ウェブ時代をゆく の商品レビュー
ウェブが進化し、コミュニケーションや組織のあり方が変わろうしているこれからの時代にどう生きるか、どう楽しむかを作者の視点を踏まえ捉えた一冊でした。キャリアに悩んでいる人には参考になる一冊です。非常に印象的だった言葉は、「正しいときに正しいところにいる、突き詰めると誰かの心に印象を...
ウェブが進化し、コミュニケーションや組織のあり方が変わろうしているこれからの時代にどう生きるか、どう楽しむかを作者の視点を踏まえ捉えた一冊でした。キャリアに悩んでいる人には参考になる一冊です。非常に印象的だった言葉は、「正しいときに正しいところにいる、突き詰めると誰かの心に印象を残し、その誰かから誘われる能力を磨くことが重要だ」という一部でした。チャンスは訪れるものではなく、アンテナを張って呼び込むものなんですよね。 本書の中で、「新しい仕事」について取り上げられています。具体的なイメージは分かりにくいものでしたが、少なくとも新しい仕事は、面白さがある反面、将来が読めないリスクがある。それをどう感じれるかが大切なんですよね。そんな「新しい仕事」の世界の中でのリーダー像を本書では、このように表現していました。徹底的にひとつのことを追求し、そのマインドに共感しバーチャルにチームが形成され、何かが出来ていくこと状態を形成できる人材。この人材像にぼんやりですが共感できました。
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これからの未来にとても大きな希望を持たせてくれる、前向きな本だった。 筆者の前著の「ウェブ進化論」が現状分析に重点を置いていたのに対して、この「ウェブ時代をゆく」は、この環境下でどのような働き方をするべきなのか、という極めて実践的な内容になっている。 福沢諭吉が「西洋事情」と対に...
これからの未来にとても大きな希望を持たせてくれる、前向きな本だった。 筆者の前著の「ウェブ進化論」が現状分析に重点を置いていたのに対して、この「ウェブ時代をゆく」は、この環境下でどのような働き方をするべきなのか、という極めて実践的な内容になっている。 福沢諭吉が「西洋事情」と対にして「学問のすすめ」を書いたとすれば、梅田氏は「ウェブ進化論」と対にして本書を書いたのだといえる。 将棋棋士の羽生さんが言う、「学習の高速道路理論」は、「インターネットによって誰もがものすごいスピードで、ある地点までは到達することが容易になったけれども、その先には大渋滞が待ち構えている」というものだった。 そのような時代に、梅田氏が提唱するのは、修練を重ねてその大渋滞を真っ向から突破する「高く険しい道」を突き進むか、高速道路を下りて前人未到の「けもの道」を歩くか、という2つの選択だ。 それぞれの選択について、今の時代には、「個人の力」や「小さなコミュニティの力」でどこまでのことが可能かということが、具体例を豊富に交えて語られている。 また、本書では、ベンチャー企業や中小企業で働くメリットだけでなく、大企業のメリットも語られていて、どういう人材が大企業に向いているか、ということも詳しく考察されていて、その点も、多くの人に客観的に自分の生き方を考える材料となるだろうと思う。 良い本というのは、ただ現状の観察に終始する本ではなく、読者が今何をすればいいかを示唆し、実際に行動を起こすモチベーションを与えてくれる本だ。その意味で、この本は、まれに見る良書だった。 検索エンジンの構築過程で「広告費の価格設定」における「根拠のなさ」というビジネス上の大鉱脈に、グーグルはぶち当たった。依頼「存在理由」をスケール大きく追求していくための原資を得るべく、広告産業の覇権を希求するようになった。そう考えるべきなのである。(p.42) 私は「オープンソース・プロジェクトも、成功するものと失敗するものがあるよね。その差は何だと思う」と尋ねた。「成功するかどうかは、人生をうずめているやつが一人いるかどうかですね」と彼は端的に答えた。(p.66) 私も、外部からの投資を受けず、公開や企業売却も全く考えず、会社は自分が「好きなこと」を「やりたいように続けていく」ための枠組みであって、それ以上でもそれ以下でもない。「こうすれば成長できるかもしれない機会」という可能性は、スモールビジネス・オーナーにとってそれほど重要な要素ではないのである。(p.75) 荒唐無稽ながら私はホームズにおける何がいったい自分へ強い信号を発しているのかを徹底的に自問してみることにした。その結果見えてきた自分の志向性とは、「ある専門性が人から頼りにされていて、人からの依頼で何かが始まり急に忙しくなるが、依頼がないときは徹底的に暇であること」だった。(p.122) 極端に言えば、学生に向かって「おい、誰かきちんとこの講義を録音・撮影して、ネットで公開しておいてくれ」と言うだけで、収録は学生が手持ちの機器に、公開は「iTunes U」のようなプラットフォームに「ただ乗り」できる。世界中の学校が講義を収録して公開しようという意思さえ持てば、MITのように大きなコストをかけずとも、瞬時に公開内容をネット配信できるインフラが整ったということなのである。(p.150)
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けものみちに入り込みすぎて所在不明になった時は山を上へ上へと上ります。自分の位置・座標軸を確かめに行きます。今の時期にこうした本がでるのが素直にうれしいです。多くの人に読んで欲しいです。背中を押してくれる新書です。
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なるほどなと思ったことがいくつかあったので、 考えたことメモしときます。 格差社会という取り上げられ方が最近多い。 1000万人ぐらい、文章書いたり、音楽作ったり、画像編集したりという感じで、表現したがりの人が日本にはいて、 ブログや、youtubeで発表の場...
