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私の男 の商品レビュー

3.6

604件のお客様レビュー

  1. 5つ

    117

  2. 4つ

    194

  3. 3つ

    169

  4. 2つ

    62

  5. 1つ

    18

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2013/04/14

すごい。圧倒される。引き込まれる。映画化される様だけど、浅野さんと二階堂ふみちゃんだなんてピッタリすぎる。20130413読了

Posted byブクログ

2013/03/14

話はとても面白かったのですが、記憶力の悪い私は何度か人物名が一致せずに、読み戻ったりもしました(笑) 実父とそんな関係になるなんて…考えただけでもぞっとしますけど、この話ではそれなりにお互い思い合っていることがよく読み取れました。

Posted byブクログ

2013/02/17

冒頭が狡い。「私の男は、ぬすんだ傘をゆっくり広げながら、こちらに歩いてきた。」なんて、文章に掴まれて引きずり込まれました。「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」という有名な小説の冒頭に匹敵するくらい作者にしてやられたなーと思いました。 ただ内容は静かなのに激しい。決して気分...

冒頭が狡い。「私の男は、ぬすんだ傘をゆっくり広げながら、こちらに歩いてきた。」なんて、文章に掴まれて引きずり込まれました。「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」という有名な小説の冒頭に匹敵するくらい作者にしてやられたなーと思いました。 ただ内容は静かなのに激しい。決して気分の良い物語ではないです。 淳悟にとっても花が“私の女”なら良いのになと思いました。花が女としてなれる淳悟のすべてであったらなーと。花にとっては淳悟がすべてだという感じがしました。 でも、どんどん物語が過去に遡っていくから、まるで花に未来はないよ、あるのは過去だけだよ、と作者が言っているような気がしてならなかったです。花の前から姿を消した淳悟はどこへ向かったのでしょうか。 そういえば、花の「おとうさぁん」という呼び方や、大塩じいさんの「ヨォ」とか「ネェ」という語尾が、いい感じでイラッとさせてくれました。

Posted byブクログ

2013/02/15
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とにかく強烈だった。 桜庭さんの作品はかなり読んだけどこれは次元が違うくらい強烈に印象が残ってる。 禁断の父娘(花と淳悟)の恋愛関係について書かれた本。 仄暗いストーリーだけどものすごくパワーを感じて、 読みだすと止まりませんでした。強烈な引力に引き寄せられているような。 また、過去に遡っていくストーリー展開も効果的だった。 各章ごとに語り手が変わる芥川スタイルはもうトレンドですね。 流氷のシーンは鳥肌が立ちました。 流氷を見送る花の壮絶とも言える表情が不思議と鮮明に思い浮かんだ。 男性には受け入れがたい話かもしれないけど、 この本を評価する女性は多いのではないでしょうか。 あと、物語に整合性を求める方には向かないですね。 でも人間に整合性を求めるなんてナンセンスな気もします。 他人には理解できない感情はあって当然。 支離滅裂な展開だってこの世の中には一杯ありますから。 読み終わって釈然としない方もいらっしゃるかもしれないけれど、 私はこの物語に流れてる雰囲気とその時々の感情の描写を評価したいです。 物語を通しで捉えるとうーんと思うかもしれないけど、 登場してくるシーンを一つ一つ切り取るととても秀逸。 そんな「私の男」とってもいいと思います。 淳吾のビジュアルはオダジョー派かトヨエツ派か。 私は断然、トヨエツ派。 ろくでも無いけどかっこいい。 こういうキャラクターに私は弱いんですよね。

Posted byブクログ

2013/02/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

イヤな小説である。近親姦に殺人まで絡むのだから当たり前だ。だが、うなるほど上手い。 冒頭のシーンで鮮やかな花柄の傘をさして銀座を歩く2人は、印象的ではあっても、まだ作り物めいたキャラクターだ。それが、荒川の拘置所近くの安アパート、黒い海を望む紋別の町に舞台を移したとたんに、肉の重さや匂いをまとわりつかせて動きはじめる。 時間をさかのぼる叙述形式によって、あまりにありえなさそうな花と淳悟の関係に得心がいくようになるというわけでもない。ただ、その土地の濃厚な気配とともに、2人の肉の交わりが、実体のある重みとして感じられ始める。 氷原の上で、花にこんこんと語りかける「大塩さん」、荒川のアパートの2人にとりついている田岡、結婚式の会場で、いい気になるなよ、小娘・・・という気配をのこして動く中年のウェイターなど、脇役たちが放つ存在感も強烈だ。 主人公に「腐野」なんて名前をつけるあたりがどうも軽い印象だったのだが、先入観を裏切るどっしりした作家ぶりで、これから読む機会が増えそうだ。

Posted byブクログ

2013/02/12

花の感情だけに入り込んでいけば、くらく沈みゆくような悲痛な恋の話。愛するおとこに、人生すべて与え、与え、奪われつくし、それでもその愛だけを頼りに立つ老女のような若い女。「離れなければならない」と、身を引きちぎる思いで光りのあたる人生に挑むが、失いきれず立ち尽くす。 読んでいて迫り...

花の感情だけに入り込んでいけば、くらく沈みゆくような悲痛な恋の話。愛するおとこに、人生すべて与え、与え、奪われつくし、それでもその愛だけを頼りに立つ老女のような若い女。「離れなければならない」と、身を引きちぎる思いで光りのあたる人生に挑むが、失いきれず立ち尽くす。 読んでいて迫りくる、花のあまりの悲しみ。 これは女のひとのための物語と思う。男性はこんなものつきつけられたら嫌ではないだろうか。美郎は、ほのかにしかこの物語に気づけない。…おんなのこはみんな、過去の悲恋をかくして、あなたのまえで微笑んでいるのかもしれない。それがたとえこれほどおぞましいものでないとしても。 (なんて。 ところで作者が別の本にて、淳吾のビジュアルはオダジョー派とトヨエツ派がいて…という話をされていた。おもしろかったです。私、オダジョー派です。

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2013/02/11

男女のどろどろ感、人間のどろどろ感が出ているので苦手な方はパスしたほうが良さそうです。グロイ表現も多少あります。性描写も割りとはっきりあるので大丈夫な方のみ。内容は好き嫌い分かれそうです。描写は迫力があって桜庭さんの代表作として納得の作品です。

Posted byブクログ

2013/01/31

 人の寂しさってなにもせず、なにもされずに放置すると こんなに深くなってしまうのだなと思った。  生々しく、人殺しの場面もあるのに、現実感があって、 暗いけれど重苦しさはなく、ちょっと他にない一冊。

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2013/01/29

ある意味すげぇ~っすね~ 斬新でけど、グロイような・・・ 重いようでいて、何故だか惹き込まれてしまう。 読めば読むほど先が気なってしまう。 欠損した人間、欠損した家族愛。 とても淋しかったんですね。 とてもとても淋しいんですね、そして淋しいと とっても寒いんですよね。 ち...

ある意味すげぇ~っすね~ 斬新でけど、グロイような・・・ 重いようでいて、何故だか惹き込まれてしまう。 読めば読むほど先が気なってしまう。 欠損した人間、欠損した家族愛。 とても淋しかったんですね。 とてもとても淋しいんですね、そして淋しいと とっても寒いんですよね。 ちょっと怖くて衝撃的でした。

Posted byブクログ

2013/01/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

現在から過去にさかのぼることで少しずつ謎がとけていく。 だけどもじゃあこれからはどうなるの?私も相手もどうなるの? って気になってしゃあない。

Posted byブクログ