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心に龍をちりばめて の商品レビュー

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28件のお客様レビュー

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2025/06/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

小柳美帆はエリート記者・黒川丈二との結婚を目前に控え、故郷・福岡で幼馴染の仲間優司と再会する。中学時代、「お前のためならいつでも死んでやる」と語った優司は、今や龍の刺青を背負う元やくざ。過去と運命に導かれるように、理屈を超えた絆が二人の心を結び、出生にまつわる深い秘密や愛憎を乗り越えて、本当の運命の相手を見つけていく物語。 ・・・ この装丁でこのタイトルなので、もうバイオレンスと性とが交錯するような荒ぶる作品と思って望みました。 しかし、予想外の大人しさ。 むしろほんわか系の雰囲気すら感じました。 振り返ると、この龍の心をもつのはヤクザとして出てくる優司ではなく、主人公の美帆の方ですね。 フリーの料理編集者としてかなりよい収入を得つつ、司法試験合格した東大卒の記者丈二との婚約を破棄し、地元の元ヤクザと最終的に結ばれるという、あ、ネタバレですが、そういう流れですから。 婚約者の両親との会食で突然キレ出した美帆は龍といういうより、憑き物がついたかのような描かれ方でした。 美帆の家庭環境の複雑さ、東京と福岡のギャップ(白石氏の作品には福岡は頻出ですね)、料理記者の一見きらびやかで実はハードな世界、丈二のこすい行動を美帆が冷静に読み切る様子など、他にも多くの楽しめるポイントがちりばめられていたと思います。 ・・・ ということで白石氏の作品を久しぶりに読みました。 ひと癖ある恋愛風景を描くのが白石作品の特徴と勝手に思っていますが、本作は女性が主人公であり、その点がこれまで読んだ作品と印象が違った原因なのかな。わかりませんが、一味ちがう雰囲気でした。 イレギュラーな恋愛風景、と聞いて興味が湧いた方なら読んでみてもよいと思います。

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2019/01/26

複雑な家庭環境から、結婚、性、出産の間で複雑に揺れ動く女性の心情と行動が描かれている。が私はあまり共感できなかった。

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2017/11/03

大人の恋愛小説。 美しい美帆とお似合いに見える丈ニ。 ヤクザになった幼なじみの優司。 皆、幸福とは言えない出自があり、闇がある。

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2017/08/26

登場人物全員の生立ちが普通じゃなさ過ぎで、あまり感情移入できなかった。 パンチのある材料をいろいろと使いすぎた料理・・のような感じがしないでもない。 娘として、母として、恋人として、女性としての生き方に悩み拘る主人公の美帆。 最後には幸せを得るけど、優司という存在あってこそ。 ...

登場人物全員の生立ちが普通じゃなさ過ぎで、あまり感情移入できなかった。 パンチのある材料をいろいろと使いすぎた料理・・のような感じがしないでもない。 娘として、母として、恋人として、女性としての生き方に悩み拘る主人公の美帆。 最後には幸せを得るけど、優司という存在あってこそ。 そういった運命の人との関わり合いを描いている著者の本を何冊か読んだけど、どこにでもいそうな平凡な人物を描いた物語の方が、モノクロの絵にどんどんと色がついていくような感覚があって感動がある。 本書は、そういった感覚は全くなかったのが残念。

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2017/12/17

主人公にあまり共感できなかった。以下に詳しい感想が有ります。http://takeshi3017.chu.jp/file6/naiyou16003.html

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2016/08/09

初めましての作家さん。 時系列がバラバラだったり、過去の秘密が少しずつ明かされていく感じが、私は好きでした。 幼い頃の記憶、出自の秘密など、美しいフードライターの美帆には、先を読ませる仕掛けがたくさんあり、惹きつけられました。 幼なじみの元極道の優司がかっこいい。 美帆の選ん...

