってゆく。この短編を気に入らなかった星新一はやっと「ボッコちゃん」を書いて自らの方向を確かめたのだそう。 バーで高見順と知り合い、それが作家と直に話した最初という。1945年「敗戦日記」から12年が経っている。高見順とはUFOの話ばかりしていたという。なんか不思議な気がする。父親の星一の「三十年後」(1918年大正7年発行)というSF?の話をエッセイに書いている。都市の交通はヘリコプター、動力は電気や太陽エネルギー、睡眠中学習も実現、なんか、星新一の1970年の脅威の未来小説「声の網」の前哨戦のような気さえする。 「いいわけ幸兵衛」という作品がある。遅刻しても言い訳がとても上手く憎まれない。やがてその才を見込まれて社長について仕舞う。途端に言い訳する相手がいなくなり、消沈しているところに、会社破綻詐欺にあったことがわかる。債権者を前に幸兵衛は突然生き生きとするという筋‥‥。自らの体験といえば良いのか? 土瓶さんから「くまさんなら、楽しんでもらえるかも?」とお薦めされたのが『殿さまの日』という、短編と中編の真ん中のような作品でした。ある日起床したお殿様が、一日の業務を過ごしながら一生を回顧するような作品。卯の刻とは言わず6時と表現しながら、現代感覚で淡々と制約多く、楽しみ少ない10万石東北外様大名の生活を描写している。ただそれだけの小説。土瓶さんの慧眼通り、「ユリシーズ」が「マドレーヌの味が一生を描き出す」ように「朝の二度寝の枕の感触が封建制度の一断面を見事に描き出す」とても学びのある小説でした。因みに枕はかなり堅いのか、上に紙がのせてあって、ごわごわと肌に当たるのだそう。蕎麦枕にすればいいのに、というのは現代庶民の感覚なのでしょうか? ついつい上場一部社長を経験した数少ない作家の一人としての星新一の感想を述べてしまいましたが、当然他の切口は無数にあるように思われます。

Posted byブクログ

2022/08/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

SFショートショートといえば言わずと知れたこの人、星新一さんです。なんと生涯をかけて執筆したショートショートは1001編。 その中で、星さんに見いだされたSF作家の新井素子さんが選りすぐった54編を載せたアンソロジー。 あとがきを書かなかった著者の珍しいエッセイに加えて、新井素子さんの解説も付いています。 いったいどうやって星新一は星新一になったのか、あれだけの膨大な作品はどうやって生み出され、何にこだわって書いていたのかなどかがわかります。   何篇かは読んだことがあるような気がしますが、確実に覚えていたのは「殺し屋ですのよ」だけ。 タイトルが秀逸ですよね~。これ以外にない感じです。 「おーい、でてこーい」も薄っすらと読んだ気が。   4か月くらい前にBOOKOFFで爆買いしたときにたまたま目に入った1冊でした。   ショートショートって有難いですよね~。 朝の忙しいときにも1本読んでから出れる。 なにかの合間にも手軽に読める。 気分を変えたいときにも重宝しました。 すこしずつ読み、2か月くらいかけて読了しました。   ショートショートのイメージが強い星さんですが長編もあるそうで、このアンソロジーには短編集なので載ってませんが、解説の新井素子さんによると「実は、『声の網』って、私の、モスト・フェイバレット星新一なんです」とのこと。 「モスト・フェイバレット」の意味はわかりませんが(笑)なんだか凄く推していそう。 たしか「声の網」ってブグログでも評価高かったような。今度読んでみようかな。   子供のころのわたしの宝物は、マンガ雑誌の懸賞で幸運にも特等を当てて手に入れたポケットラジオでした。 よく布団に入ってから寝たふりをし、親が眠りについてから布団の中でボリュームを絞って耳に当てて聴いていました。 特に深夜の短いラジオドラマが大好きで、その頃のことが懐かしく思い出されましたね。   ここから先は完全にネタバレになります。 1番印象に残ったのは「鍵」という作品でした。 ある男が鍵を拾い、その鍵に合う鍵穴を捜し続けるという話しなんですが、その男は、生涯をかけて外国にまで出かけて鍵に合う何かを探し続けます。しかし、見つけることはかないません。 とうとう男はその鍵に合う鍵穴のついたドアを作ることを思いつき、実行します。 念願かなった男は喜んで鍵でドアを開けます。 すると、そこから幸運の女神が現れました。 女神は言います。 「あの鍵はわざと落として置いたもの。さあ、どんな幸運をお望みになる。お金でも地位でも、すばらしい恋でも、輝かしい栄光でも、お好きのものをおっしゃってちょうだい。不老長寿や若がえり以外なら、なんでもかなえてさしあげるわ」 鍵を探し続けて年老いた男は、しわがれた声で答えます。 「なにもいらない。いまのわたしに必要なのは思い出だけだ。それは持っている」   こういう話しなんですが、男の言う思いでとは、あの鍵とともに鍵穴を探し続けた日々のことです。 でも、この最後の一文はこうして欲しかった。   「……もう、手に入れたよ」 男は満足げにしわがれた声でいうと、女神を無視し、鍵穴のついたドアをいつまでもうっとりと眺め続けた。   わたしはなんて傲慢な読者でしょうか。 あろうことか著者の作品の書き換えを望むなんてね(笑)

