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私の男 の商品レビュー

3.6

601件のお客様レビュー

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    117

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2024/02/13

めちゃくちゃ歪んだ家族だけど、お互いを支え合うためには仕方ない形なのかもしれない。倫理観を他人の家族に押し付けるのは違うしな、

Posted byブクログ

2024/02/03

血は濃ゆい ってな事で、桜庭一樹の『私の男』 見えない世界には想像を絶する現実があると、わしは思ってる。 本の中の話では無いのかも… こんな現実があっても不思議じゃないし、その人達にしか理解し得ない領域があると思う。 幼い時に心に傷や負担を負った人、数奇な出来事にあった...

血は濃ゆい ってな事で、桜庭一樹の『私の男』 見えない世界には想像を絶する現実があると、わしは思ってる。 本の中の話では無いのかも… こんな現実があっても不思議じゃないし、その人達にしか理解し得ない領域があると思う。 幼い時に心に傷や負担を負った人、数奇な出来事にあった人にはある種特別と言うか、大多数の人とは違う感覚、思考が芽生えてるんじゃないかと思う事がある。 人とは違った、ちょっと変わったって言う人には何かしらの心の闇みたいな感覚、思考があるんじゃないかと… その闇に本人も気が付かず、闇から生まれた感覚、思考は周りの人から理解されないって事であっても、本人からすれば通常であり、周りに理解してもらいたいと思う事があっても、難しい事と分かっているので諦め、ただ自分の領域を邪魔しないで欲しいと… 凄ぇ内容じゃったよ。 理解と言うか受け付けない人が多いんじゃないかな 血が濃い歪んだ愛なんじゃろうか… お互いの心の闇の穴を、お互いに埋め合い満たされながらも、お互いに相手の新たな穴を掘り合って闇から抜け出せない様な… 壮絶な親子愛 映画も観てみたいな。 2022年2冊目

Posted byブクログ

2023/09/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

私はこの作品のことを忘れられないだろう。 決して、するする読めたわけではなかった。特に序盤は、義理の娘だからギリギリ(自分の倫理観的に)セーフか?いやこれ絶対実の娘でしょ……うわ…………無理かも、とビクビクしていた。 だがしかし、文章がうますぎる。どこがと言われると難しいが、ねっとり湿度を持った空気がじりじりと肌にまとわりつくような文章で、かといって癖が強いわけでもないのでするすると読めてしまう。 後半にいくと、性愛は影を潜め本質的な愛の話になる(と見せかけて、の部分もあることは否めないが)。ここまでずっと花視点で話が進んでいたので、淳悟の本心と人物像が掴めてきたところで話が終わる。答え合わせができたようなできていないような感覚で、ピリオドを打つことができず最初から読み返してしまった。 創作の中では愛の形は様々であり、歪と決めつけることすら傲慢であると感じる。

Posted byブクログ

2023/05/16

震災で家族をなくし、たったひとりになった少女。その少女を養女とした独り者の男。現在から過去へと遡りながら、話は進んでいく。一応、最後まで読んだけど、異常な関係に嫌悪感でいっぱいになった。今、映画も公開されてるけど、絶対に観ないな。

Posted byブクログ

2023/03/18

章が進むごとに過去に遡る形式が最後までモヤモヤした。未来には進まないので、ハッピーエンドにはならず、自分には合わなかった。

Posted byブクログ

2023/03/14

図書館で借りた本。昔はとにかく人を愛するということは狂ったことだと思っていたため、愛情表現が異常であればあるほど共感していましたが、結局狂ったように愛した男と結婚して子どもが産まれたら自分の子どもが一番大事になって狂ってる場合じゃねぇな、って正気に戻ってしまったので今は共感は出来...

図書館で借りた本。昔はとにかく人を愛するということは狂ったことだと思っていたため、愛情表現が異常であればあるほど共感していましたが、結局狂ったように愛した男と結婚して子どもが産まれたら自分の子どもが一番大事になって狂ってる場合じゃねぇな、って正気に戻ってしまったので今は共感は出来なくなってしまったのが残念。結婚する前に読んでおけば良かった一冊。お話が過去に遡っていく形式なので徐々にわかっていく感覚が楽しく、また最初に戻って読み直したくなりとても面白かったです。真実の多くを語らないところも余白を想像できて良いですね。

Posted byブクログ

2023/03/05

面白かった。歪んだ愛情。登場人物の記憶を辿っているように読める。読んでいてすっきりするものではないが,人間の儚さが感じられる本。

Posted byブクログ

2022/12/27

内容としては奥深いような浅はかというか。 未来に進まず過去に進む内容。 未来への思考を期待してしまった

Posted byブクログ

2022/07/31

すっごくゾクゾクする本だった。気持ち悪いと思う人が多いのも分かる。だけど、父に対する恋に似た憧れ?ってちょっと分かる。 当たり前だけど、桜庭一樹、文章が上手すぎる。 分厚いし、文字も大きくはないのに、気付いたら読み切ってた。ほんとに「これで三分の一くらいかな」って本を閉じたら、...

すっごくゾクゾクする本だった。気持ち悪いと思う人が多いのも分かる。だけど、父に対する恋に似た憧れ?ってちょっと分かる。 当たり前だけど、桜庭一樹、文章が上手すぎる。 分厚いし、文字も大きくはないのに、気付いたら読み切ってた。ほんとに「これで三分の一くらいかな」って本を閉じたら、7割くらい読んでた。 表現もすごく綺麗。「身内しか愛せない人間は、自分しか愛せない人間と同じ」とか、好き。それに、不気味な生々しさも好き。 最初「この人の考えてる事は理解出来ない」って思っても、主人公が変われば「ああ、そういう人か」って分かる。自分と相容れないタイプの人間でも、スッと理解させてしまうのが上手すぎる。

Posted byブクログ

2022/06/19

「愛」は、親や恋人など、向ける人によって表現方法が異なるけど、淳吾と花には「愛」を向ける対象がお互いしか居なかったため、あらゆる「愛」の表現方法の全てを、お互いに対して行っていたように感じた。 奇妙さとエロさが常に漂う、本当に大好きな作品。

Posted byブクログ