初めましての作家さん。 時系列がバラバラだったり、過去の秘密が少しずつ明かされていく感じが、私は好きでした。 幼い頃の記憶、出自の秘密など、美しいフードライターの美帆には、先を読ませる仕掛けがたくさんあり、惹きつけられました。 幼なじみの元極道の優司がかっこいい。 美帆の選んだ道はフィクションとしては最高ですが、実際ではいろいろ問題がありそう。 龍司が幸せになりますように。

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2015/02/19

良かった点 別れ話の際に彼女が彼を攻撃した所。 脅し文句が下衆いけど、今まで我慢してきたこと、言えなかったこと、辛かったことのほんの一部でも吐き出して投げつけられたのはいい選択だったと思う。 良くなかった点 どっかで見たような、知恵袋っぽいネタがいくつも入ってるのが欲張りすぎじ...

良かった点 別れ話の際に彼女が彼を攻撃した所。 脅し文句が下衆いけど、今まで我慢してきたこと、言えなかったこと、辛かったことのほんの一部でも吐き出して投げつけられたのはいい選択だったと思う。 良くなかった点 どっかで見たような、知恵袋っぽいネタがいくつも入ってるのが欲張りすぎじゃないかと思う。キャラの形成に全部のエピソードが必要だったか、過去を匂わすだけの方が余韻があった気がする。 総評 連ドラのネタ本のような設定と描写が眠い。一生懸命なのは伝わるんだけど、所々「おっ?」と思わないこともないんだけど。うーん、ポテト屋のバナナシェイクのような、カロリーはあるんだけど栄養がないというか、食べたのに食べた感のない小説で残念。

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2014/07/08

初めて読んだ白石一文。 ・・・この作者さん、いつもこんなに薄っぺらい作品なんでしょうか。 まず主人公の美帆にまるでリアリティがない。同じ女性として彼女の思考回路についていけない、共感できる部分がない。これならまだ荒唐無稽な設定でも、足を洗ったヤクザの優司の方がリアリティがある。...

初めて読んだ白石一文。 ・・・この作者さん、いつもこんなに薄っぺらい作品なんでしょうか。 まず主人公の美帆にまるでリアリティがない。同じ女性として彼女の思考回路についていけない、共感できる部分がない。これならまだ荒唐無稽な設定でも、足を洗ったヤクザの優司の方がリアリティがある。 ラストもよくわからない。実の母が投げ捨てたのではなく一緒に飛び降りたのだとわかっただけで「恨んでごめんね?」。 投げ捨てようと一緒に飛び降りようと、自分の身勝手で娘を殺そうとした事実に変わりはないと思うのだが。 全体を通して「男性が一生懸命考えたけど成功しなかった女性キャラクターの小説」という匂いがぷんぷん。もうちょっとこう、深みのある仕立て方はできなかったんですかね? この女主人公のリアリティのなさときたら、百田尚樹の『モンスター』の主人公和子に匹敵するよ。

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2014/02/08

美人で頭が良くて仕事もできる美帆 一度分かれた彼氏と寄りを戻したものの結婚に踏み切れない 最後に求めたのは昔から知っていた心安らぐ相手だった よく結婚は思い切りが大切だ、と聞くが、この主人公を見ているとつくづくそう思った。でも、最終的には、自分の心の闇と向き合え、かつ、ハ...

美人で頭が良くて仕事もできる美帆 一度分かれた彼氏と寄りを戻したものの結婚に踏み切れない 最後に求めたのは昔から知っていた心安らぐ相手だった よく結婚は思い切りが大切だ、と聞くが、この主人公を見ているとつくづくそう思った。でも、最終的には、自分の心の闇と向き合え、かつ、ハッピーエンドぽかったので、よく考えて決めるのもありだと思った。

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2013/08/27

主人公:美帆と幼馴染の元ヤクザのオトコ。恋愛関係にはならないけど、お互いを必要としてる。自分を理解し大切に思ってくれてる人がそばにいることで強くなれる。そんなメッセージを感じました。

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