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2022/02/02

星新一作品全然古くならないのすごい。 小中学生のときは気づかなかったけど、一文が短くて、漢字とかななのバランスが読みやすい。目が泳がない… 10年以上振りなのに5行くらい読むと「あ〜!この話!」って思い出せるのも衝撃だった。 小説以外を読んだことがなくて星のくずかごがとても新...

星新一作品全然古くならないのすごい。 小中学生のときは気づかなかったけど、一文が短くて、漢字とかななのバランスが読みやすい。目が泳がない… 10年以上振りなのに5行くらい読むと「あ〜!この話!」って思い出せるのも衝撃だった。 小説以外を読んだことがなくて星のくずかごがとても新鮮だった。まさかどんなふうに作品が作られてるかを知ることができるなんて! エッセイ?月報?なのにどこかショートショートらしくもあり、、、不思議、、、 大人になって読む星新一、印象がまた変わっててとても面白かった。

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2019/07/23

ショートショートも一気にここまで沢山読むと若干疲れる。むしろ星新一さんの雑感シリーズや巻末の最相葉月さん新井素子さんの対談などが興味深かった。

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2018/06/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ショートショート54編+雑誌エッセイ数編。 量が多いので印象に残ったの3つ抜粋。 ・「ボッコちゃん」 ロボット→ロボッ娘→ボッコちゃんなのかなあ。美しいがポンコツロボのボッコちゃん。 「足元に残った酒を・・・」の時点で「マスター!!」と叫びたくなって、この辺、高級料亭とかでもあったなあとか思っていたらこれがオチに。やるせないラストだけど倦んだっぽいマスターにはお似合いだったかもしれないとも思う。 ・「殉教」 死者と話せるラジオが世界中の人々の手を巡る。超怖い。自分だったらどうするかな、後から行くよ、じゃ駄目だろうか。そして誰も信じない人の世界も早々に行き詰まりそう。逝くも残るも超怖い! ・「殿様の日」 泰平の世のお殿様の日常が思考停止気味に語られる。レール上を鈍行で走るだけの、すっごいつまんない話なんだけど、そういうお前はどうなんだと暗に問われてるようでヒヤッとする。うだうだせずに行動せねば、と焦らせる1編。 総評 「ショートショートだから行けるっしょ」っと軽く見てたら結構時間かかった。殿様のなんてまだあんのかよ、てくらいだし。抜粋したのは暗めの話ばっかだけど、ほのぼのぽいのとかしんみりするのとかテイスト色々で満腹感あり。そして星新一って慧眼だなぁと。とにかくたくさんあるので、少しづつ読み足して行けたらいいなあと。

Posted byブクログ

2018/04/13

1つ1つのお話が短いので、寝る前に毎日少しずつ読んでいます。 泥棒や殺人が気軽にぽんぽん出て来ますが、 犯行の動機やトリックなんかはあっさりと流して、 特殊な職業(?)だからこそ起きる面白い状況をネタにした小話集。 落語を聞いているような感覚になります。

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2015/12/17

帯文:”星チルドレンの旗手・新井素子が選ぶショートショートの最高傑作54!!” ”54の星があなたのなかで永遠に光る” 目次:はじめに 新井素子、#1 スタイリッシュ! #2 スラップスティック!? #3 たいへんなお仕事、#4 神さまのニガワライ、#5 平熱の抒情、#6 よい...

帯文:”星チルドレンの旗手・新井素子が選ぶショートショートの最高傑作54!!” ”54の星があなたのなかで永遠に光る” 目次:はじめに 新井素子、#1 スタイリッシュ! #2 スラップスティック!? #3 たいへんなお仕事、#4 神さまのニガワライ、#5 平熱の抒情、#6 よい終末を! #7 終わりなき日常を生きる

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2015/03/17

なじ■ 星新一をたっぷり堪能できる大ボリュームで 読み終えて非常に満足でした! 改めて本当に凄い人だ…と深く感じまくりでした。 ちょっと脳が疲れてきたかな…というあたりに 単行本初収録のエッセイが挟まっていて 個人的に気分転換に良かったです。 ショートストーリーのメイキング(...

なじ■ 星新一をたっぷり堪能できる大ボリュームで 読み終えて非常に満足でした! 改めて本当に凄い人だ…と深く感じまくりでした。 ちょっと脳が疲れてきたかな…というあたりに 単行本初収録のエッセイが挟まっていて 個人的に気分転換に良かったです。 ショートストーリーのメイキング(的なもの)など、 エッセイ内容も興味深かった。

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