自分の感受性くらい 新装版 の商品レビュー
本屋さんで見たときから、なぜか、どうしても欲しくなった本。初めて買った詩集。 お気に入りは「自分の感受性くらい」「知命」「友人」「殴る」 センチメンタルな気分になっているとき、励ましの言葉とか歌を求めがちだけど、茨木さんの詩は、言葉の勢いや圧が強くて、叱られているようにも感じる。...
本屋さんで見たときから、なぜか、どうしても欲しくなった本。初めて買った詩集。 お気に入りは「自分の感受性くらい」「知命」「友人」「殴る」 センチメンタルな気分になっているとき、励ましの言葉とか歌を求めがちだけど、茨木さんの詩は、言葉の勢いや圧が強くて、叱られているようにも感じる。今まであまりよくわかっていなかったけど、本を読んでヒリヒリするって、こういうことなのでしょうか? 「自分の感受性くらい」が特にそう。でもなぜか鬱陶しくない。 もっともっとこの人が生み出した詩を読みたい。そんな気持ちになりました。
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何年も前に手にした詩集が、先日書店に並んでいるのを見て、背筋がぞわっとした。アノ本ハ持ッテイル。「ぱさぱさに乾いた心」に、この言葉の浸透力はヤバい。「みずから水やりを怠っておいて」何をいまさら、だが。
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最近、この詩とよく出会う。胸のどまんなかに真っ直ぐ飛んでくる。 ぱさぱさに乾いてゆく心を ひとのせいにはするな みずから水やりを怠っておいて ◻ 初心消えかかるのを 暮しのせいにはするな そもそもが ひよわな志にすぎなかった ◻ 自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ #...
最近、この詩とよく出会う。胸のどまんなかに真っ直ぐ飛んでくる。 ぱさぱさに乾いてゆく心を ひとのせいにはするな みずから水やりを怠っておいて ◻ 初心消えかかるのを 暮しのせいにはするな そもそもが ひよわな志にすぎなかった ◻ 自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ #自分の感受性くらい #茨木のり子 #読書記録
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この前に読んだ戦争の詩集が頭をよぎる。「自分の感受性くらい」の表題作も印象が強くて頭に残っている。 でも、他の詩は特に知らないので、詩集を手にとってみた。 詩というよりは、呼びかけというか、叫びというか、エッセイでは弱いし、主張というべきか。言葉は難しくなく、意味もよくわか...
この前に読んだ戦争の詩集が頭をよぎる。「自分の感受性くらい」の表題作も印象が強くて頭に残っている。 でも、他の詩は特に知らないので、詩集を手にとってみた。 詩というよりは、呼びかけというか、叫びというか、エッセイでは弱いし、主張というべきか。言葉は難しくなく、意味もよくわかるし、絵本とか物語とかそういうような詩とはかけ離れていて、力強い、言葉。
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大学時代に友人が持っていた詩集。夢抱いて入りながらも現実に流され当初の志を貫けるか危うくなっていた自分にとって、表題作「自分の感受性くらい」の一節、 「初心消えかかるのを 暮らしのせいにはするな そもそもが ひよわな志しにすぎなかった」 は心に突き刺さるものでした。この他にも...
大学時代に友人が持っていた詩集。夢抱いて入りながらも現実に流され当初の志を貫けるか危うくなっていた自分にとって、表題作「自分の感受性くらい」の一節、 「初心消えかかるのを 暮らしのせいにはするな そもそもが ひよわな志しにすぎなかった」 は心に突き刺さるものでした。この他にも 「ぱさぱさに乾いてゆく心を ひとのせいにはするな みずから水やりを怠っておいて」 「駄目なことの一切を 時代のせいにはするな わずかに光る尊厳の放棄 自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ」 と、自分や世の中に甘え流されそうになるときに、厳しくいさめてくれる言葉に溢れています。 「汲む 〜Y.Yに〜」には 「初々しさが大切なの 人に対しても世の中に対しても 人を人とも思わなくなったとき 堕落が始まるのね 堕ちてゆくのを 隠そうとしても 隠せなくなった人を何人も見ました」 「あらゆる仕事 すべてのいい仕事の核には 震える弱いアンテナが隠されている きっと……」 この詩のことばのままなのですが、これらの言葉に私はどきんとしたものです。深く悟れているかはいまだ自身がないのですが、不惑に近づき20代とは仕事環境はじめ見える世界も大幅に変わった現在でも、これらの言葉を大切に、弱いアンテナをコアに持つような仕事を大事にしていきたいと思っています。
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やっぱり表題作が印象的。 自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ 他にもドキッとする言葉が満載。
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凛として、厳しくて、美しい詩集。 むかし学校で、他のクラスがつかった教室におきっぱなしになっていたプリントに印刷されていた「自分の感受性くらい」をみつけた。 それまで詩は教科書でくらいしか読んだことがなくて苦手意識があったけれど、これはすんなり入ってきた。 それが茨木のり子の名...
凛として、厳しくて、美しい詩集。 むかし学校で、他のクラスがつかった教室におきっぱなしになっていたプリントに印刷されていた「自分の感受性くらい」をみつけた。 それまで詩は教科書でくらいしか読んだことがなくて苦手意識があったけれど、これはすんなり入ってきた。 それが茨木のり子の名前をしった最初だったと思う。 実は「わたしが一番きれいだったとき」もなにかで読んだことあったけど。 それから新聞で「倚りかからず」を見て、この本にたどりついた。 名前を忘れてもであうたびに気になるってことは、必要だってことだ。
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カウンセラーの先生から聞いた言葉。 「自分の感性ぐらい自分で守れ ばかものよ』 インパクトあったな。 本がでてるのは、知らなかった。 読みたい!
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表題「自分の感受性くらい」を含めた作品20篇を収めた詩集。 何事も心の持ち様。厳しくも温かい作者の言葉はくさくさした気持ちを冷まし、自身を冷静に見つめる指標になります。 定期的にこの本を開き原点回帰したい。また、自分にも周りにも気持ちが塞がっている時は特に、この本に戻ってきたい...
表題「自分の感受性くらい」を含めた作品20篇を収めた詩集。 何事も心の持ち様。厳しくも温かい作者の言葉はくさくさした気持ちを冷まし、自身を冷静に見つめる指標になります。 定期的にこの本を開き原点回帰したい。また、自分にも周りにも気持ちが塞がっている時は特に、この本に戻ってきたい。
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だめなことの一切を 時代のせいにはするな わずかに光る尊厳の放棄 自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ その通りです。ほんとうに、その通りです。そして戦争の時代をくぐり抜けてきた方の言葉だからこそ、説得力がある。 こんなに叱咤されても世界に惑ってしまうわたしは本当に愚か...
だめなことの一切を 時代のせいにはするな わずかに光る尊厳の放棄 自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ その通りです。ほんとうに、その通りです。そして戦争の時代をくぐり抜けてきた方の言葉だからこそ、説得力がある。 こんなに叱咤されても世界に惑ってしまうわたしは本当に愚かで弱い。
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