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心に龍をちりばめて の商品レビュー

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28件のお客様レビュー

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2010/02/09

図書館にて。 前回この人の作品を読んだ時はきついなーと思ったけれど、今回は爽快な気持ちで読めた。決して明るい作品をではないけれど、潔い主人公の生き方に共感が持てた。 「男の人はね、みんな生命力が弱いの。あの人たちはね、女が子供を産んで生きていくための道具なのよ。」 この文章を男の...

図書館にて。 前回この人の作品を読んだ時はきついなーと思ったけれど、今回は爽快な気持ちで読めた。決して明るい作品をではないけれど、潔い主人公の生き方に共感が持てた。 「男の人はね、みんな生命力が弱いの。あの人たちはね、女が子供を産んで生きていくための道具なのよ。」 この文章を男の人が書いたということがすごいと思う。 どっかの政治家に言ってやりたい。

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2009/10/16

作家を決めて本を読むなんてあまりなかったけれど、ここのところ、ひたすら白石一文氏一本。図書館で借りられる著書ももうそんなにない気がする。心残りなんてイヤなので手に入る本は全部読んでしまおう。

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2011/08/01

絶世の美女、自ら天才と称する野心家の男、そして龍の彫り物を背負う幼馴染み。3人の男女が織り成す愛と憎しみの物語。出生の秘密をかかえる3人なのだけど、それを乗り越えられるヒトと乗り越えられないヒト、もしくは乗り越えようとしないヒトの人生の違いってのが描かれていく。親から子へ、そして...

絶世の美女、自ら天才と称する野心家の男、そして龍の彫り物を背負う幼馴染み。3人の男女が織り成す愛と憎しみの物語。出生の秘密をかかえる3人なのだけど、それを乗り越えられるヒトと乗り越えられないヒト、もしくは乗り越えようとしないヒトの人生の違いってのが描かれていく。親から子へ、そしてまたその子へ、伝えられる愛があるはず。たとえ今は気づかなくても…

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2014/09/27

登場人物の設定・キャラクター、主人公美帆たちの幼いころの出来事など、ストーリーに対してわかりやすく描かれていて、人によっては安易な話に見えるかもしれない。(少々唐突な展開もままあるけれど…。) 私はこの作家は「生きづらい」感情を描くのがうまいと思う。 幸福そうに見える人生も、自分...

登場人物の設定・キャラクター、主人公美帆たちの幼いころの出来事など、ストーリーに対してわかりやすく描かれていて、人によっては安易な話に見えるかもしれない。(少々唐突な展開もままあるけれど…。) 私はこの作家は「生きづらい」感情を描くのがうまいと思う。 幸福そうに見える人生も、自分自身そう思えるような人生でも、ほんの些細なひっかかりが傷になる。それに気づいてしまうと、段々と息苦しくなって、誰になんと言われようとその人生は生きづらいものに変わってしまう。 女の自尊心や嫉妬、怒り、憎しみ、悲しみ、そして喜びが描かれている。それがとてもうまくて、わかっていてもなお、著者近影を確かめてしまうのだ。

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2009/10/04

この人の話には美人と絶倫の男が付物だ。今回は美人編集者と政治家を目指す男と極道上がりの男。自転車漕いでる主婦とかしょぼくれたサラリーマンはどこ行っちゃってるんだろう。ある意味、夢物語だ。

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2009/10/04

優司と美帆の深い絆が作品を貫く一本の糸。 そこに家族や生い立ち、その後の生き方が絡みあってくる。 劇的な伏線含みなのだが、結局、なぜそういうことをちりばめて書いたのか、意図がよく分からない点が多々あった。 彼の作品には惹かれるものがあって、代表的な作品はたいてい読んでいる...

優司と美帆の深い絆が作品を貫く一本の糸。 そこに家族や生い立ち、その後の生き方が絡みあってくる。 劇的な伏線含みなのだが、結局、なぜそういうことをちりばめて書いたのか、意図がよく分からない点が多々あった。 彼の作品には惹かれるものがあって、代表的な作品はたいてい読んでいるが、最近ぴんとこないものもある。 作成日時 2008年01月14日 18:09

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2009/10/04

たとえ家事や子育てに追われていても、夫も子供も一日数時間は必ず眠る。その時間だけは自分だけの時間にできる。眠ることさえしなければ、どんなときだって好きなことができるじゃない。一日あたり睡眠時間を三時間削れば、一ヵ月で九十時間。一年で千八十時間。一日の標準労働時間である八時間で割れ...

たとえ家事や子育てに追われていても、夫も子供も一日数時間は必ず眠る。その時間だけは自分だけの時間にできる。眠ることさえしなければ、どんなときだって好きなことができるじゃない。一日あたり睡眠時間を三時間削れば、一ヵ月で九十時間。一年で千八十時間。一日の標準労働時間である八時間で割れば、一年で百三十五日分の時間が手に入るのよ。(略)一日七、八時間は眠らなきゃ駄目なんて言ってる人は、本当にやりたいことを見つけていないだけ。 「俺はあんとき、魂っていうんは固まりやないんやって分かった気がすると。何か知らんけど、魂は心の真ん中にドカンとあるんやなくて、心の一粒一粒に入っとると。俺の心にも小さか魂がいっぱい詰まっとった。そいが、龍のごとあった。溺れて意識がなくなった途端、その小さか龍が一個一個心の粒から飛び出して、でかい一匹の龍になった。(略)俺にとって死ぬていうのは、心にちりばめられとった龍が、大きな一匹の龍になることやった気がする。

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2009/10/07

今一番読み込んでる白石一文。その最新作だというので、期待感いっぱいだったのだが、ちょっと、期待しすぎだったかな。主人公の女性がまず出来すぎ。「シャブマン」をしたいという気持ちになるまでの主人公の気持ちの揺れが表現不足。あんなに熱中して読んだ同筆者の数作品をもう一度読み返したくなっ...

今一番読み込んでる白石一文。その最新作だというので、期待感いっぱいだったのだが、ちょっと、期待しすぎだったかな。主人公の女性がまず出来すぎ。「シャブマン」をしたいという気持ちになるまでの主人公の気持ちの揺れが表現不足。あんなに熱中して読んだ同筆者の数作品をもう一度読み返したくなった。

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