少し変わった子あります の商品レビュー
ここは美しい孤独の生まれる場所、とオビにある。目次は8行。少し変わった子あります、もう少し変わった子あります、ほんの少し変わった…。大学の先生である「私」が予約のたびに場所の変わる名前のない店で、店を出れば二度と会うことのない毎回異なる初対面の若い女性と、とても静かに食事をする話...
ここは美しい孤独の生まれる場所、とオビにある。目次は8行。少し変わった子あります、もう少し変わった子あります、ほんの少し変わった…。大学の先生である「私」が予約のたびに場所の変わる名前のない店で、店を出れば二度と会うことのない毎回異なる初対面の若い女性と、とても静かに食事をする話が8話。が、そのまま連作短編集という訳でもない。短い時間に二人だけで交わす会話は、その時々の私に意表を突いた気づきや癒しをもたらしてくれる。が、いい話を聞いたからでも、ましてやパパ活でもない。西島大介の表紙イラストは少し違ったか。
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なんともとりとめのない、不思議なお話でした。 確実に言えるのは、いままでの森作品とは明らかに違う。 これまでは、一貫して理系的な冷徹さが根っこにあったと思います。 しかしこの作品からは、その冷徹さが意図的に排除されているように感じました。 なんというか、「文系から見た理系」的な感...
なんともとりとめのない、不思議なお話でした。 確実に言えるのは、いままでの森作品とは明らかに違う。 これまでは、一貫して理系的な冷徹さが根っこにあったと思います。 しかしこの作品からは、その冷徹さが意図的に排除されているように感じました。 なんというか、「文系から見た理系」的な感じ。 しかしながら、本作は間違いのない森作品でもあります。 器の形、外観はこれまでと大きく変わっています。 その代わりというか、中身の部分はこれまで以上に濃厚になっていたように思います。 Essayなどで書かれてきた、森博嗣という価値観や視点。 それを物語の勘所に、絶妙な感覚でもって配置されていった感じです。 そして本作での見所は、その空気感にもあると思います。 基本的に、一対一での「対話」によって、物語は構成されています。 閉ざされた空間で、食事をする初対面の男女。 時には会話し、時には沈黙する。 思い話もあれば、軽快な話もある。 このなんとも言えない不思議な空気感というのも、新しいなあと。 そして、「綺麗に食事をする」というのは、やはりcharm pointになりうる。 そのことを、本書を読んで改めて思いました。 こう、日常的な仕草というのは、その人の本性を簡単に暴きだすと思っています。 その中でも、食事という行為は、もう見事なまでに本性が現れると思います。 マナー的なものではなく、もっとこう、「食事」に向かう姿勢というか。 ご飯を食べる姿が綺麗な人というのは、生き様が綺麗な人と言っても過言じゃないと思います。 まーなんというか不思議な作品でした。 「森ミステリィ」を期待して読むと、ちょっと肩透かしかもしれません。 けど、「森作品」を期待して読むのであれば、大満足出来るかと思います。 行ってみたいな。この料理店。
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不思議だけど夢中になる気持ちはちょっとわかる。 私はほんの少し変わった子がすき。 どきどきフェノメノン的なイメージで読んだから、なかなか予想外でよかった。
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ひとりでしか入れない料亭で初対面のきれいな所作で食べる女性とごはんを食べる。 流動的な思考。消えた後輩の謎。 C0293
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んー…微妙ですねぇ…別に読まなくたっていいじゃないか、というような短編集でした…が、まあ、森氏独特の雰囲気みたいのは相変わらず健在ですねぇ…社畜死ね!! ヽ(・ω・)/ズコー まあ、でもあまりミステリはしていないような気が致しますねぇ…てか、これ、文春に載ったんですかね??...
