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私の男 の商品レビュー

3.6

604件のお客様レビュー

  1. 5つ

    117

  2. 4つ

    194

  3. 3つ

    169

  4. 2つ

    62

  5. 1つ

    18

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2025/11/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初めて出会いました、「生理的に無理な作品」というやつに。 遠い親戚といえど、ほぼ初対面同士ならまだアリなのかな?(それでも気持ち悪いが)と考えることにし、どうにかこうにか主人公お二人に感情を寄せよう寄せようと頑張って読み進めたが、中盤から二人の関係に関する思わぬ事実を突き付けられ、それでそうなったというところにどうしても理解が及ばず、吐き気を覚えた。特に、性交シーン。 小説の官能シーンというのは特段嫌いでは無いけれど、この作品にいたってはすみません本当に無理だった。 お互いにワケ有りの家庭で育った背景があるにせよ、それとこれとは別では? 自分と血が繋がった娘相手に欲情する男なんて、ただの変態でしょう。 娘にしがみついて「おかあさぁ~ん!!!」とか、なんなの?マザコン??気持ち悪いんですけど。ほんと意味不明。 この作品が好きな人、ごめんなさい。 丁寧に読みましたが、直木賞受賞した理由が、最後まで解らなかったです。

Posted byブクログ

2025/09/22

個人的な好みや信条から言って、本書に星5の評価を付けざるを得ないことは甚だ心外である。私は近親相姦というものが大層嫌いであるし、幼い子供と大人の肉親であるならば虐待だと考えるし、そのような関係性に特別な価値など無いと思うからである。しかしながら本書はとてつもないエネルギーを秘めた...

個人的な好みや信条から言って、本書に星5の評価を付けざるを得ないことは甚だ心外である。私は近親相姦というものが大層嫌いであるし、幼い子供と大人の肉親であるならば虐待だと考えるし、そのような関係性に特別な価値など無いと思うからである。しかしながら本書はとてつもないエネルギーを秘めた作品であり、読後の感触から言っても一級品であると感じた。甚だ心外なのであるが、総合して満点の評価を付けざるを得ないのである。 本書が社会的な評判を得たのは10年か15年ほど前のことであるように記憶しており、その時期は身の回りで本書を推す声が強かったように思うが、私はあまのじゃくなのでおすすめされればされるほど読むまいと身を固くしていた。結果として十数年の間読むことがなく、ようやく最近になり「そういえば……」と手に取ったのであるが、おそらく十数年前に周囲から勧められるままに本書を読んだとて、得られるのは嫌悪感だけであったであろう。当時の私の価値観は非常に硬直していたからである。十数年の歳月が功を成し、大人となり価値観が醸成された今読んだことで、幸か不幸か、私は本書のもつ深い味わいに触れたように思う。この作品は人を選ぶが、同じ一個の人間であっても、どのタイミングで読むかによって得られる感触は異なってくるだろう。これから本書に出会う人々が、それぞれに最も良いタイミングで本書を手にできることを願ってやまない。

Posted byブクログ

2025/08/30

★★★☆☆またもやねっとりとした内容の本を読んでしまった。2008年6月から1993年7月まで各章ごとに遡っていく。年表通りに読んだら感想は違ったのかもしれない。震災孤児となった花を25歳独身の淳吾が引き取り、育てる。養父と娘の関係。事件。 読了日・感想を編集

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2025/06/04

読書体験としては楽しいけど、読み終わった後に何か残るところがあるかと言われると、特に何もないかな。個人的には、もう少し重厚なものが好みです。

Posted byブクログ

2025/05/26

「少女には向かない職業」が面白かったので、期待してこの小説を読んだら、勝手にやってろって感じの本でした。恋愛小説はそもそも登場人物に共感できなければ、二人の世界で勝手にやってろ的なものですが、その中でも最も勝手にやってろな作品でした。

Posted byブクログ

2024/09/09

色々な要素が含まれたストーリー 好きじゃないけど、読み進まずにはいられなかった。過去にさかのぼる展開を一通り読んでから又、第一章を読み返してみてそういう話だたのかと…私の男と人形。

Posted byブクログ

2024/08/18

主要な登場人物が皆、私にとってはとてつもなく小説的な存在で、理解の範疇を超えていた。それでも決して設定優先みたいな感じはせず、到底理解できないけれど、描かれているものはよくわかる、という感想。 きっと、「誰でも欠損しているという考え方」「天気と傘」「線を越える」あたりがキーフレー...

主要な登場人物が皆、私にとってはとてつもなく小説的な存在で、理解の範疇を超えていた。それでも決して設定優先みたいな感じはせず、到底理解できないけれど、描かれているものはよくわかる、という感想。 きっと、「誰でも欠損しているという考え方」「天気と傘」「線を越える」あたりがキーフレーズで、各シーンの対比なんかを読み込めばより一層楽しめるのだろうと思う。 この作品自体はそれほど今の私に合わなかったけれど、他の作品も読みたくなった。

Posted byブクログ

2024/07/15

時間がかかったけどようやく読了。時間軸をさかのぼっていくお話だけあって、キーポイントがバラバラに含まれているので、最後にスッキリという感覚はなかった。しかし、少しずつ物語の全貌が見えていく様子は面白かった。終わり方がよくわからなかったけども。

Posted byブクログ

2024/02/13

めちゃくちゃ歪んだ家族だけど、お互いを支え合うためには仕方ない形なのかもしれない。倫理観を他人の家族に押し付けるのは違うしな、

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2024/02/03

血は濃ゆい ってな事で、桜庭一樹の『私の男』 見えない世界には想像を絶する現実があると、わしは思ってる。 本の中の話では無いのかも… こんな現実があっても不思議じゃないし、その人達にしか理解し得ない領域があると思う。 幼い時に心に傷や負担を負った人、数奇な出来事にあった...

血は濃ゆい ってな事で、桜庭一樹の『私の男』 見えない世界には想像を絶する現実があると、わしは思ってる。 本の中の話では無いのかも… こんな現実があっても不思議じゃないし、その人達にしか理解し得ない領域があると思う。 幼い時に心に傷や負担を負った人、数奇な出来事にあった人にはある種特別と言うか、大多数の人とは違う感覚、思考が芽生えてるんじゃないかと思う事がある。 人とは違った、ちょっと変わったって言う人には何かしらの心の闇みたいな感覚、思考があるんじゃないかと… その闇に本人も気が付かず、闇から生まれた感覚、思考は周りの人から理解されないって事であっても、本人からすれば通常であり、周りに理解してもらいたいと思う事があっても、難しい事と分かっているので諦め、ただ自分の領域を邪魔しないで欲しいと… 凄ぇ内容じゃったよ。 理解と言うか受け付けない人が多いんじゃないかな 血が濃い歪んだ愛なんじゃろうか… お互いの心の闇の穴を、お互いに埋め合い満たされながらも、お互いに相手の新たな穴を掘り合って闇から抜け出せない様な… 壮絶な親子愛 映画も観てみたいな。 2022年2冊目

Posted byブクログ