なるほどなと思ったことがいくつかあったので、 考えたことメモしときます。 格差社会という取り上げられ方が最近多い。 1000万人ぐらい、文章書いたり、音楽作ったり、画像編集したりという感じで、表現したがりの人が日本にはいて、 ブログや、youtubeで発表の場が増えてきていることが今後の活力につながるんじゃないか。 これを意識するのとしないのとでは、きっと何が楽しいと思うかが根本的に違ってくる気がする。 よく、「いまは面白い時代に生きてる」という考え方がある。論理的に整理してから行動にうつすよりも、とりあえず手を出して見ることができるほうが、面白い時代には面白く生きることが出来る気がする。 ある程度のところまでは、高速道路を走るようにいろいろなことを経験できるのだから。悩むのは渋滞してからでよい。確かにそう思う。
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ものすごく前向きにさせてくれる本。これからの自分の向かっていく道がわくわくしてきます。けものみちも悪くない。 2007/11/28
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イマイチ前作のような熱気があまりなく、価値観の押し売りという印象が強い。まぁ、著者はリスクをとり、成功した人なので、自分の人生はよいものだったのだろうが。。。
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結局のところ 「好きなものを見つけて、それに没頭せよ」 と言っているんだと思った。 これはウェブ時代だろうがなんだろうが、これができたら人生勝ちみたいな話しでかなり普遍的な真理だと思う。 ただ、今の時代「好きなもの」を見つけるためにも、「好きなもの」を見つけたあとも、「無料の...
結局のところ 「好きなものを見つけて、それに没頭せよ」 と言っているんだと思った。 これはウェブ時代だろうがなんだろうが、これができたら人生勝ちみたいな話しでかなり普遍的な真理だと思う。 ただ、今の時代「好きなもの」を見つけるためにも、「好きなもの」を見つけたあとも、「無料の情報インフラ」がすべての人に開かれているし、はたまた「不特定多数無限大」の「群集の叡智」の力を借りることも出来てしまう。 そうなると既得権益とか、身分とかから人は解放され「時間」という平等な世界の中で、「どれだけ好きで、どれだけスキルを身につけられるか」という勝負になる。 この本をなめるように読むと、若い人(自分を含め)一瞬漠然とした希望を抱くと思います。 でも、結局は「好きなものを見つけて、それに没頭せよ」を出来る人の数に対して、ウェブの貢献度合いって低いんじゃないかなぁと。そのモチベーションを持った人にはすばらしい世界だと思うけど、一番難しいのはそのモチベーションを持つことだと思う。そのモチベーションを持てた人は今も昔も人生を謳歌し、すばらしい功績をのこせてるんじゃないかなぁ。 この本はきっとそのモチベーションを引き出すために、それさえあればいいんだよ。ということを認識させ勇気付けたいんでしょうけどね・・・。
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フラット化する世界、web進化論、富の未来。これを読むだけで、潮流が判った気になる。後はどこまで実行するか。 明確な個人の時代、新しい時代の捉え方を教えてくれる。
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梅田さんの本は、オプティミズムに貫かれていて、とても明るい気分になる。私は結構好き。でも、書いてある内容は、今までの本で述べられてきたことが多い気もした。まあ面白かったけれど。「Only the Paranoid Survive」っていい言葉だ。
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著者の考え方を大いに語った本。著者の方も 20 代は苦労したんだなぁと。Web とコンピュータのさらなる発展は、個人が出来ることをさらに増やしている。そんな中でどうやって生きるかを問うた本。一言で言えば、「好きなことを見つけて、それを勉強し続けてね」みたいな。あまり意識していなか...
著者の考え方を大いに語った本。著者の方も 20 代は苦労したんだなぁと。Web とコンピュータのさらなる発展は、個人が出来ることをさらに増やしている。そんな中でどうやって生きるかを問うた本。一言で言えば、「好きなことを見つけて、それを勉強し続けてね」みたいな。あまり意識していなかったが、勉強するというのは案外大変だ。自分の家族で日常的に本を読んでいるのは私しかいない。技術書とか何万円も払って購入しているのは、会社にも殆どいない。まぁ、好きでやっているのだから別に良いんだが。そういうのが今後は重要になるかもねというお話であると考える。そこで思うのはインプットは先行投資であり、投資したからには果実を刈り取りたくなるのが人情である。ということで、何か名刺代わりに作ってみるというのもまた一興。
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