んー…微妙ですねぇ…別に読まなくたっていいじゃないか、というような短編集でした…が、まあ、森氏独特の雰囲気みたいのは相変わらず健在ですねぇ…社畜死ね!! ヽ(・ω・)/ズコー まあ、でもあまりミステリはしていないような気が致しますねぇ…てか、これ、文春に載ったんですかね?? なんとなく普通の小説というか、純文学っぽい雰囲気も漂っていますからねぇ… いやー…特にこれといった感想はありませんが、所々に森氏の生きる思想といいますか、人生観みたいなのが滲んでいるような気が致しましたねぇ…さようなら。 ヽ(・ω・)/ズコー
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読んでるうちに、変わった子ってこの先生のこと?って思うようになった。 後半まで読み進めたが返却期限が来てしまったのでまだ途中。 最後どうなるんだろう?
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一回読んで『?』となったが読み返して妙に納得した。 自己の流動性がそのまま再現されたストーリー。 ミステリ調なのでオチを期待していたがおそらく作者が伝えたいことはそこではなかろう。 『食べる仕草がその人間の生き方を表す』からこそ表面的な食事の作法に気をつけることなく生き方を正そ...
一回読んで『?』となったが読み返して妙に納得した。 自己の流動性がそのまま再現されたストーリー。 ミステリ調なのでオチを期待していたがおそらく作者が伝えたいことはそこではなかろう。 『食べる仕草がその人間の生き方を表す』からこそ表面的な食事の作法に気をつけることなく生き方を正そうと思った。 一旦箸をおいて話し始めるような程よい緊張感のある食事を、 もう何年もしていないし、したことがないような気さえする。
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森博嗣氏の本は初めて読んだ。 これ、すごくおもしろかった!! タイトルと表紙の絵を見て「変わった子供」の話なんだろうと予想していたら全く違っていた。タイトルはまだしも、この表紙の絵は本当に子供みたいで今ひとつと思うのは私だけ??文庫版の表紙のほうがいい。 話の流れにはすぐに引...
森博嗣氏の本は初めて読んだ。 これ、すごくおもしろかった!! タイトルと表紙の絵を見て「変わった子供」の話なんだろうと予想していたら全く違っていた。タイトルはまだしも、この表紙の絵は本当に子供みたいで今ひとつと思うのは私だけ??文庫版の表紙のほうがいい。 話の流れにはすぐに引き込まれました。 全体を通して「孤独」がテーマになっている。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
森博嗣の連作短編集。 一話ごとに見ると悪くない。 舞台設定も素敵だし、文章の雰囲気も私は好き。 ただ、物語るのではなく、メッセージをそのまま語ってしまっている部分も多いように思う。 連作として見ると、登場人物「荒木」の魅力がもっとあると良かった。 あと、正直、また叙述トリックかよ……って思いました。 色々書いたけれど、そんなに悪くない作品。 森博嗣に対して厳しめなのは期待が大きいからです。
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行方不明になった友人。 消息がわかるかとも、教授は友人が過去に話していたお店に向かう。 友人の消息は分からない。 見ず知らずの女性と食事をする不思議なお店。 女性は毎回異なり、二度と会うことは無い。 特に何が起こるわけではない。 しかし行くたびに何か思うところが出てく...
行方不明になった友人。 消息がわかるかとも、教授は友人が過去に話していたお店に向かう。 友人の消息は分からない。 見ず知らずの女性と食事をする不思議なお店。 女性は毎回異なり、二度と会うことは無い。 特に何が起こるわけではない。 しかし行くたびに何か思うところが出てくる。 果たしてこれはどういう気持ちからなのであろうか。。。 私は……こんなお店に行ったら欲求不満になりそうだ(違) 『スカイ・クロラ』が殺伐を謳ったのなら、この本が表しているのは何だろうか。作風は大きく異なる。 漠然とした不安を持たされ恐怖を感じる人もいるかもしれない。 淡々とした運びに虚無に陥る人もいるかもしれない。 押しつけられないかわりに、感想も人それぞれだと思われる。 個人的には『スカイ・クロラ』のほうが好きだったな。
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