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家族狩り オリジナル版 の商品レビュー

3.8

36件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    11

  3. 3つ

    10

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2014/07/29

長かった~やっと読み終えた。そして衝撃的な内容だったわ・・・ 家族のあり方を考えさせられる。 自分も子育てをしてきた(まだしてるけど)身だけど、どうだったんだろうかって考えてしまう。 子どもを愛してきた。そう思ってるけど・・・ ん~~しばらく考え悩んでしまいそうだ。 評価は衝撃的...

長かった~やっと読み終えた。そして衝撃的な内容だったわ・・・ 家族のあり方を考えさせられる。 自分も子育てをしてきた(まだしてるけど)身だけど、どうだったんだろうかって考えてしまう。 子どもを愛してきた。そう思ってるけど・・・ ん~~しばらく考え悩んでしまいそうだ。 評価は衝撃的過ぎるから。

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2014/07/07

1995年作だが、当時もこういう家族殺し事件があったのだろうか、最近は日常茶飯事に起こっているような気がするが、本文でもあるように戦前からこのような事件は多々あり珍しい物ではなかったようである。本作は家族殺しを装った猟奇事件であったわけだが、犯人は早い段階で想像がつくが、出てくる...

1995年作だが、当時もこういう家族殺し事件があったのだろうか、最近は日常茶飯事に起こっているような気がするが、本文でもあるように戦前からこのような事件は多々あり珍しい物ではなかったようである。本作は家族殺しを装った猟奇事件であったわけだが、犯人は早い段階で想像がつくが、出てくる家族、家族が全て危うくヒヤヒヤさせられる。TVで放送が開始されたが、やや期待はずれの出来でがっかりで、WOWOWか映画化してもらいたかった。大長編であるが書き込み過ぎでややくどかった。

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2014/05/10

最初で失敗したかな…と思った。猟奇的な描写は苦手なので。 読んで行くうちに社会的な問題を扱った作品だと気がついたが、さらに読み進めるとミステリーに。ミステリーにならなければ良かったのになぁと思う。10代の家庭内暴力を掘り下げて行く作品だと思ってた。浚介のキャラクターが変わっていく...

最初で失敗したかな…と思った。猟奇的な描写は苦手なので。 読んで行くうちに社会的な問題を扱った作品だと気がついたが、さらに読み進めるとミステリーに。ミステリーにならなければ良かったのになぁと思う。10代の家庭内暴力を掘り下げて行く作品だと思ってた。浚介のキャラクターが変わっていくんだけど、その変化が早かったように思う。 ミステリーとして最後は収まるべきところに収まった感じ。

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2013/08/01
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※このレビューにはネタバレを含みます

最初、文庫版の幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉~5までを 読んだ しかし オリジナル版は内容が少し違うと知り 探して読んでみた 文庫版より、ハードかもしれないけど 私は好きです 天童荒太・・・だな、という感じ

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2013/06/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

全体通しては面白いけど、クライマックスからラストのバタバタ劇〜ハッピーエンド〜と見せかけてまだ•••的なとってつけたような感じはある意味普通すぎて残念。 テーマとしては重く、深い、考えさせられる内容であり、一読の価値ありだと思う。

Posted byブクログ

2012/09/26

凄惨な一家殺害事件が起こるが、警察は家庭内暴力を繰り返していた息子の無理心中と判断する。それに疑問を持った刑事の馬見原、死体の第一発見者となった巣藤、彼らの周りの人物も巻き込み事件の顛末とそれぞれの人間模様を描いた小説。 本のテーマは「家庭崩壊」でしょうか。テーマが重く、二段組...

凄惨な一家殺害事件が起こるが、警察は家庭内暴力を繰り返していた息子の無理心中と判断する。それに疑問を持った刑事の馬見原、死体の第一発見者となった巣藤、彼らの周りの人物も巻き込み事件の顛末とそれぞれの人間模様を描いた小説。 本のテーマは「家庭崩壊」でしょうか。テーマが重く、二段組みで500ページ以上の大作なので読むにはそれなりの気力が必要でした。 犯人の狂気については理解できなくもないのが悲しいところ。犯人の主張はある意味では正しいのかもしれませんが、それはあまりに一方的なものなのではないかと思ったり……ただ思ったのは当たり前のことですが親子関係には本当に正解が見当たらないということ。 徐々に崩壊していく家族の様子の克明な描き方も鮮烈でした。他にも殺害シーンなどサイコ的な怖さもあるのですが、家庭崩壊はどこかの家庭でも起こっていそうでそのリアルな怖さが何とも言えない… 切ないのは自分の家庭ほどなぜか距離を感じてしまうように感じてしまう馬見原の姿でした。刑事の馬見原は冷戦状態にある娘とうつ病を患う妻がいるのですが、二人のことは気にしつつもなぜか優しくできないのに、ある事件で関わりあった母子には簡単に優しい言葉をかけてあげられる。そのあたりの微妙な心理の描き具合がまた絶妙でした。 美術教師である巣藤もある女生徒やカウンセラーとの出会い、そして事件によって少しずつではありますが変わっていく姿が印象的でした。 読んでいるうちにミステリーであることを忘れてしまう天童さんの作品ですが、そうやって読んでいると一発かまされてしまうんですよね。一家惨殺事件だけでなく、作中で起こる小さな事件でもちょっとした仕掛けがあって良かったです。 文庫版は大幅に改稿がされているそうでそちらもそのうち読んでみたいですが、内容がシリアスなだけに当分先のこととなりそうです。 第9回山本周五郎賞 1997年版このミステリーがすごい!8位

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2012/08/15

文庫版と別物と聞いて読んでみた。 文庫版のほうが改稿しただあってきれいになとまっているし、 救いや再生のエピソードが盛り込まれている。 でも私はこっちのほうが好きだ。 グロテスクなシーンも多いけど、息子を殺めてしまった夫婦が その後にしたことの場面がとても衝撃的だった...

文庫版と別物と聞いて読んでみた。 文庫版のほうが改稿しただあってきれいになとまっているし、 救いや再生のエピソードが盛り込まれている。 でも私はこっちのほうが好きだ。 グロテスクなシーンも多いけど、息子を殺めてしまった夫婦が その後にしたことの場面がとても衝撃的だった。 文庫版では削られていたと思う。 直接的に書くのは憚られるけど、妙にリアルだった。 目を背けたい、綺麗事ではない挿話がこちらには多い。 もちろんどちらも、家族愛、子供への愛、夫婦の愛を考えさせられる良書だと思う。

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2012/07/24

家族をテーマにしたサイコサスペンスが読みたいと思ってたところに思い出して読んだらドンピシャの小説だった。 さすがとしかいいようがない。 自分の読みたい気分とも重なって 文句のつけようがない面白さだった。

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2012/07/13
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図書館にて。 ずっと気になっては読まないでいた本。 推理小説だったんですね。 子供が追い詰められて家族に暴力を振るようになるくだり、丁寧に描かれていた。 もういいよ、と目をそむけたくなる描写の連続。 犯人たちの残虐な殺し方には意味があったんだろうか。 苦しみを味あわせようという、自分達の過去の姿を傷つけているような気持だったんだろうか。 そんなことまでしなくても、とあの描写では残酷すぎて我に帰る感じだった。

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2012/05/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

外からの介入を拒む家族。 狭く小さい社会の中で、逃げ場なく、さりとて向かいことなく、ただお互いがお互いを傷つけあう。 その恐さを丁寧に、そして想像することを後悔させる程の文章力で書かれています。 家族のあり方というよりも、家族と社会の繋げ方を考えさせられます。

Posted byブクログ